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28,2cm TEE-Wagen / DB Ep.IIIb-IV まとめをリニューアルしました。 [アナウンスメント]

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パソコン向けに表示している左カラムの「まとめ」ページですが、現在メルクリン・TRIX H0でリリースされている全ての28,2cmTEE/DB客車モデルのページを「製品番号/車両形式/車体番号/列車名+設定年」で分類し、改めて整理する試みを以下に始めました。

28,2cm TEE-Wagen / DB Ep.IIIb-IV まとめ

メルクリン/TRIXのカタログなど文書だけではわからない部分も多々あるので、全てのモデルのデータを収集できているわけではありませんが、現在できる限りの情報を網羅したつもりです。合わせて列車名+設定年では、可能な限り編成表ともリンクさせています。

ここで足りない車体番号などご存知の方は是非ご一報いただければありがたいです。

今日は大晦日ですね。世界中が大変な1年になりましたが、皆様どうか良いお年を!
タグ:TEE DB DSG Gruppe 62
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T23421 DB Avümh 111 (Runddach) / Ep.IV [Maerklin-Reisezugwagen]

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▲ 区分室側

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▲ 廊下側

このTRIX H0モデルは、以前他のメルクリン H0客車モデルと一緒に短く紹介したことに過ぎませんでしたので、改めてこの初期型の111形1等区分室客車について記してみたいと思います。

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さて、このモデルは2007年に発表され2009年まで3年間リリースされました。当時は28,2cm客車モデルが新開発製品として次々にリリースされ始めた頃で、1970年代の24cm鉄板客車から人気のTEE客車の新しいスケールでのモデルの登場は待ちに待った新製品で、心躍らせて購入した1両でした。鉄板客車時代は、当時の主力であった初期形の丸屋根仕様で、その後リリースされた27cmの同形モデルは、切妻屋根仕様でした。今回リリースされたモデルは、単に車体長が長くなっただけというわけではなく、丸屋根仕様と切妻屋根、また積載エアコンのタイプの違いによる車体側面の空気孔のサイズや位置、台車の違いなど、細かく仕様違いが作り分けられ、よりディテールに凝った設計になっています。

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台車は、MD34でしょうか。2つの台車には両方とも片側に車軸発電機1台が装着されています。(つまり1両に2つの車軸発電機があります)発電機は斜めにレイアウトされ、カルダンシャフトで車軸に連結されています。また制動器は車輪左右を押す(Krotzbremse)の他、電磁吸着ブレーキが付いています。

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車体横の片側2か所に印刷されたサボは、列車種別・愛称の「TEE Rheinpfeil」の他、号車番号「Wagen 14」、出発駅のDortmundから経由駅、終着駅のMünchenが記されています。ここから、この客車が、途中Duesburg HbfでのTEE Rheingoldとの解放・連結時に特に移動せず、TEE RheinpfeilとしてMünchenに向かう列車に組成されていることがわかります。

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車体のほぼ中央にはDBマーク、その下に車両番号、車両形式が記されています。このモデルについては、これら表記が区分室側では車体中央、廊下側では空気孔の位置関係に影響されたのか、車体中央よりやや右側にずらしてレイアウトされています。(モデルの印刷ミスの可能性もあります)
車両番号は、61 80 19-80 007-6です。このモデルの実車は、1962年にAv4üm-62の「10 407」としてDonauwörthのWMD(Wagen und Maschienenbau GmbH)にて製造されました。1966年9月30日よりこのUIC車体番号に改められています。(同時にF-Zug色からTEE色に変更されていると思われます)
現在、この車両が現存しているかは不明です。

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RICラスターには、最高制限速度160Km/h表記の他、4カ国(DB、NS、SBB、FS)の入線許可が印刷されています。おそらく当初のTEE Rheingoldの運用に合わせた仕様と考えられます。当時のTEE Rheingoldはオランダからドイツ経由でスイスのBaselまでがその運用でしたが、一部Kurswagenとしてイタリアのミラノ中央駅まで行く車両もありました。
また所属の「Mü」ミュンヘン連邦鉄道局、所属駅の「München-Pasing」(ミュンヘン・パージング)が記されています。

