Herpa BMW750iL / Ep.IV [欧州自動車模型]
先日このブログでも紹介したBS-TBSの「欧州もけい探訪」の2回目(再放送を含めると3回)の放送があった。BS-TBSを自宅で観ることのできない私に、1回目から録画したDVDを送ってくれたP-Zugさんには、感謝の言葉もない。
で、1回目放送は、NuernbergのSchuco社で、2回目は、HerpaとMINICHAMPSの取材が放映された。私は大学生時代ぐらいから少しばかり1/87モデルのミニカーもメルクリンのアクセサリとして持っていたが、社会人になった頃には、数社あるH0ミニカーメーカーの中で、Herpa社は恐ろしい程の技術革新で、新製品を出す度に私たちは驚きを持って迎えたのである。それは1987年頃だろうか。番組でも紹介されていたが、Herpaのモデルは、塗装がない。それはパーティングラインなどのモールドがつぶれないためだけでなく、コストの削減などもあろう、しかし塗装なしでここまで艶の出る質感を再現するために、職人が金型を磨き上げるのだそうである。これは、やはり技である。そして組み立ても接着剤を用いないことも、色々な意味で大きなアドバンテージとなっているのである。(第2回放送分の再放送は5/11とのこと)
今回紹介するこのモデルは、懐かしいBMW初の7シリーズのフラッグシップ車種である750iLである。最後の「L」はLongbodyを表すもので、同じ7シリーズの中でもひときわデカイボディを持つクルマである。エンジンもV12だったかで、当時のモンスターであるが、主にショーファードリブンとして使われていたので、オーナーの「駆け抜ける喜び」とは違うものである。
私もクルマ好きではあるのだが、このクルマ自体にはハッキリ言って特に興味はない...。しかし、である。当時のメルクリンマガジンだったかに、毎号広告の出るHerpa社に、新製品としてこのBMW750iLが載った時には正直驚いたのである。その写真は、外観ではなく、エンジンルームであった。それはV12のエンジンとインテークマニホールド、ラジエーターファンのカバー、ブレーキのマスターシリンダーやフルードタンク、そしてウォッシャータンクまで別部品で再現されているのである。それもH0スケール、つまり1/87で....。
画像を見れば理解できると思うが、本当に超精密に見えるのである。確かに開閉可能なボンネットのボディとの合わせなどに若干のムリを感じてしまうのだが、そんなことは、このエンジンルームの中を見れば....である。
これは、High-Techシリーズと呼ばれ、この他にもPorscheなどもあったと思うが、今は見ないのでないのかも知れない。とにかく当時は、高々ミニカーという人々の概念を覆すには充分なインパクトを持ったモデルだったように思う。(値段も結構なものだったと記憶している)
昨日DVDでHerpa社の取材を見て、ちょっと思い出したこのBMW750iLのモデルだが、長い年月棚の奥にしまっていたこのモデルを久しぶりにだしてみて、老眼の始まった私の目の前に現れたこのエンジンルームは、初めて見たときより更に複雑なモールドとパーツの細かさに驚いた次第である。
このような限界への挑戦は、ミニカーに限らず鉄道模型でも続けて欲しいものである。
参考サイト:ドイツ・Herpa社
http://www.herpa.de/
こんにちは。
ご無沙汰しております。
E32型、懐かしいですねぇ・・・
バブルの頃は、高速道路の右車線をメルセデスの560SELと競っている
のを良く見かけました(笑)
High-Techシリーズには、この他にPorsche959やメルセデスのSL、
アウディやフェラーリもありましたね♪
このシリーズ、タイヤもちゃんとゴム製だった記憶があります。
959については復刻版が出る(出た・・・?)ようですよ。
by autounion (2009-05-09 13:36)
こんにちは、autounionさん。
High-TechシリーズのPorsche959は、私も持っていましたが、ちょっと見つからなくて...。Audiもあったのですか...興味津々。
今回ちょっと棚でも整理して、今度の公でメルクリンを走らせられる機会にでも懐かしのクルマ達を車載車両に載せてみようかと...。
by Akira (2009-05-09 14:09)
Akiraさん、autounionさん
