4415 (91731) Ichqrs (Wimpfer Zunftmarkt / A. WIELAND)

私が南西ドイツPforzheimの美大に通っていた当時、アメリカのシカゴの美大からの交換留学生が１０人ぐらい１学期間（半年）滞在していた。その時、ある教授がお休みの日を使ってその留学生をエクスカージョンに連れて行ってくれた。私は正規の学生であったが、日本人ということもあって教授に誘われたので妻（当時はまだ同棲中？）と一緒に参加させてもらった。
その場所は、Bad WimpfenというStuttgartから北に位置する小さな歴史深い街で、訓練された鷲だったか鷹だったかの名演技などのショーを見たり、美しい旧市街を散策したり、楽しい遠足をしたのである。

当時、私が初めて訪れる街に行くと必ずすることがある。それは、模型店探しである。ドイツには、小さい街であっても必ずと言って良い程玩具店や模型店がある。そして、運が良いと掘り出し物が見つかったりするので、このような模型店探しはほぼ必ず行うのである。

すると、旧市街の中心に模型店はあった。お店は小振りであったように記憶しているが、その店が幾つもの特別貨車を独自に発注しているようで、初めて見る貨車モデルも沢山あり、大当たりと思ったものである。



そこで、持ち合わせの関係もあって、その中で１番のお気に入りを購入したのが、画像の4415ベースの冷蔵貨車モデル（91731/ Koll's）である。
モデルには、「handwerk in alten und Musik Mauern」（古くて音楽的な壁の手仕事）と記されている。



そして、中央にはロクロを廻す人の絵と「1391 Wimpfener Zunftmarkt 1991」（1391 Wimpfen同業者組合[ギルド]市場 1991）とある。
この街は過去の世界大戦の被害には遭わなかったようで、古い構造物が至る所にある。それにしても1391年と言えば．．．その歴史の古さが理解出来よう。



もう１つ、面白いのが上の画面にもある説明文で、その説明によれば、「1991年8月にBad Wimpfenのギルド市場組合と模型店のA. WIELANDが共同で１回限定の特別モデルを500個製作した」とある。
このような説明が直接モデルに記されているのは初めて見たのである。

印刷は黒の単色でコストは掛けていないことがすぐにわかるが、中々珍しく面白いモデルである。

参考サイト：Stadt Bad Wimpfen
http://www.badwimpfen.de/

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