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REV表記は、「Ffm 9.10.67」と記されています。フランクフルトにて1967年10月9日が検査日です。

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妻部の正面です。特徴的な丸屋根が理解できます。(TEEカラーの丸屋根車両は少ないです)

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モデルの室内装備は青色です。これは実車のシートの色に合わせたものと思われます。
この111形客車のシリーズは、数度に分けて大量に製造されています。このモデルの実車はTEE Rheingold、Rheinpfeil向けに製造された最初期のもので、後にVT11.5が担っていたTEE列車の客車化に伴い順次増備されていますが、それらは切妻屋根の仕様になりました。

戦後、DBが新しい全長26.4m標準型客車の最高峰のGruppe 62形シリーズで最も多く製造された111形は、エレガントでゆったりとした9つの区分室が並ぶ高速対応の客車ですが、その設計は秀逸で、その後改良が重ねられ、今も少数ながら運用に就くほどの車両であり、DBを代表する客車の1形式であることは疑う余地がありません。
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Weihnachtsgrüße [アナウンスメント]

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今年も年末になりクリスマスイヴがやってきました。世界では社会の日常がこれほど大きく変わり、極力移動を避け、できる限りの自粛が続いています。これから先、いつになったらこの状況が続くのか、様々な不安が背後にあり、厳しい状況です。

しかし、このような時だからこそ、暗闇の中に一筋の光を見出ことこそが求められているのかも知れません。
当ブログも細々とではありますが、今後とも更新を重ねてゆくつもりですので、ひとときの気休め程度しかならないかも知れませんが、ご愛読いただければと思います。

メリークリスマス!


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[Vinyl 107] Shake The Disease (Remixed Extended-Version) / DEPECHE MODE [Vinyl]

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1985年にリリースされたDEPECHE MODEの12'シングルUK盤、「Shake The Disease (Remixed Extended-Version) 」です。それまでのジャケットデザインとうって変わってアグレッシブなグラフィックスです。使われているフォントも刺々しいもので、これを初めて手にした私は、その変貌を想像できず家に持ち帰って聞いて、そのサウンドの変わり目を感じたものです。

その楽曲ですが、以下の通りです。

A:Shake The Disease (Remixed Extended Version)
B:Flexible (Remixed Extended Version)

作曲は両曲ともMartin. L. Goreで収録は西ベルリンのHansa Studioでのレコーディングになりました。
A面はやはりメロディアスな旋律の楽曲ですが当時のヒットチャートの上位にはならなかったようです。一方B面は、新しい試みが聞き取れます。ウクレレのような弦楽器の音が入っています。違うサウンドなのに、メロディアスでどこか哀しみを感じるサウンドは、どの曲も共通です。

Discogs: Depeche Mode ‎– Shake The Disease (Remixed Extended Version)





タグ:Depeche Mode MUTE
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How to H0: Dampflok - Alterung Märklin S3/6 (39436) / Sebb's 1zu87 [Maerklin-Lok]

今朝、届いたメルクリンのニュースレターに、メルクリンH0のS3/6 Hochachsige(39436)のディテールアップとウエザリングのハウツーYouTube動画へのリンクが貼ってありました。

S3/6 Hochachsigeモデルは、このブログでも何度か話題にしたメルクリンH0モデルです。これは特にディテールなどに気を遣ったモデルになっていますが、そのモデルを更に実感的にEp.IIIb時代のミュージアム機をモチーフとして仕上げたもののようです。以下にそのYouTube動画へのリンクを貼ります。

How to H0: Dampflok - Alterung Märklin S3/6 (39436)

この動画はメルクリンファンが独自にモデルのディテールアップなどを順を追って解説しながら仕上げてゆくタイトルが「Sebb's 1zu87」というシリーズの動画ですが、冗談も言いつつ進行を進めてゆく楽しい展開で最終的に素晴らしいモデルへと仕上がってゆくものです。

