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37573 DB 103 195-4 / Ep.IV [Maerklin-Lok]

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昨年の新製品であるIC "van Beethoven" 向けの機関車103.1形(37573)がようやく届いたので早速紹介してみたい。最近メルクリンからTEE列車などが多くリリースされるようになり、当然のことながらドイツで最も有名であり、パワフルかつ流麗な名機と言われるE03/103.1形も少なからずリリースされるようになったのである。

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紹介する103.1形の仕様は、私にとっては一番身近であり最も活躍していた1980年代のIC列車を牽引していたころのモデルである。ただ、裾が黒色であったりフロントスカート付きなど、往年のTEE牽引機の面影を残す姿であるので、ワンアーム形パンタグラフと共に最も美しい姿と言われる仕様でもある。まずは以下画像で全体をご覧頂ければと思う。

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造形は相変わらずメルクリンらしく、そのプロポーションからディテールまで素晴らしい出来映え。塗装も気になっていたバッファケース上部分の黒色部分が細くなり印象は良くなった。

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▲ 運転台下にある製造メーカー表記も精細な印刷である。車体製造はKRUPP社、電装はAEG BERLINである。

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▲ 形式、製造番号表記の103 195-4とDBマーク。Ep.IV仕様の典型。

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▲ モデルの機関車は、BD Frankfurt(フランクフルト連邦鉄道管理局)、Bw Frankfurt M 1(フランクフルト・マイン第1機関区)の表記である。

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▲ 極小文字表記も最新の印刷技術ではお手の物である。もはや肉眼では見えない私は、撮影した画像で初めて読取る事が可能となる。REV表記は1986年4月9日とある。

2009年リリースのE03形モデルからサウンド付きmfxデコーダー搭載となり、同時に屋上のネジが消え、台枠のネジを外すことでボディを外す事が出来る。これは外観上見栄えが良くなったのであるが、ボディの取り外しに細かな作業が必要となり、簡単なメンテナンスに対しては若干辛い部分でもある。コツを憶えれば問題はないがカプラー付き台車枠を外してからでないとボディと繋がるネジを外せない。

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▲ オーソドックスな5極回転子のDCMモーターに戻ったが、信頼性が高く耐久性もあるモーターである。

モデルとしては、新しい金属製ボディと相まってとても重量のある高級感溢れるモデルとなっている。実車の仕様としては2003年にインサイダーモデルとしてリリースされた39579と同様であるが、Cサインモーターや可動式パンタグラフのギミックが無くなり、オーソドックスな5極回転子付きDCMモーターに戻り、またサウンド付きmfxデコーダーが内蔵されることで、多彩なサウンドを堪能出来る。私自身、初めて持つサウンド付きの電気機関車であるが、中々素晴らしい。特に停車時のスイッチが入るところから出発までの効果音は、目をつぶって聴くと、まるで駅のホームに佇んでいる時のような錯覚に陥るほどの素晴らしさで、ドイツに居た時の懐かしさとともに103.1形らしさを更に引き立たせてくれるギミックでもある。

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▲ 最近のモデルは、運転台の計器類も樹脂製でしっかりと彫刻されてあるのが前面窓から見える

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▲ 屋根上機器の表現は見事。パンタグラフの赤色も鮮やかである。

折角なので、2003年インサイダーモデル(俗称パンタ103形?)137号機との並びで比較してみたい。基本的な外観はほぼ同じであるが、相違点は、表記以外では左バッファ側のステップの有無、正面窓のワイパー形状(双方とも実車に忠実)、屋上のネジの有無、パンタグラフの台座色と集電舟形状、ボディの中央2カ所にある繋ぎ目の黒色塗装の有無であろうか。ボディのクリーム色は39579よりも若干ベージュに近く、黒裾仕様ならばこのモデルが実車に近い色あいであろうか。

