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TEE 2.0 + TEEN (2) [欧州鉄道]

交通の世界は、現在自動車業界が大きな変革期にあり、化石燃料から電気エネルギーへのシフト、また個人の所有という概念からシェアリングへと自動車と社会の意識が欧州から変わってきています。それは、公共交通も同様で、MaaSの名の下アプリでの決済サービスを始めとして、その重要性が高まっています。

欧州の場合、その背景に環境意識の高まりが挙げられます。飛行機の欧州内移動を「跳び恥」と位置づけ、丁度欧州西側の高速新線の整備も整いつつあることから、今までより長距離の国際優等列車の運行を始めるとの決定がドイツ連邦政府主導で行われているようです。
このプロジェクトを実施するのは、ドイツ、オーストリア、スイス、フランスの各鉄道事業者とされていますが、各国鉄道事業者からの具体的なアナウンスなどは聞いていません。

これについては以前も当ブログでお伝えしましまたが、ドイツ連邦政府が作成したTEE 2.0と夜行版のTEENの詳細なPDF資料を見つけましたので以下リンクします。(ファイル容量4.8MB、重いので注意)

TEE 2.0 - Grenzüberschreitender Hochgeschwindigkeits- und Nachtverkehr auf der Schiene für den Klimaschutz

これを見ると各TEE/EN列車別の詳細が記されています。今後の計画としてドイツ-デンマークのフェーマン海峡トンネル、Stuttgart 21計画、Stuttgart - Ulm高速新線、オーストリア-イタリアを結ぶBrennerベーストンネルなどの完成を視野に入れた時間短縮効果を狙っているようです。
また、各TEE列車の調達のベース車両となるTGVやVeraloなども記されています。夜行版ENについては、ÖBBのNightJetがベースとなっているようで、電車タイプではなく機関車牽引であると考えられます。

現在、コロナ禍の影響は世界で社会のあり方を変えるほどの事態になっていますが、これまでの社会や時代の変わり目というのは、案外こうしたキッカケがトリガーとなるのかも知れません。(たまたまかも知れませんが..)
タグ:TEE 2.0 teen
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