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Zugbildung F163 "Loreley-Express" 1956 Winterfahrplan [Zugbildung]

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メルクリンH0でリリースされているEp.IIIb時代の鉄青色のSchürzenwagenは、とても魅力的なモデルですが、このモデルの実車が走っていた時代は、変化が大きく中々実態が掴めないので、少し整理しながら編成表も同時に作成してゆきたいと考えています。

まず、Ep.IIIb時代、つまり3等級制から2等級制に変わったのが1956年夏ダイヤからです。それまでは3等車が存在していましたが、1等級格上げされ2等車に。そして1等は消滅し、2等車が1等車になりました。モデルでは、表記が大きく変わることから代用が効かないこともあり、明確に区別する必要のある区分です。

DBのF-Zugの看板列車といえばF9/10 Rheingoldですが、この列車1等車と食堂車、そして荷物車の組成による編成になるのでメルクリンH0でリリースされている2つの列車セットだけでは、A4ü-38/52モデルが足らず、組成が出来ません。そうなると、Rheingoldの姉妹列車とも言えるF163/164 Loreley-Expreßが1/2等客車で組成されているので、編成化は現実味があります。

そこでモデルの検査日が1957年であることから同年の編成表を調べると、両列車からSchürzenwagenはなくなり、新しい全長26,4mとなったGruppe 54系列客車が組成されています。そこで、Schürzenwagenで運用されていたLoreley-Expreßの最後の運用である1956年冬ダイヤに的を絞って編成表を作成してみました。
この編成表では、ほぼ全車両がSchürzenwagenで組成されていますが、Kölnから先にKurswagen1両がB4ü-35(後のBüe 362)となっています。Gruppe 35に属する客車で、屋根の絞り込みはありませんが、Gruppe 29の2等車(29845、29857)にも似ているので、代用しても良いかも知れません。但し、この車両が鉄青色なのか濃緑色(Flaschengrün)なのかは未確認です。

この時代は、まだ蒸気機関車牽引の優等列車も普通に運用されていた時代で、鉄青色のSchürzenwagenを牽引した最後の輝かしい時代であったのかも知れません。というのも、BaselからMannheimまでは、BR 01、MannheimからKöln迄のライン左岸線をBR 03.10、そしてKölnからオランダ国境のKaldenkirchen迄はBR 23、国境から終着Hoek van Hollandまでは、NSの3900形が牽引します。つまり全線蒸気機関車牽引です。

次のダイヤ改正時(1957 Sommer)には、Rheingoldと共に客車は26,4mに大型化されてしまいます。一方で牽引機関車はRheingoldがV200.0に変わったBasel - Mannheim - Kölnが、Loreley-Expreßでは、BR 01、BR03.10のまま引き継がれるのも興味深いところです。但しオランダ国内は電気機関車(1100/1200/1300)に変わります。

Ep.IIIbで楽しめる鉄青色のSchürzenwagen編成は、結局1956年の夏、冬ダイヤの1年限りですが、もう少しこの辺りの編成を調べてみたいと思うようになりました。


*この編成表は、あくまで標準的とされる資料に基づいたものですので、実際は減車や増結されることもあり得ます。この編成が絶対ということはありません。

[EDIT] 2020-09-10
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