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このモデルは、カタログ説明では1985年のIC 511 "van Beethoven"を牽引していたという想定であるが、当時の状況ではフロントスカートがなかったり、当時全ての103.1形に貼られていたドイツ鉄道150周年記念ワッペンのシールがなかったり..と、若干事実とは異なる部分はあるにせよ、103.1形の最も美しかった姿が再現されているので不満も少なかろうと思う。

スカートなし仕様は、赤裾のモデルで再現してもらえば良いと思う。いずれにしてもドイツのIC列車やD-Zugなど最盛期の103.1形モデルなのでメルクリン好きな全ての方にお薦め出来るモデルである。

最後に、YouTubeにアップされている、このモデルが活躍していた当時の103形映像を収めた以下BAHN EXTRA VIDEOを楽しんで頂ければと思う。
http://www.youtube.com/Chrissebel#p/f/2/9e6sptQTGbk

参考サイト:
37573 Elektrolokomotiv. / メルクリンドイツサイト
http://www.maerklin.de/de/service/suche/details.html?page=&perpage=10&level1=2341&level2=2346&art_nr=37573&search=1&era=0&gaugechoice=0&groupchoice=0&subgroupchoice=0&catalogue=0&features=0&searchtext=&backlink=%2Fwww.maerklin.de%2Fde%2Fservice%2Fsuche%2Fproduktsuche.html

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http://www.ic-lok.de/
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hioka

Akiraさん、おはようございます。

こうやってみると、103型電機が欲しくなりますが、未だに我慢しております(笑
by hioka (2011-03-10 11:06) 

Akira

おはようございます、hiokaさん。

もしDBに103.1形がなく、メルクリンから103.1形がなければ、私は欧州鉄もメルクリンもやっていなかったと思います。私にはそれほど大好きな機関車が103.1形です。
by Akira (2011-03-10 11:09) 

かなりのメルファン

Akiraさん、こんにちは。

上陸しましたね~、写真の方が先になってしまいましたが何よりも安心したのがフロントスカートがついていることです。カタログではついてなかったので。スカートとシングルアーム、まさに103のTEE黄金時代の姿をやっと表現してくれた感じがします。二台欲しくなりました(笑)。スカートは付属品ですか?
by かなりのメルファン (2011-03-10 18:00) 

Akira

こんばんは、かなりのメルクリンファンさん。

フロントスカートは、最初から付いています。カプラーなし仕様向けのスカートも同梱されています。ですから実際の仕様にしたい時は外せば良い訳です。この塗装ならTEEでもICでも使えますね。
by Akira (2011-03-10 18:34) 

阿亮 A−Liang

akiraさん
リポートありがとうございます。なかなか良い出来みたいですね。
37571は持っているので、今回は見送りかなと思っていたのですが、
Thalysをやめてこっちにしようかな…
by 阿亮 A−Liang (2011-03-10 20:51) 

Akira

こんばんは、阿亮さん。

Thalysは、既に出荷が始まったようです。こちらも中々の出来とは思いますが、阿亮さんにとっては、103.1形牽引のTEE客車列車は、忘れられない思い出でしょうからね。是非お手元において走らせてください。
by Akira (2011-03-10 21:01) 

Gut

こんばんは。
サウンド付いいですね~。
きっとすごい迫力なんでしょうね。
我が家の小さな103はここのところずっと車庫で待機しているので、たまには外に連れ出してあげないといけませんね。
by Gut (2011-03-10 22:15) 

Akira

こんばんは、Gutさん。

サウンドは、中々良かったです。ただ、Gutさんのようなレイアウトがあればもっと雰囲気が出るのではと思います。Gutさんもたまには103形にTEE客車を牽かせて走らせてください。
by Akira (2011-03-10 22:40) 

総統

おはようございます

我が家には、39579 BR 103 137-6 があるので、今回はパスしましたが、やはり屋根上のネジが無いほうがすっきりしていて良いですね!

