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YEBISU BEERのアンティークラベル [ラベル]

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再び祖父から貰ったビール瓶ラベルです。今回のラベルはYEBISUビールです。

1890年に日本麦酒醸造会社からエビスビールは生まれたそうです。なので既に130年以上の歴史のあるビールブランドです。
私は恵比寿駅に隣接していることからこのブランド名が付けられたと思っていましたが、実はエビスビール工場の側に駅が出来たので駅名をビールブランドから取ったそうです。また、地域名についてもビールブランドから恵比寿の名前が付けられたとか。それほどの影響力のあったビールだったということです。

それも窺い知れるエピソードとして1900年にパリで行われた万博で、ビールを出展したエビスビールが金賞を取ったそうです。この万博は、アールヌーボー博と呼ばれた時で世界初の動く歩道が会場に設置されたり、日本の絵画や伝統工芸が欧州でブームとなりジャポニズムがもてはやされた時と重なります。

さて、今はサッポロビールの1ブランドとなったエビスビールですが、このラベルの時代は大日本醸造会社時代のものです。トレードマークのエビスさまは今も昔も変わらず、ラベルの印象は古臭く感じません。
このラベルは、1908年〜1936年に使われていたようです。やはり戦前のラベルでこのような良い状態で保管されていたと感心します。
ラベルにはLAGER-BEER(ラーガービア)とあります。ドイツビールを参考に醸造したようです。
またその下には「SPECIALLY BREWED FOR EXPORT」と記されているので、輸出向けに醸造されたのでしょうか。考えてみればビールのラベルはどれも英語表記です。日本酒との違いを前面に出したかったからでしょうか。それとも国内消費よりも輸出に力を入れていたためでしょうか。もっとも日本語表記ではビールの雰囲気は出にくいかもしれません。

先にも記しましたが、エビスビール工場は恵比寿駅のすぐ脇にあり、ビールの貨物輸送用に引込線もあったと記憶しています。バブルの頃は、EF58機関車と客車数量を連結して列車ビアホールもあったような記憶がありますが、私個人は訪れていないため正確かどうかはわかりません。

今、エビスビール工場はガーデンプレイスに再開発されてしまいましたが、ここにビール工場があったことは、恵比寿の地名と駅名がその痕跡を残しているわけですね。

参考サイト:ブランドヒストリー/サッポロビール
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