私もこの番組、BSで見ました。
ミニカー主体ですが、メルクリン製品やその他の鉄道模型も出てますね。
ヘルパ社のHigh-Techシリーズは959は販売されているようですね。
この番組でも取り上げられていた、Siku などのトラクターのミニカー、この1/32ラジコン版は日本でも販売されていますが、には興味があります。
メルクリンの貨車は、一部のアメリカ型を除くと、農業関連の車両が少ないようですね。
by Bemo (2009-05-09 14:45)
こんにちは、Bemoさん。
農機関連は昨年からメルクリンでもリリースがあります。
http://www.maerklin.de/de/service/suche/produktsuche.html?searchtext=Claas&artnr=&gaugechoice=2&era=6&groupchoice=0&features=0&subgroupchoice=0&catalogue=0&submit=
でも、私もご多分に漏れずJohn DeerなどUSモノも好きです。
by Akira (2009-05-09 15:31)
Akiraサマ
Audiは90クワトロが出ていましたよ♪
我が家にはブルーが1台生息しています。
2ピース構造のアルミホイールも良い出来です!
by autounion (2009-05-10 11:15)
こんにちは、autounionさん。
Audi90と言えば、私が初めて運転したAudiです。(レンタカーですが)そして初めてAutobahnで200Km/h超えしたのもこの時でしたぁ♪(道が3角形に見えたのもこの時が初めて)
今度機会があったら見せてくださいね。
by Akira (2009-05-10 11:32)
ちなみに「ショーファードブリン」ではなく
「ショーファードリブン」
です。
by しげやん (2009-05-12 13:27)
しげやんさん、こんにちは。お久しぶり〜。
そーでした。誤字大変失礼。(直しておきました...)
by Akira (2009-05-12 15:28)
はじめまして。あまりにも無教養な質問にお答えください。
僕は1/87スケールのミニカーだけを集めて30年近くになります。
先日、偶然、番組を途中から見ることになり、ブログに書かれているAkiraさんの書かれた文章で、わからないところがありますので、教えてください。
ヘルパのボディが、未塗装であることと、金型を磨き上げることの因果関係といいますか、そもそもボディ色は、いまや実車に近い色が再現されておりますが、塗装でなくて、プラスチックに色が印刷されているのでしょうか。
出身が文学部なもので、その辺のことがさっぱりわかりません。
因みに僕はBMW 750iLのESSEN '91のMESSEMODELLを所有しております。カラーは、ガンMで、ボンネットがシースルーになっているやつです。
時間のあるときに、ご返答ください。よろしくお願いいたします。
by boy32girl (2009-05-14 16:34)
boy32girlさん、はじめまして。Spielkisteへようこそ。
ご質問の件ですが、私の理解ではボディを未塗装にしつつ車体の艶を出すには、金型を磨き上げることで可能であるということだと思います。一番良いのは塗装して艶を出すことでしょうが、H0サイズだと塗装によってパーテングラインが埋まってしまうこともあることと、工程の簡略化の意味合いもあるのではないかと思われます。その分金型成形にお金を掛けるということだと....。そのため、樹脂も練り込み状態の色がそのままボディ色になっています。
最近では、カラーバリエーションも豊富なので、上から印刷を施したり、メタリックなど塗装でしか表現出来ない車体色の場合などは塗装しているのもあるかと思われますが、...私もHerpaのモデルをそれほど集めている訳ではないので、そのあたりは詳しい方の説明に譲りたいと思います。
by Akira (2009-05-14 21:54)
早速のご返事、ありがとうございます。ほんの少しわかりました。
ボディの色、つまりプラスチックの色は、樹脂の練りこみで色を作るわけなんですね。という解釈でよろしいんでしょうか。何だ!そんなことも知らないのか、みたいな質問で、恐縮です。ありがとうございました。
by boy32girl (2009-05-14 23:33)