T23402 DB AB4üm-63 / Ep.III [Maerklin-Reisezugwagen]
暫くUIC-X客車の紹介から遠ざかっていたが、再開したいと思う。今回はTRIXの1/2等区分室客車(T23402)である。
1/2等客車は、半室1等車を持つため短編成時に重宝する客車であり、また長編成時にも複数の1/2等客車を連結させている画像を見掛けることからも、運用上様々なシーンで活躍の場があったと想像できる。ただ、等級ごとに車体色が異なる中、1等の色彩であるKobaltblauではなく、2等のChromoxidgrünのため、1等車として見分けるのは、窓配置と出入口扉横の「1」表記、そして窓上の白線のみである。この時代は、まだ白色であるが、その後黄色やオレンジ色になる。
車体表記の印刷である。このモデルの実車である「15 193 Esn」は、1964年6月にKasselにあるCredéによって製造された。メルクリンモデルの同形客車である43930共々1993年12月31日に奇しくも同日に廃車扱いを受けている。
サボの印刷である。行き先表示の内容は、他のUIC-X客車と同様である。
RICラスターは、航送も含め4電源仕様である。
REV表記は、1964年3月18日と表記されている。
これらEp.IIIb時代のUIC-X客車は、蒸気機関車からディーゼル機、電気機関車牽引まで幅広く運用されているのが特徴である。それは、01形や03形からV200.0形、そしてE10迄西ドイツの最新形客車として高度経済成長時代の華々しい活躍の中心にいた客車でもあった。今では、一部BistroCaféに改造された車両が残るのみであるが、今暫くはドイツ全土を走り続けるであろう。
参考文献:AB4ümg-63 / "Wagen" Das Archiv der deutschen Reisezug- und Güterwagen / GeraNova Zeitschriftverlag GmbH München
私がみた1960年は1等車は既に例外なく黄色の帯で白色は一度もみた記憶がありません。何年ごろまで白色帯だったのでしょうね。
一般のD-zugはグリーンでF-zugはブルー、というのが一般的で同じ一等車でも格差があるなあ、と感じたものです。もとより例外は存在した可能性は排除できませんが。
by klaviermusik-koba (2012-01-28 20:08)
こんばんは、kobaさん。
私は当時現地にはもちろん居なかったので確認のしようはないのですが、手元にある資料では、デビューから1966年迄は白帯(象牙色)で、1966年から黄色(Goldgelb)、1968年からはオレンジがかった黄色(Sandgelb)と記されています。
紺色の1等車(A4üm)は、1等専用だったためF-Zugに多く運用され、グリーンの1/2等車(AB4üm)は、2等が多いD-Zugに運用されたためにそういうイメージになったのではないでしょうか?
by Akira (2012-01-28 21:57)
私も少し資料を探し出してみます。
by klaviermusik-koba (2012-01-29 12:31)