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43500 DBAG Aimz 261.6 (265) / Ep.V [Maerklin-Reisezugwagen]

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総合カタログと共に届いたInterRegio向け1等車のモデル(43500)である。これは、実車がUIC-XであるAm203をベースにした改造客車なので、本来なら新しい28,2cmモデルであるべきなのであるのだろうが、今年の新製品となったこのモデルは従来の27cmモデルである。
以前は、27cmモデルが通常製品で、24cmの鉄板客車が廉価版のHOBBYシリーズであったのだが、28,2cmモデルがリリースされてからは、この27cmモデルが廉価版となり、他にもAllex客車モデルなども同様に27cmとなっている。

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このInterRegio客車との出会いは、ドイツのデザイン誌「form」であった。滅多に鉄道の話題など出ない同誌にカラー見開きで掲載されていたこの客車のプロトタイプのエキステリア/インテリアのデザインにはちょっと驚いた。いわゆるノイマイスターなどのデザインしたICE-Vのデザインとは一線を画すが、独特の車内レイアウトを持ち車内の隅々に迄行き届いたデザインのクオリティは、とてもUIC-X客車(Am/Bm/ABm)とは似つかない素晴らしいものであると感じた。
当時は、この誌面に登場している当時DBデザインセンターのBodack氏の元でインターンシップをしたり、この車両を製造しているメーカーに勤めるとは思ってもみなかったのだが...。

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さて、モデルの方であるが、メルクリンからは27cmの同形モデルを4281として過去にリリースされている。今回のモデルは、それのDBAGロゴのついたものと考えて良かろう。厳密に言えば形式もInterRegio登場直後のDB仕様はAimh 260で、今回のモデルはAimz 261.6である。
ちょっと残念なのは、貫通扉の形状である。実車は、全て新しい自動ドアの貫通扉に取り替えられているが、モデルはUIC-X客車もままの状態である。またインテリアも、実車は1等車はピンク色の座席なので、モデルの車内装備のブルーはイメージと異なるのは残念な部分。

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この車体番号である、「51 80 10-91 008-9」は1988年にPFA社の020番としてAm203からAim 260.1として大規模なリニューアル改造を受けた車両である。その後、4度の形式変更を受けてAimz 261.6となった。(AimからAimzの形式変更は、電気暖房機器の台車発電機から集中型車上バッテリーへの充電設備の有無のようである)

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比較のためにDB仕様の同形モデル(4281)との並びを撮影した。DBロゴ以外は違いがほとんどないことがわかる。

本来なら、28,2cmモデルでの登場を期待したいところなのだが、まだ当分は実現されなさそうである。しかし、私がドイツに渡った1988年に登場し、営業的にも成功をおさめた80年代後半から90年代に掛けて1000両を越すInterRegio客車がPFAなどで改造され、Orientrot色の機関車に牽引されてドイツ中を駆け巡った時代のドイツの象徴的な列車の一つであったことは間違いなく、ついつい注文してしまうのである。私自身も、このInterRegioのバリエーションのデザインもスタディながら行っていることもあって、私の心に残る車両であることに間違いない。

参考文献:"WAGEN" Das Archiv der deutschen Reisezug- und Gueterwagen / GeraNova Zeitschriftverlag GmbH Muenchen

参考サイト:InterRegio / Railways in Germany
http://www.rig-bahn.jp/db-page/j-ir.htm
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N

こんばんわ。このインターレギオのデザインは、新しい概念の列車という意気込みが、塗装の爽快感と共に伝わってきて大好きです。1990年、ドイツを一人で旅行した時、実際に見た、乗ったというのも気になる理由でしょう。当時、インターシティは新旧混ざった、わりとゴチャゴチャした編成で走っていたのに対して、インターレギオの方は塗装がそろっていたように思ったのですが。やはり、牽引機はオリエントロットの120型がベストマッチでしょうね。新しい金属車体でリリースされるのを楽しみにしています。
by N (2009-11-07 23:41) 

Akira

こんにちは、Nさん。

インターレギオは1985年に一新されたDBのCI変更に新しく登場した種別です。車両は1988年あたりから運用が始まりました。ですから、Nさんが乗車したのは、割と早い時期でしたね。
60年代製造のUIC-X客車もアコモデーションの陳腐化から、新しく出来た改造専門車両会社のPFAの手でInterRegioが登場したのですが、端なるリニューアルではなく、矩体から断熱材のアスベストを剥がす作業も含めて根本的に作り直した感じです。そのデザインは、6人区分室を5人掛けとし、また中央の区分室は壁を取払い、2区分室と3区分室を1つの区分室としながら通路側の壁は取り払い、3-2-2-3-2-3掛けシートの採用など、定員は減らしつつも居住性の向上が図られました。以下参照▼

http://www.rig-bahn.jp/db-page/db-image/ir/aim260.gif

登場直後は、完成したてのNBSのあるHannver - WuerzburgをBR120.1形が牽引して200Km/hで走っていましたが、その後次々と運用路線を拡大し、111形や103形、112形、218形などの牽引もあります。私は120.1形がベストマッチと思いますが、103.1形のO.Rotも結構似合うなぁと思っています。
by Akira (2009-11-08 00:06) 

300B

こんばんは

このInterRegio客車のカラーリングが好きで、数年前から集め始めたのですが、あっという間にカタログ落ちし、惜しくも制御客車が入手出来ずじまいでした。その制御客車も今年の新製品で揃える事が出来そうでホッと一安心です。やはり再生産を希望する声が多かったのでしょうか(^^)

ついでに赤/ピンクのツートンカラーのIC客車も再生産されると嬉しいのですが...(^^ゞ
by 300B (2009-11-08 00:57) 

Akira

こんにちは、300Bさん。

このカラーリングは私も大好きで、登場時の6両基本編成を持っているのに、また買ってしまいました。ただ、今回のモデルは末期の仕様ですから制御車も必要なのかなぁ...と。(制御車のデザインが好みではないので注文していません..。)

ICカラーのモデルは、私もかき集めました。持っていないのはWRmz135(パンタ付き)だけ。もし出たら欲しいけど...、せっかく28,2cmのモデルが出た矢先なので、やはりそちらに期待?
by Akira (2009-11-08 19:34) 

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