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次世代NightJet車両のインテリアが完成・公開されました [Maerklin-Reisezugwagen]

欧州西側では、NightJetの登場以来、夜行列車の復活が日本のメディアでも報道されてきました。ただ、現在はCNLから運行を引き継いだNJが車両も同様にCNLから引き継いでいるなど、簡易寝台車は1970年代の車両が使われていていて、決して現代の指向に合致した車両とは言えません。

そこで、NightJetを運行するオーストリア国鉄(ÖBB)が、SIEMENS-MobilityにRailJetと同じViaggioをベースにした新たに3種のインテリアの夜行列車(NJ)向け客車33編成を発注、現在鋭意製造中です。
今回そのインテリアが完成し、昨日報道公開されました。以下はウィーンのORF放送局の記事です。

Neues Innendesign für ÖBB-Nightjets

この記事によれば、4人用クシェット(簡易寝台車)、ミニスイート、寝台車が発表されています。新しい4人用クシェットは照明などのインテリアデザインに拘りがあり、居心地の良さそうなわかりやすい空間デザインです。ただ、上段ベッドが畳めない構造なので、日中の乗車は難しいかも知れません。
ミニスイートは日本のカプセルホテルにリスペクトしたデザインで、鉄道用寝台の新しいカテゴリになります。新しいだけに営業開始で利用者からの評価が気になるところです。
寝台車は、2段ベッドが車体の長手方向にレイアウトされています。以前のCG画像では、横手方向のインテリアで(旧CNLの)2階建寝台車や、173.1形寝台車など既にあるトイレとシャワーは自室にある設備なので、新しい寝台車もこの2つの仕様でベッドの位置が異なるのかも知れません。
他にも、座席車両や供食設備もある7両編成なので、完成すれば見所の多い新しい夜行列車の姿になる期待が膨らみます。

この新しいNightJet編成は制御客車を含めた固定編成でRailJetと同じコンセプトの客車列車ですが、車内が異なることと、制御客車の前面がRailJetのTaurus顔に対して、NightJetはVectron顔です。
これらの新型車両の最初はウィーンとミュンヘンからローマ、ベネチア、ミラノを結ぶ予定です。
そして2025 年までに33 編成すべてのNightJetがオーストリア、ドイツ、イタリア、スイス、オランダの夜行列車に使用され、既存の列車の大部分が置き換えられます。

予定では、来年から登場するとされる久しぶりの新型車両による夜行列車は運行が楽しみです。

[追記]

より詳細な説明と画像、映像が掲載されているページを発見しましたので以下リンクします。

[AT] ÖBB and Siemens present: The new Nightjet interior! [video]

これによれば、簡易寝台が2種(クシェット、ミニ・キャビン)あるようです。(ミニスイートは名称がミニ・キャビンに変更)
寝台車は2種(コンフォート、コンフォートプラス)あるようです。コンフォートは個室に2つのベッド(車体に対して長手方向にレイアウト)と洗面台、トイレつき。コンフォートプラスは、個室に2つのベッド、洗面台、トイレ、シャワー付き。
今回は紹介されませんでしたが、座席車と供食車両があると思われます。

つまり新しいNightJetは5種のカテゴリーから選択できるはずです。
最高制限速度は230Km/hです。日本であれば新幹線レベルの速度ですね。

[EDIT] 2022-09-08
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