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P3196 DB 81 003 / Ep.III [Maerklin-Lok]

続けて3回も食堂車のテーブルランプを紹介したので、これを見ている方は飽きたのではないだろうか? まだ、他にもテーブルランプ付き車輌が残ってはいるのだが、今回は画像のBR81を紹介したい。

このモデル、私のうちへ最も新しくやってきた仲間である。とは言え、リリースは古くアナログモデルである。実は、前に282mmのUIC-X客車について、このブログ、またPwMの新製品レビューにも同シリーズついて記したが、メルクリンとTRIXで同じ車体番号のモデルが何故か2種類あり、持て余してしまった。ちょうどそんな時、メルクリンファンの知人であるK氏から自分のレイアウトにこの282mm客車が上手く走れるか知りたいので寸法を見て欲しいと依頼された。その時私が測るより、実際にレイアウトの上で計測した方が確実ではないかと思い、この番号のダブった2両を御本人に送って調べてもらうことにした。結果は、さすがメルクリンである。架線柱にギリギリながら触れなかったそうで、スケールを変えずに台車の中心軸位置などを工夫してここまで可能となったようである。(メルクリンの素晴らしいところは外見に表れない部分であることに改めて感銘を受けた)

その報告を受け、折角ならそのまま送った客車を持っていても構わないと連絡したら、それではと、彼も少々持て余していたこの81形機関車とレールその他を私に送ってくれた。これは物々交換であるが、彼とに限らず今迄もメルクリンのこのような行為は信頼出来る相手とだけであるが行って来ている。そしてそのどれもが満足のゆくものであった。こういうコミュニケーションもメルクリンファン同士の楽しみの一つと言えるかもしれない。

さて、そんな理由で届いた81形機関車であるが、私の持っている蒸気機関車は89形と80形以外は全てテンダー機関車である(61形もタンク機関車であるが、こちらは大型)ので、初めてのモデルである。そしてこの機関車はメルクリンではなくPRIMEX製(P3196)である。とは言え、全金属製のボディとシャシーを始め主要部分は全てメルクリンと同じで、テレックス連結器がついていないことと、車番が違うことぐらいが相違点であろうか。
81形は、入れ換え用機関車として長くメルクリンプログラムに存在し、今もリリースが続いている。特に最近ではロッドが新しくなり、安価になったようであるが、単純化されてしまったのは残念な部分。直近ではMHI製品の初めてのスタートセットにもこの81形が同梱されている。

前のオーナーであったK氏による保存状態が良かったためか、とても綺麗な状態である。更に彼によって、メルクリン同様連結器がテレックス化されているのである。先程少し試してみたが、テレックスの動きも含めて、あの典型的なメルクリンの姿がここにあるという好モデルと言いたい。

残念な部分は、テレックス連結器がTyp21なので、クローズカプラーとの連結が不可能なこと。たしか、カプラーの両側をカットすれば連結可能であるとの説明を読んだ記憶もあるのだが、定かではない。(御存じの方は御教示をお願いしたい)

もし、今後このモデルをデジタル化させる場合は、連結器をそっくり別のタイプに変更して、mfxサウンド化はもちろん、煙突を加工して発煙も可能にしたい。夢は膨らむばかりだが、他のモデルのデジタル化も待っているので当分先の話になるであろう。


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klaviermusik-koba

この種のテレックスカプラー付きの機関車は私も頭痛のタネで、仕方がないから昔ながらのカプラーをつけた控え車を連結することにしています。

アナログ時代の44型についていた自動解放機、これは逆転スイッチを2回クリックすると作動する、当時としては(1970前後でしょうか)珍しいもので、いまでも確実に作動します。ついでにいえばこの44型は台車が二つに分かれていて、可動するようになっていますが、これは一番小さいカーブにも対応したものなのでしょう。
by klaviermusik-koba (2006-12-17 18:53) 

