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Zugbildung FD 264 "Mozart" 1986 [Zugbildung]

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今年のメルクリンH0インサイダーモデルは、交直流電気機関車 BR 181.2形とWien - Parisを結ぶFD "Mozart"客車セットです。時代は1987年のため、Ep.IVです。
このモデルが告知されて以来、編成を調べて纏めようと考えていましたが、忙しさにかまけて中々先に進めませんでしたが、先ほどようやく完成しました。残念ながら1987年の編成表を見つけられず1986年の編成表を作成したのですが、もしかしたら1986年と1987年が同じなのかも知れません。

さて、今回のメルクリンH0の客車セットは4両セット(42893)と3両(42894)の2種で構成されていますが、この表でも理解できるように7両編成ではないため、まだ足らないモデルがあります。
今回は、181.2形機関車牽引が前提ということなので、この編成表であればStuttgart - Strasbourgが当たります。この編成表は、DBの217形半室食堂車を中心にStrasbourg方がÖBB客車で組成され、Stuttgart方はSNCF客車で組成されているところが興味深い部分です。モデルを線路に載せて編成を組むときは、これを覚えて置くと分かりやすいかも知れません。いずれも食堂車に近い方から1等車、そして2等車へと続いています。
ÖBB側に連結されているDBのABm 225やBDms 273はセットに含まれず、BDms 273はEp.IV青裾仕様タルキスカラーが製品化されておらず、特にSNCFのコラーユ客車などについては新開発となるので、なかなか難しいかも知れませんが、更なる増結セットの製品化に期待したいです。

また、ストラスブール - パリ東駅ではSNCF客車のみの編成がBB 15000に牽引されていますが、メルクリンH0では、3321とスタートセット(29529)のみ製品化、フルサウンドやmfxデコーダーも積載されていません。客車もEurofima A9u 1等車が今回のモデルと合わせて3種製品化されていていますが、2等車がメルクリンでは製品化されていないCorail客車(A10tu、B10/11tu)や2等荷物合造車、食堂車などがないため、メルクリンモデルのみで編成を完成させることができません。

一方でWien Westbf. - München Hbfでは、上記の客車が揃えば組成可能ですが、1番の問題は牽引機関車で、Ep.IV時代の代表的なÖBBの顔ともいえるRh 1044形は、オーストリアモデルのファンは待ち焦がれていることでしょう。

とは言え、今回の新製品で画期的なのは何と言ってもDBのARmh 217が新設計で登場したことです。これは、後期タイプのTEEカラー(赤裾)塗装ですが、登場当初はD-Zug向けのKakadu(食堂車エリアが紫赤色、客室エリアがコバルトブルーの縦割った2色塗装)で異彩を放っています。これは早々にメルクリンから登場することを期待しています。また、この217形にパンタグラフを装着させたのがARmz 211形で、これも217形との外観上の違いはパンタグラフの有無程度で、132形と135形の両方の食堂車があるのと同様のため、211形半室食堂車の登場も期待したいと思います。

さて、このFD-Zug(Fernschnellzug)は、位置付けとしては長距離急行列車なのですが、ECやTEEのような種別特別料金が不要のため、庶民の急行列車という感じでしょうか。それでも車両の最高制限速度こそ160Km/h程度ですが、当時のEC列車としてもさほど遜色はないアコモデーションの車両が使われています。しかし1989年からEC列車化されています。

編成表を見ると、Strasbourgでほとんどが切り離され、SNCFの車両3両のみが終着パリ東駅まで直通運転されていました。Strasbourgで到着後11両のコラーユ客車を中心とした座席客車のほか、食堂車や半室荷物車などが新たに組成され、堂々の14両編成の列車がBB 15000に牽引されていました。また夏季のみ2両のDB UIC-X区分室車がStrasbourgからKurswagenとしてフランス/スペイン国境で地中海沿岸のPort-bouまで運転されていました。(このPort-bouまでの列車についても興味あります)

そして編成全体の中心は朱赤色に黒帯のシックなÖBB塗装車両なので、Wien Westbf - München Hbfを結ぶ編成を実現するのは、先にも記しましたが、牽引機の電気機関車Rh 1044をそろそろリリースすべき時期なのかも知れません。

色々な意味でFD Mozartは、列車名の大作曲家W. Amadeus Mozartが父と共に演奏旅行でウィーンからパリに向かった旅と同様、興味深い国際長距離列車だということが今回の編成表をまとめたことでわかってきたのは大きな収穫でした。

*この編成表はあくまで基本的な組成を示しているものです。実際は車両の増減などがあることもあり得ます。

[追記] 2024年新製品にパンタグラフ付きのARmz 211形1等開放室/食堂合造車が製品化告知されました。

Special Thanks: BOAC VC-10さん、Claus Smolkaさん

[参考サイト]
F/D Mozart / Die DB in Bildern 1966-1991

[EDIT] 2024-01-13
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