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伊香保に来た伊香保電車 [日本の鉄道]

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今年2月に修復作業を終えた伊香保電車が渋川市内で市民向けに数時間のお披露目を行ったことを紹介したが、その後の姿を昨日、快晴の土曜日に安住の地に居る伊香保温泉迄見に行くことが出来たのでその姿を紹介したい。

伊香保電車が鎮座している場所は、伊香保温泉街の入口にあたる「伊香保」交差点脇にある。残念ながら近くに駐車場がないので、石段街前の駐車場が満車だったので、その先の市営駐車場にクルマを停めて、そこから徒歩で10分程度歩くことになった。途中、道路から少し外れる小径との分かれ道となるが、この小径は以前伊香保電車線路跡だとのこと。レールは外されているがちょっとした生活道路になっているような趣である。その小径を暫く進むと正面に保存されている伊香保電車が見えて来た。(上画像参照)

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伊香保電車の保存整備されている場所は、以前も線路があった場所と重なり旧線が1部保存整備された状態である。電車が鎮座している場所には、この場所で田部井氏撮影の写真付の説明板が設置されいて、その解説と共に車体と台車を寄贈したお二方のお名前もしっかり記されてあった。

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電車は、伊香保電車が走っていた頃の雰囲気に合わせた木造屋根を持つ場所に鎮座し、強い日差しや風雨から保護されている。
2月の渋川での移動中の状態と変わったところは、何と言っても屋根上の集電ポールが設置されたこと。車体を支える金属製支柱が新たに設置されたことであろうか。台車の外側に設置された支柱は視界に入ってしまうので、何とか台車の内側に設置することは出来なかったであろうか。
それをおいても、この電車が今にも動き出しそうな雰囲気であることには相違なく、渋川の個人宅からあった時代を見て来た私には感慨深い思いである。

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旧線と伊香保電車車体が一体に近い状態で保存された今回の取組みは、伊香保温泉にとって大きな財産になると思う一方で、観光の中心でもある石段街入口からのアプローチがこの電車を見に来る観光客にとってとても歩きやすい状況とは思えないのは残念と感じた。それは石段街から決して広くて歩きやすいとは言えない歩道を歩かなければならないことなどである。それは温泉街の風情とはほど遠い。例えば、旧線を設置しているこの場所から道路を跨いで旧線跡の小径に線路と石畳を敷き直すことで、そこに電車が走らずとも、電車のあった時代をイメージさせるには充分な空間をつくる素敵なアプローチになるだろうと思う。
折角の伊香保電車であるから是非とも沢山の伊香保温泉を訪れる人々の記憶に留める保存を今後とも進めて欲しいと思うのである。
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