KDB

KDBです
どなたも同じ苦労をされていますね。昔の3031や3047(44)、3065(V60)などのテレックスカプラーをクルツカプラーに連結するなら、左右に出ているヒゲ状の突起をカットするよう、以前のメルクリンマガジンだったか、記事がありました。しかしそれをやっても、元々幅が広いので、クルツカプラーの方にあるヒゲ状の突起が邪魔で連結できません。85や86のテレックスカプラーはヒゲがなく、幅が狭いので、高さを調整すれば大丈夫なのですがーー。現在のカタログモデルのテレックスカプラーなら幅が狭く大丈夫なので、新しいV60(37654)の部品を転用すればいいかもしれませんがーー私はこれを持っていないので確証はありません。あと、40年前に初めて44型を手に取ったときの衝撃はよく覚えています。フレームが2分割で、5軸機関車が品番5120のカーブ(確か285mmR)を無造作に通過するーーそして線路上どこでも連結開放が出来るーーこの発想や構造は、当時の国内製品しか知らない身では想像もできませんでした。欲しかったものの、当時の高校生に買える価格ではなく、買えたのはその12年後でした(既に絶版になっており、キットを組みました)。
by KDB (2006-12-17 19:52) 

Akira

klaviermusikさん、KDBさん、コメントありがとうございます。

やはり、最終的にはテレックスカプラーの全面交換でしょうね。折角なら新しい41形などのクローズカプラータイプのテレックスにするのが最良の方法かもしれません。しかし台座が違う可能性も高く心配。

44形は、当時の私にはまさに雲の上の機関車でした。私が最初のメルクリンである89形を手にしたあと、どうしても欲しくなった機関車は103形、そして01形蒸気機関車でした。89形を母から買ってもらったのは小学校2年生の時、自分のためたお金で念願の103形を買えたのは中学1年生の時でした。01形を買えたのは、その後ずーっと後のドイツに留学中でした。(既に絶版で購入できず)

それを考えれば最新のE10形と01形を同時に注文して買える今は、当時の自分であれば夢のような感じですが、それだけ有り難みも無くなって来ているのかも。当時の自分と今の自分のどちらが幸せか時々考えてしまいます。
by Akira (2006-12-17 20:56) 

klaviermusik-koba

44型で私が驚嘆したのは台車が可動するにもかかわらず、平ギアで全軸が駆動すること、そのシステムには目を疑ったものです。ロッドは各軸ごとに別の部品になっていて多少の遊びがあるのも、最小半径のためでしょう。最小半径といえばコレクターの短いのが2個ついているのはショートを防ぐためと、集電をより確実にするためでしょう。当時の技術ではほかのどこの会社もなしえなかったものだと思います。

当時の私にとっても決して楽に買える値段ではありませんでしたが、万難を排して買っておいたのはいまとなっては「お宝」のひとつです。
by klaviermusik-koba (2006-12-17 22:18) 

Akira

どこのメーカーもそうなのでしょうが、昔に比べて電子技術のスピードの早い開発競争によって、メカニカルな技術革新よりも電子的な技術革新にウエイトを置いているような気がします。面白いのは、電子技術は進歩が早いので、モノとしての価値がすぐに下がる傾向があるのに対して、メカニカルな技術というのは、モノとしての価値が時と共に上がることです。
メルクリン製品が、今後その価値をあげて行くのを欲するならば、電子技術以上にメカニカルな技術を重視することも必要ではないか?と思います。
by Akira (2006-12-18 13:36) 

klaviermusik-koba

同感です。電子技術はすぐ時代遅れになりますが。メカニカルなものは何年経っても価値は変わりません。現在に比べるとアナログ時代は新製品はそう多くは出なかったのですが、新しい機関車を買うたび、新しい、しかも確実な技術が導入されていて、その価値はいまも変わっていません。

電子技術は多分まだ日本の方が少し先をいっていて、ドイツ製品はその信頼性が今ひとつ、という感じがするのは、メルセデスがIT化にいつも慎重なのを見てもわかります。メルクリンも同様。しかしこれほどの電子技術に優れた日本が模型の世界では恐ろしく保守的なのはなぜでしょう。
by klaviermusik-koba (2006-12-18 21:28) 

Akira

要は、メカニカルな技術と電子技術は適材適所にというか使い分けなんですが、優れた電子技術もより優れた土台の上に成り立って初めてその真価が発揮出来るという気がします。その土台はメカニカルな技術であろうかと思います。信頼性においてもまだまだメカニカルな技術は電子技術よりも信頼性を感じさせます。それゆえメルセデスがIT化に慎重というなのかも知れません。
例を挙げれば、今迄のDCMモーターは耐久性に優れ、交換も可能で拡張性にも優れているという典型的なシロモノですが、現在の小型Cサインモーターとカルダン駆動というシステムは、まだ今一歩良くわかりません。今後もっと優れたモーターが出現した場合、DCMモーターのように簡単に交換ができたりするのだろうかと...。
by Akira (2006-12-18 22:44) 

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