今回は6回分の動画に分けての展開なので最初と最後を観ましたが、中々のモデリングの腕前と動画編集能力と感じたので紹介します。

趣味の王様と言われる鉄道模型で、レイアウト制作、電気工作、コレクションなどなど、裾野が広い領域にまたがっていますが、こうしたディテールアップ工作やウエザリングなどもその1つと言えるでしょう。その全ての目的はリアリティの向上なのだということが、この動画を観て感じました。
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[Vinyl 106] People are People (ON-USound Remix By Adrian Sherwood) | Depeche Mode [Vinyl]

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DEPECHE MODEの12'シングル限定版の「People Are People (ON-USound Remix By Adrian Sherwood)」です。
この頃のDMは、シングルレコードをリリースする度に欧州のヒットチャートに登場するほどの人気アーティストになっていました。MUTEレコードは比較的実験的なアーティストが多かったせいか、ヒットに恵まれたのは僅かで、DMはその筆頭(つまり稼ぎ頭)でした。
MUTEレコードは、当初全てのレコードがアルバムとシングルでの違いはありましたが、基本的にリリース順に同じ通し番号でしたが、DMだけは新たにシングルレコードに専用番号(BONG)をつけるようになって5枚目のレコードがこのシングルでした。

このシングルは12BONG5「People are People」のリミックスバージョンで限定販売されたもので、L12BONG5という番号が振られています。ただ、ジャケットを見ても分かる通り、このレコードジャケットは手抜き?と言われても仕方のないような仕上がりです。基本的にブランクで中央の丸い穴からレーベルが見えます。そして表面にはA面のタイトルと限定のシリアル番号(画像では番号を消しています)が印刷されています。裏面には、B面のタイトルが記されているだけです。

見るに値しないジャケットとは言いませんが、見るべきジャケットでもありません。そして肝心の内容ですが、A面にはPeople are PeopleのRemixバージョン、そしてB面は7'番シングルのA/B面の楽曲(オリジナル版)が収録されています。これだと買ってしまった私はこのシングルの価値を感じなくなります。価値といえばもしかしたら限定版ならではのシリアルナンバーが印刷されていることぐらいでしょうか。その価値すらDiscogsでの取引価格を見る限り、リリース時の販売価格を大きく下回っていることから、あまり影響していないと言えます。

何しろ視聴してから購入しているわけではないので、いくら贔屓のアーティストでもこの内容だと厳しい。売れ始めたのでレコード会社は色気を出してこうした限定商品を出してしまったのでは? と勘ぐってしまいました。

Discogs: People Are People (ON-USound Remix By Adrian Sherwood)




タグ:MUTE Depeche Mode
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機関車動画をYouTubeにアップしました。 [アナウンスメント]

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YouTubeにはアカウントを持っているものの、最近アップロードもせず放置状態だったこともあって今回、撮影済みの機関車動画をアップしてみました。単なる試走動画ではありますが、サウンド付きモデルのリアリティを視覚と聴覚で楽しんで貰えればと思い試験的にアップしました。

最初はSIEMENSのDispolok ER20形モデルです。YouTube動画へは以下リンクを貼りました。

Märklin H0 36848 ER20 002 SIEMENS Dispolok "alex" mit 60948 mSD Decoder.

YouTubeからはSpielkisteブログの該当記事へのリンクも貼りましたので、双方から両方へのアクセスを期待しています。

[EDIT] 2020-12-28
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26540 DB WRümh131 / Ep.IV記事をリニューアルしました [アナウンスメント]

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1957年にHollander博士の提唱で西ヨーロッパ7カ国(5鉄道事業者)で始まったTEE (TRANS EUROP EXPRESS)/ 欧州国際急行ですが、当初は非電化路線が多かった為、そのほとんどは気動車によって運用されました。DBも同様でTEE専用気動車として開発された有名なVT11.5が登場するまでは、VT08や戦前に登場したSVTをTEEに仕立てて運用に就くこともありました。

