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43237 / 43238 DB B4üwe-38/52 / Ep.IIIb [Maerklin-Reisezugwagen]

当ブログの左カラムに「Schürzenwagen DB Ep.IIIb」を作成して、D-Zug向けモデルやF-Zug "Loreley-Expreß"モデルの詳細記事を記して来たので、今回同じF-Zug向けでも"Rheingold"向けとされる2つの客車セット(43237/43238)のモデルを紹介してゆきたいと思う。

これは、2005年にリリースされた1回限りの限定生産モデルであるが、先の"Loreley-Expreß"セット(43209/43219)とは異なりMHIモデルではない。このモデルが実際に運用された時期である1956年のF9/10"Rheingold"は、1等専用であり、このセットの1/2等合造車や2等車は不要である。また、必ず連結されている荷物車はこのセットには同梱されていないのが、モデルのタイトルの仕様とは残念ながら異なるところである。ただ、先の"Loreley-Expreß"セットやTRIX製の鉄青色荷物車が手元にあれば、誤魔化しつつもそれっぽい編成が組めない訳ではない,,,(あと2両1等車モデルが足らないが..)

ここは単品でのリリースがなかったのが残念部分でもあるが、一方で"Loreley-Expreß"セットのモデルとは異なり、車体中央の"DEUTSCHE BUNDESBAHN"の文字が"DB"になっているので、国内専用F-Zugの運用が組めるのではないかと思うのである。

[17 481 Kar / 43237]
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▲ 17 481(43237)の通路側

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この「17 481 Kar」についての詳細な資料が手元にない。DRG時代の番号からは、全く変わっていることと、戦後DRやÖBB車籍になってしまった同形車両が数多くあり、この車体番号は手元にある資料では見つけることが出来なかった。

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モデルの表記は、現在でも充分に通用する精細な印刷である。多電源で欧州各国の乗り入れが可能である。

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検査工場は「AW Stuttgart - Bad Cannstadt」。REV表記は、1957年3月30日である。次回の検査はその1年後。

[17 490 Kar / 43238]
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▲ 17 490(43238)の区分室側

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車体中央には「DB」のエンブレムが光る。モデルでは銀色に印刷されているが、実車は当時の優等列車らしく金属製の切抜き文字を車体に留めている。"Blauer Enzian"のHWZ客車で使われているDB-Keksと呼ばれるロゴマークは後のものであろう。

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「17 490 Kar」の実車についても手元の資料の表から漏れているため詳細は不明である。
台車は、いずれもGörlitz IIIである。

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▲ 「Basel Bad Bf. - Hoek v. Holland」のサボは以前のモデルよりリアリティのある書体に変更されている。

このモデルの発見の大きな1つにサボの印刷位置とそのフォントが挙げられる。また"Loreley-Expreß"セットのサボとの比較になるが、それはより低い位置に印刷され、書体も正しいものが印刷されている。また、以前はBasel SBBであったのが、ドイツ側のBasel Bad Bf.というのが、何か背景がありそうである。(スイス以南の列車はBasel SBB始発のため乗換えが2回必要?)このあたりの検証が以前よりもしっかりなされているのは向上した部分であると思う。

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画像が手ブレで荒れてしまっている(印刷は滲みや擦れもなく精細)が、この車両も多電源仕様である。REV表記も1957年3月30日とあり、「17 481」と同様である。

結局この車両がこの仕様で実際に存在したかどうかは確認出来なかったが、F-Zugは当時ドイツ全国を走っていたし、1960年前後は、蒸気機関車からディーゼル機関車、電気機関車に至る迄、牽引機も様々な組み合わせが実際あり、客車列車の最も面白い時代であったと思う。モデルでも短編成から長編成迄楽しめるまさに鉄道黄金時代と言っても良いであろう。
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