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Neue Nachtzug Verbindungen von NightJet [欧州鉄道]

昨日に引き続き欧州夜行列車の話題です。以下、記事のリンクです。

DB, ÖBB, SBB und SNCF starten ab 2021 gemeinsam neue Nachtzugverbindungen / Bahn Blog Stelle

一昨日配信されたニュースで、来年2021年の12月からÖBBが始めたRailJetに新しい国際路線が加わることになります。今までは、基本的に旧CNLで運行されていた路線を踏襲した形で運営がÖBBでしたが、それにスイスのSBBが加わることになることは以前から聞いていました。今回の発表では、それに加えてドイツのDBとフランスのSNCFが加わり、RailJetの共通ブランド名で4カ国4事業者による運営となるそうです。

興味深いのは、CityNightLineが当初SBB、DB、ÖBBの3カ国の鉄道事業者で作ったDACH HOTELZUG AGというコンソーシアムで車両調達から統一ブランドで3カ国を結ぶ夜行列車を運行させましたが、程なくÖBBがコンソーシアムから脱退、そして徐々に路線拡大と衰退を繰り返し、最後はCNLブランドはそのままでDB Autozug運営に変わり、収益の改善が見込まれなかったことから惜しまれつつCNLの終焉に至った経緯があるからです。

最初にCNLから脱退したÖBBが始めたNightJetに、失敗したCNLの残りの事業者であるDBとSBBが加わったことは、何やら背景に事情があるように思えました。通常なら、復活させるにしてもプライド高いDBやSBBは、独自にRailJetとは違うブランドを立ち上げたことでしょう。そこに今回のニュースでTEENに参加した4つの国の事業者がRailJetの新しい運営者として発表されるのですから、TEENとRailJetは集約されるのではと想像したくなります。もしかしたらTEENは新しい別ブランドを掲げて登場するのかも知れません。

DBが夜行列車から撤退した後、暫くCNL路線不在の状態(と言っても他国の夜行列車はありました)CNL以外の運営が続きましたが、ÖBBの新たな夜行列車ブランドRailJetの登場と一部CNL路線継承により、DBAG運営不在ながら夜行列車の運行は復活。逆にRailJetは利用者に都合の良いダイヤや新たな供食システムなどのサービスが功を奏して、収益が伸びSBBもRailJetブランドで運営に参加表明するなど夜行列車の復活を印象付けたところに今回のニュースが出てきました。

今回の2021年12月からの新規路線は以下の通り。

ab Dezember 2021
・Zürich – Amsterdam
・Wien – Paris

ab Dezember 2022
・Zürich – Rom

ab Dezember 2023
・Berlin – Paris
・Berlin – Brüssel

ab Dezember 2024
・Zürich – Barcelona

これら夜行列車は、昨日記したTEEN(種別はEN)とは違い少し運行距離が短く、今までの夜行列車とほぼ変わりません。例えば、Wien - Parisは、昼行列車のEC "Mozart"と同じ運行ルートです。暫く前に終焉した夜行の"Orient Express"より短い運行距離なので、この名前はTEENで計画されている同じルートを走る夜行の方がOrient-Expressの名前を復活させるならEN 31/32 Paris – Stuttgart – München – Wien – Budapest/Zagrebを運行する予定のTEENの方が良いでしょう。
また、EN 25/26 Amsterdam – Köln – Basel – Venedig/Genuaは、かつてのRiviera-Expressのルートと重なります。高速化されて再び以前の列車ルートが復活するのはワクワクします。

また、現在SIEMENSでNightJet向けの新しい簡易寝台車(クシェット)が製造中です。今回の発表で創設される新しい運行区間の運用でお披露目になるのかも知れませんね。新しい寝台車両の登場も期待できます。
欧州の鉄道は、このコロナ禍にあって次々と新しい計画が発表されて元気が出てきます。
タグ:teen RailJet SBB OBB DBAG
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