TEEは、Ep.IIIb時代のF-Zugのサービス水準以上にする為、全車1等車になるのはもちろん、供食設備は食堂車の他にバー車や車内秘書サービスなど、まるでホテルのラウンジで移動するような設備とサービスを誇る列車でした。一方、DBのRheingoldやRheinpfeilは、TEE種別が制定される以前から国際F-Zugとして南北欧州を結ぶ看板列車として最高のサービスを目指して運用されていました。そして1963年からこの2列車は、新しいベージュとコバルトブルーのF-Zug装いで登場したGruppe-62形車両を使い、専用のドームカーと2階建の厨房を持つ食堂車を用意して運用されました。
1960年代にはTEE路線は拡大し続け、1965年からRheingoldやRheinpfeilもTEEの仲間入りを果たしました。その際にベージュ/コバルトブルーのF-Zug色からベージュ/紫赤色のTEEカラーへと順次塗装変更を行い、名実共にTEE(国際急行列車)として運用されました。

今回記事をリニューアルした瘤付き食堂車と呼ばれる131形食堂車(実車)は、食堂定員を全長26,4mの戦後の標準型車体の規格に合わせたことで、それまでの急行用食堂車の標準型の152形から大幅に定員を増やす試みとして厨房を2階建としました。上階は調理室、下階は洗い場として、2つのプロセスを分けることで厨房面積の拡大と衛生面での効果も期待されました。
しかしながら、この2階建食堂車は1962年、63年の2回の製造で合計5両のみに終わり、その後132形に代表される全長を27,5mと若干伸ばし、車体幅を狭めた平屋の食堂車が量産されたのは周知の通りです。やはり製造コストの問題があったのかも知れません。

メルクリンH0では、この131形モデルはもちろん、その後132形、パンタグラフが装着した135形の3種類のTEE向け食堂車がリリースされています。しかし、全て28,2cmでリリースされているので、1:93,5スケールで統一できなかった132形と135形食堂車モデルは残念でした。
模型の世界は事情が様々なので仕方ない部分ではありますが、131形は良いモデルに仕上がったと感じています。

その131形瘤付き食堂車の記事(26540)に新たに画像とテキストを加えて記事を以下リニューアルしました。

26540 DB WRümh131 / Ep.IV
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Neue Nachtzug Verbindungen von NightJet [欧州鉄道]

昨日に引き続き欧州夜行列車の話題です。以下、記事のリンクです。

DB, ÖBB, SBB und SNCF starten ab 2021 gemeinsam neue Nachtzugverbindungen / Bahn Blog Stelle

一昨日配信されたニュースで、来年2021年の12月からÖBBが始めたRailJetに新しい国際路線が加わることになります。今までは、基本的に旧CNLで運行されていた路線を踏襲した形で運営がÖBBでしたが、それにスイスのSBBが加わることになることは以前から聞いていました。今回の発表では、それに加えてドイツのDBとフランスのSNCFが加わり、RailJetの共通ブランド名で4カ国4事業者による運営となるそうです。

興味深いのは、CityNightLineが当初SBB、DB、ÖBBの3カ国の鉄道事業者で作ったDACH HOTELZUG AGというコンソーシアムで車両調達から統一ブランドで3カ国を結ぶ夜行列車を運行させましたが、程なくÖBBがコンソーシアムから脱退、そして徐々に路線拡大と衰退を繰り返し、最後はCNLブランドはそのままでDB Autozug運営に変わり、収益の改善が見込まれなかったことから惜しまれつつCNLの終焉に至った経緯があるからです。

最初にCNLから脱退したÖBBが始めたNightJetに、失敗したCNLの残りの事業者であるDBとSBBが加わったことは、何やら背景に事情があるように思えました。通常なら、復活させるにしてもプライド高いDBやSBBは、独自にRailJetとは違うブランドを立ち上げたことでしょう。そこに今回のニュースでTEENに参加した4つの国の事業者がRailJetの新しい運営者として発表されるのですから、TEENとRailJetは集約されるのではと想像したくなります。もしかしたらTEENは新しい別ブランドを掲げて登場するのかも知れません。

