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Systemsへの道のり [Maerklin-Zubehoer]

 最近、メルクリンの動力車は廉価なモデルでも最初からデジタルデコーダーが付いて来る。デジタルが初めて世に出て来たころと比べると信じられない様な価格の下がり方である。しかし、これは昨今の技術革新のスピードと比べれば驚くべきことではないかもしれない。技術革新による電子部品の価格の下落はもはや当たり前のこととして我々も受け入れているし、家電製品を始めとしてパソコンにしても価格が下がり、壊れていなくても機能に不満が出たり処理速度が遅かったり、OSのバージョンが古くなって...などという理由で簡単に新しいものに取り替える。
 しかし、メルクリンの場合はそうはゆかない。古くなってもそのモデルに対する愛着や買いたくても買えないこと。だからその趣味に興味がなくならない限り新しいモノに交換する対象にもならない。しかしそれは車輌の話で制御機器や駆動システムは別である。前にも述べたがメルクリンは息が長い。メルクリンのファンで私も含めて40年近くこの趣味を続けている人は少なくないだろう。ただ最近、前述のように新しく発売されるモデルの全てがデジタル化され、多くの魅力的なモデルはmfxデコーダーにサウンドシステムまで付いている。私自身は適時にデジタル化/Systems化の道のりをメルクリンとともに歩んで来たので問題はないが、そうでないアナログのまま今迄続けて来たファンにとってはどうだろう?と思うことがある。新製品のモデルは欲しいが、アナログでは、モデルの持つ機能の半分も使えないのではないかと思っているファンも少なからずいるように思う。
 人づての話であるが、模型店の中古買取りに大量のメルクリンモデルを出す人もいると聞く。これが単に他に興味の対象が変わったからとか、持っている人が亡くなったからなどの理由なら良いのだが、メルクリンのデジタル化の流れについてゆけずやむなく処分...なのであれば非常に心苦しい。
 メルクリンは制御システムにおいても常に業界の牽引役であり、デジタルを世に送り出してから20年が過ぎた。そろそろ全面的にデジタルに移行しても良い時期と判断するのもある意味自然な流れかもしれない。ただ、今アナログ制御をしている熱心なファンにフォローがないのは問題かも知れない。できるだけ簡単にアナログをデジタルに移行出来る手立てはないものか...と思う。
今最新の制御システムはSystemsであるが、これをアナログから簡単に移行するにはどうするのが良いか?
 まずコントローラーであるが、メルクリンが提供しているMobile Stationはスタートセットだけでなく単品もある。しかも単品はH0スターターセット同梱のものに比べて容量が大きい(1.9A)ので、1度に制御可能な動力車も多くなる。トランスは手持ちのアナログトランスの黄/茶色端子から接続ボックス(または接続ボックス付きCレール)経由で使う。
 これで、Systemsの制御環境は整備された。残るのは最大の問題であるアナログ機関車のデジタル化である。自分の手でデジタル化するなら、名古屋メルぽっぽクラブ、風のおひるねサイトやPwMサイトなど、メルクリンモデルのデジタル化についての指南は少なくない。ただデコーダーにかかる費用と多少の勇気とハンダごてを使う技術が必要なことである。
 それが出来ないファンには、いつも購入しているメルクリンの販売店に相談するのが良いかもしれない。最近60760という実に安価なモーター直流化+デジタルデコーダーキットがメルクリンから発売され、私も手元のアナログ機を片っ端からデジタル化した。(まだ残っているアナログ機もあるのだが)
 そう、Mobile Stationでは10台のデジタル機関車しか登録出来ない。10台以上持っている人は、高価だがCentral Stationにする方法もある。Mobile StationからCentral Stationにステップアップするなら、Mobile StationをCentral Stationに接続して子機として使える。
 1度デジタル化すれば、互換性を長く持たせるメルクリンのこと。きっと今迄と同じくらい長く遊べるのではないだろうか?


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