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Mythos Modelleisenbahn [Maerklin-Allgemein]

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今回は少し古いのだが、とても興味深い本を紹介したい。(既にmasatoさんブログの紹介から1年遅れ...orz)
表題でもある「Mythos Modelleisenbahn」であるが、これは2003年に南ドイツのThubingenで、メルクリンの歴史展覧会が開かれた。残念ながら私個人は、そこを訪れることは出来なかったのであるが、メルクリンの歴代のモデルが展示された空間で、そのために作られた大型のH0レイアウトは先日訪れたErlebnisweltの中央に置かれていた。
そして、その時発刊された本が、この「Mythos Modelleisenbahn」である。発行元はHatje Cantz Verlag社であるが、コンセプトやレイアウトなどは、ここでも度々紹介しているEckert氏である。

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さて、この本についてであるが、「鉄道模型の神話」とされる題を表するだけのことはあり、メルクリンの生い立ちから、年代を追ってエポックメーキングなできごとはもちろん、その時々のモデルの変遷や設計思想に至る迄、こと細かく記されている。懐かしいモデルの数々や初めて見るモデルも少なくない。

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実は、先日のブログで60年代のTVCMについて触れたが、それを見ていたら当時のことを知りたくて、久しぶりに書架から出して眺めてしまったということである。全320ページもあるこの本のほぼ全てのページの1番上に青いラインがレイアウトされ、そこに記述されている該当する年が記されているのは、とても理解しやすい。(上画像は1963年のページでAe6/6やE03、103.1形モデルなど新しい世代の機関車が続々登場してきた時代の記述である)

これを見ると、メルクリンの150年の歴史は、玩具の歴史でもあるが、欧州鉄道の歴史と共に歩んできたことも事実であろう。今から見れば、過去のモデルはディテールも粗いし、レイアウトも緻密なものではなかったが、ショーウインドウを走るメルクリンモデルを見る子供達や親の表情の写真からは、今と全く変わらない真剣で嬉しそうな顔を見ることができるのである。
いずれにしても、メルクリンを趣味に持つ人であれば、この1冊で2003年迄の歴史は全て学べると言っても過言ではないと思う。難を言えば「大きく」「分厚く」「重い」ことであるか。

この本は、既に絶版のようであるが、Amazonなどでは中古を手に入れることができるようである。



[EDIT] 2009-03-20 09:04
タグ:Buecher
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kids

Akiraさん、こんにちは。
この本、私昨年Lokshopで購入いたしました。
http://shop.lokshop.de/product_info.php?manufacturers_id=10&products_itemno=07458&x=0&y=0

Lokshopでは、まだ在庫在るみたいです。
確かに大きくて重いですね。
ドイツ語が分らない私でもカラー写真を見ているだけで楽しい本ですね。

by kids (2009-03-20 09:40) 

Akira

kidsさん、こんにちは。

在庫情報ありがとうございます。確かに模型店経由での購入という選択肢もありますね。失念していました。
価格も、絶対的には安くはないですが、まぁこの大きさと内容ならリーズナブルなうちに入ると思います。とにかく写真は美しいし、資料的価値も充分にあるおススメの一冊と言えると思います。
by Akira (2009-03-20 09:58) 

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