DBが夜行列車から撤退した後、暫くCNL路線不在の状態(と言っても他国の夜行列車はありました)CNL以外の運営が続きましたが、ÖBBの新たな夜行列車ブランドRailJetの登場と一部CNL路線継承により、DBAG運営不在ながら夜行列車の運行は復活。逆にRailJetは利用者に都合の良いダイヤや新たな供食システムなどのサービスが功を奏して、収益が伸びSBBもRailJetブランドで運営に参加表明するなど夜行列車の復活を印象付けたところに今回のニュースが出てきました。

今回の2021年12月からの新規路線は以下の通り。

ab Dezember 2021
・Zürich – Amsterdam
・Wien – Paris

ab Dezember 2022
・Zürich – Rom

ab Dezember 2023
・Berlin – Paris
・Berlin – Brüssel

ab Dezember 2024
・Zürich – Barcelona

これら夜行列車は、昨日記したTEEN(種別はEN)とは違い少し運行距離が短く、今までの夜行列車とほぼ変わりません。例えば、Wien - Parisは、昼行列車のEC "Mozart"と同じ運行ルートです。暫く前に終焉した夜行の"Orient Express"より短い運行距離なので、この名前はTEENで計画されている同じルートを走る夜行の方がOrient-Expressの名前を復活させるならEN 31/32 Paris – Stuttgart – München – Wien – Budapest/Zagrebを運行する予定のTEENの方が良いでしょう。
また、EN 25/26 Amsterdam – Köln – Basel – Venedig/Genuaは、かつてのRiviera-Expressのルートと重なります。高速化されて再び以前の列車ルートが復活するのはワクワクします。

また、現在SIEMENSでNightJet向けの新しい簡易寝台車(クシェット)が製造中です。今回の発表で創設される新しい運行区間の運用でお披露目になるのかも知れませんね。新しい寝台車両の登場も期待できます。
欧州の鉄道は、このコロナ禍にあって次々と新しい計画が発表されて元気が出てきます。
タグ:teen RailJet SBB OBB DBAG
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TEE 2.0 + TEEN (2) [欧州鉄道]

交通の世界は、現在自動車業界が大きな変革期にあり、化石燃料から電気エネルギーへのシフト、また個人の所有という概念からシェアリングへと自動車と社会の意識が欧州から変わってきています。それは、公共交通も同様で、MaaSの名の下アプリでの決済サービスを始めとして、その重要性が高まっています。

欧州の場合、その背景に環境意識の高まりが挙げられます。飛行機の欧州内移動を「跳び恥」と位置づけ、丁度欧州西側の高速新線の整備も整いつつあることから、今までより長距離の国際優等列車の運行を始めるとの決定がドイツ連邦政府主導で行われているようです。
このプロジェクトを実施するのは、ドイツ、オーストリア、スイス、フランスの各鉄道事業者とされていますが、各国鉄道事業者からの具体的なアナウンスなどは聞いていません。

これについては以前も当ブログでお伝えしましまたが、ドイツ連邦政府が作成したTEE 2.0と夜行版のTEENの詳細なPDF資料を見つけましたので以下リンクします。(ファイル容量4.8MB、重いので注意)

TEE 2.0 - Grenzüberschreitender Hochgeschwindigkeits- und Nachtverkehr auf der Schiene für den Klimaschutz

これを見ると各TEE/EN列車別の詳細が記されています。今後の計画としてドイツ-デンマークのフェーマン海峡トンネル、Stuttgart 21計画、Stuttgart - Ulm高速新線、オーストリア-イタリアを結ぶBrennerベーストンネルなどの完成を視野に入れた時間短縮効果を狙っているようです。
また、各TEE列車の調達のベース車両となるTGVやVeraloなども記されています。夜行版ENについては、ÖBBのNightJetがベースとなっているようで、電車タイプではなく機関車牽引であると考えられます。

現在、コロナ禍の影響は世界で社会のあり方を変えるほどの事態になっていますが、これまでの社会や時代の変わり目というのは、案外こうしたキッカケがトリガーとなるのかも知れません。(たまたまかも知れませんが..)
タグ:TEE 2.0 teen
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