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Glacier-Express in Sedrun [欧州鉄道]

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Glacier-Expressでここまでブログを引っ張ってくるのもナニであると思うのだが、私が初めてこの列車に乗ってから、その素晴らしい風景とその中を走る列車の美しさが私の心を捉えて離さず、その後幾度となくこの地を訪れたからである。

最初は、クルマでBriegへ行き、そこからZermattへ、Zermattで1泊。翌朝まだパノラマ車両などない時代のGlacier-Expressで終点のSt. Moritzへ。この時利用した食堂車は、今はなき2両連接の車両であった。ランチはコース料理でとても美味であったのを憶えている。
St. Moritzで1泊し、翌日Brieg迄再びGlacier-Expressで戻る。この時は現在も活躍する戦前の食堂車で、こちらは木目の室内が美しく、ヨーロッパのエスプリを感じさせる車内の雰囲気が良い。ランチのコース料理は往路と違ったのを憶えていてこちらも美味であった。しかもメインディッシュは食材をテーブルサービスするので、お代わりもあって嬉しかったのを憶えている。途中の景色はどこも良いのだが、やはりAndermattとDiesentisの高地区間が1番印象的であった。

次に出掛けたのは、翌年の夏であったか。再びクルマで今度はゴッタルド峠を越えてAndermattへ出掛けた。そこで1泊し、翌日あの壁のような山道を登ってOberalppassへと向かい、Sedrunという村で休憩した。そこの景色の素晴らしさに見とれて再訪することを決意し、翌年Sedrunの貸別荘で約1週間列車を外から見るだけで過ごす。(スイスはホテルが高いので貸別荘は人気である)
貸別荘にはキッチンが用意されているので、妻がおにぎりを作って線路際の芝生に座って山々をバックに走るGlacier-Expressを見ながらのお弁当の美味しかったこと。

ここへ行くのはもう1つの目的があったからである。それはSedrunからAndermattを通って蒸気保存鉄道のあるDFB(Dampfbahn Furka Bergstrecke)へ行くことである。
この路線はFurkapassのトンネルが出来るまでは山並みに沿ってRealpとOberwaldを結ぶ路線である。1度廃線になった同区間を少しづつファンのボランティアの手でRealpから再生させ、全線開通後は直通運転も期待されている。ここの会員になっていた私は毎年工事の進捗状況の確認に行っていたのである。DFBのウエブサイトによれば、この8月12日に全線開通するとのこと。
途中のGletschでは車窓からローヌ氷河が見えることから、Glacier-Expressの名前の由来にもなっている。(Furkaトンネルを通過する現在のGlacier-Expressは氷河が見えないのは残念である)

その翌年の夏も同じ場所に1週間の滞在をした。そして画像の風景はSedrunを散歩しながら撮影した時のもの。これは2003年8月で既に帰国していたが、子供達2人も連れて4人でSedrunへ訪れた2回目の時の画像である。(1回目は在独時で日本から親戚一家がドイツに訪問した時、2家族でここを訪れた)
これが私にとっての最後のSedrunであるが、いつかまた機会があれば1週間ぐらいボーッと美しい景色と赤い列車をを見ながら滞在したい場所なのである。




参考サイト:DFB
http://www.furka-bergstrecke.ch/ger/index.php

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コメント 4

熊本センター

ご無沙汰しております。いや~残念なニュースでした。
ニュースではバーカーの重量の重さや重心の高さも話題になっていましたが、私が試乗した際には完全に調理&車販基地と化しており、乗客は皆無でした。
by 熊本センター (2010-07-27 12:43) 

Akira

熊本センターさん、こんにちは。

ごぶさたしています。お元気そうで何よりです。

まだ、原因究明がされていませんが、レールのゆがみを運転手が目視したというような情報もあるようです。

最新のGlacier-Express車両は、供食コンセプトがプルマンサービスなので、最初に脱線したとされる車両はバー/厨房合造車なんですね。何せ観光列車ですから食堂車だけでは予約制ながら全ての希望を満たす事が難しいので、厨房から食事を各車両に運んで提供することで、その問題を解決しているんですが、食事時間以外はバーと車内販売基地の機能をするのだと思います。なので基本的には乗客の座席はないはずです。

ちなみにこの車両のデザインは、私が去った後の仕事ですが、TriCon Designです。

http://www.tricon-design.de/

トップページからfahrzeug gestaltung -> glacier express
by Akira (2010-07-27 13:04) 

lucky_k.k

Akiraさん、おはようございます。

私は、昨年ツェルマットへは、手前の駅テッシュから往復しただけですが、構内に停車していたり、発着を見たり、バスから眺めたり、昨日のことのように思い出されました。

鉄道好きには、事故が一番残念です。
by lucky_k.k (2010-07-28 08:09) 

Akira

こんにちは、lucky_k.kさん。

MGBやRhBの列車は、乗るのはもちろん雄大な自然を走る小さな車体を見ているだけで和んできますよね。

もちろん事故は残念な出来事でしたが、早くその原因が究明されて、しっかりとした対策を講じられればと願っています。
by Akira (2010-07-30 02:53) 

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