パンタ昇降装置を結構気に入ってるのですが、架線に当てても違和感無く追従して走ってくれるのが嬉しくて、年がら年中TEE客車を引っ張らせて爆走しております(笑)


BAHN EXTRA VIDEOを拝見しましたが、ドームカーってなんで造られたかが一目瞭然でした

いつもライン河線に乗ると、対岸の古城等は見やすいですが、真上のコッチ側の古城とか見えなくて・・・

でも、ドームカーなら一挙に解決ですもんね!

by 総統 (2011-03-11 08:27) 

Akira

総統さん、おはようございます。

39579は、あのパンタ昇降ギミックにメロメロになりましたが、やはりそれは最初だけで、1番の魅力は103.1形のあの佇まいです。単機で眺めてもヨシ、62系列客車を牽引させてもヨシ。と実機の素晴らしさ故のこと。でも気づいたらいったい手持ちの103形は何両になっているのかと...。

ドームカーは、ライン左岸線はもちろん良いですし、スイスを走ると雄大なアルプスがまさに迫って来るのが実感できましょう。

でも、実車にはまだ乗った事がありません....。
by Akira (2011-03-11 09:02) 

HUH

おはようございます。
どうやら先を越されましたね。80年代のICは私にとって最も思い出深い列車ですし、103形の全盛期ですから、私も到着を楽しみにしています。
103形のスカートは1981年頃までには撤去されましたし、個人的にはスカートがない姿の方が自然で好きですので、スカートなし仕様に対応しているのは嬉しいところです。
この製品は、特定の年代の103形をモデル化している、というよりは、様々なファンのニーズに応えられるようにしているのかもしれません。
ところで、150周年記念ワッペンは、全機に貼り付けられていたのでしょうか。確か、120.0形の製品はワッペン付きでしたが。

103形が到着したら5両目、ということになります。ICE 3の6編成にはかなわないにせよ、我が家の一大勢力です。
by HUH (2011-03-11 09:26) 

Akira

こんにちは、HUHさん。

103.1形モデルは良い出来ですので期待して待っていて欲しいと思います。難を言えば、DCMモーター故のギア音ですが、Cサインモーターに慣れた耳には煩いかも知れませんが、私としては当たり前なので気になりませんし、ギアへの適切な注油で軽減は期待出来ます。

ワッペンですが、どうやら1985年はそのようです。画像は見当たりませんが、ドイツのフォーラムで投げかけたらそのような答えが..。
by Akira (2011-03-11 10:52) 

DB103

 すばらしいですね!
 実にうらやましい限りです。

 うちにはROCO、FLM、Limaの試作型・量産型合わせて10両くらいありますが、こちらの方が感じがいいと思いますね。
 形状把握がうまいと思いますし、ダイカストの質感がまたいいです!
 今、1980年代後半の赤裾仕様39577が出ておりますが、やはり103.1と言えば、こちらかもしれません。
 39577は買おうと思っていたのですが、ユーロがすごい勢いで上がってしまって躊躇しているうちに売り切れてしまいました。

 ただちょっと残念に思うのは台車にヨーダンパーが無いように見えます。
 ここは200km/h仕様の特徴なので、省略しないで欲しかったですね。
by DB103 (2013-12-14 00:08) 

DB103

すいません。

上の書き込み、39577は間違いで、37577が正解のようですね。
今、調べたところでは、こちらもヨーダンパーはないようですね。
残念です。
とは言うものの、この仕様もぜひ、欲しいところです。
by DB103 (2013-12-14 15:52) 

Akira

こんにちは、DB103さん。

コメントありがとうござます。
103.1形モデルは各社からリリースされていますが、樹脂製ボディ時代からモデルの造形はメルクリンが好みです。小学生時代は欲しくてたまらなかったのですが、高価で中々自分の手に持てなかったこともあって、私にとっては思い入れの強い機関車です。37577は赤裾なので確かにヨーダンパ付のようですが、今迄知りませんでした。どこにダンパーが付いているのでしょう?画像があれば見てみたいです。
by Akira (2013-12-15 23:46) 

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