4157 DBP Post mrz / Ep.IV [Maerklin-Reisezugwagen]
▲ 車両左端が手ブレーキ側
▲ 車両左端が非手ブレーキ側
その後、別の友人からPost mrz車両(4157)の画像を提供していただけたので、こちらも紹介したいと思います。
実車については、同形車両(4280)で触れたのですが、ここでは車体番号から紐解く同番号の歴史のみ記したいと思います。
[実車について]
UIC車体番号は、50 80 00-95 076-8です。この車両はBremenのHANSA Waggon社*にて1975年3月に73 076として落成しました。Ep.VのDBAG時代には、 Dmz 995に仕様変更されています。1997年5月末には廃車されました。
[モデルについて]
このモデルは、初めて同形式モデルがリリースされた1981年から83年までの3年間リリースされました。その後は短い台車を装着した改良版モデルが翌年から89年までの6年間リリースされ長く市場に供給されたモデルの1つです。1990年からは、製品番号を4280に変更してクローズカプラー装着の仕様でリリースされています。他に裾色が黒色であるのが特徴でしょうか。なお、製品番号4157としては、1993年と98年の2年間はChromoxidgrün色でリリースされています。
車体のDBPのポストホルンマークは明快で秀逸なデザインだと思います。最近は見掛けませんが、日本で発売されているステーショナリーのマークにこのポストホルンを記した封筒などがあったのを覚えています。
このモデルには、4280とは異なる番号「73076」が表記されていますが、どうやらこれはPostの固有車体番号のようです。UIC表記は別途表記されているため、この車両は2つの独自番号を持っているということです。(下3桁の076はUIC番号と統一しています)
UIC表記のある車体両面の画像です。表記の位置が異なるのは、窓下にルーバーがあるためと考えられます。もちろん4280とは番号が異なります。これも最高制限速度200Km/h仕様をプロトタイプにしたモデルです。
車端部です。ちょっと残念な発見をしてしまいました。おそらく金型の共通化に起因している問題と思われますが、尾灯の位置がUIC-X客車と同じ位置にあります。Post mrzの実車はN-Wagenと同じ低い位置にレイアウトされています。
27cmモデルが段々と28,2cmモデルに代わられてゆく中で、このPost mrzもそろそろ新しいスケールでの登場が期待されます。その時は是非正しい尾灯の位置で登場して欲しいと願わずにはいられません。(28,2cmの135形食堂車が実際と異なり低い位置にレイアウトされていない問題点があるので、ちょっと心配しています)
リリースされる時はPost InterCityとして数両がセットになっているのが良さそうです。
*) HANSA Waggon社:HANSA Waggonfabrik GmbH
参考文献:Post mrz /「Wagen」Das Archiv der deutschen Reisezug- und Güterwagen, GeraNova Verlag