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29857 DB 18 466 / Ep.III [Maerklin-Lok]

今はもう無くなってしまったが、雑誌の「ラピタ」にWeb版があり、そこに登録すると自分の紹介したいモノの写真や記事をアップできた。私も以前そこに登録し、メルクリンモデルなどを数枚紹介したことがある。画像はその時に撮影したBR18.4で当時説明も加えてアップしたのだが、今はそのサイト自体が閉鎖されたので見ることはできない。

このブログでは、はじめて紹介するこのBR18.4モデルであるが、これはDigital-Startset(29857)と呼ばれるデジタルが第3世代のSystemsに移行する直前の過渡期である2002年にリリースされたセットに同梱されていたものである。そのため、総合カタログや新製品パンフレットにも紹介されず、新しい60VAトランスや6021(Control Unit)にオバールとポイント1つ、待避線が、この機関車と3輛のF-Zug客車と共に入っていた。過渡期の製品のためか、価格も非常にリーズナブルで、私は既に6021を持っていたが、この機関車が魅力的だったので迷わず購入した。

メルクリンからは、BR18は長くリリースされている。私にとってはこの時が初めてのBR18モデルであり、今も2台目はない。実はこのBR18は、ドイツでは非常に優秀な機関車として設計が古いにも関わらず、戦後においても暫く活躍するほどであった。有名なところでは、戦前のRheingold牽引機であったことであろうか。とは言え、私は当初この機関車はあまり好きになれなかった。何故かというと、何となくという感じなのだが、現在でも人気の01形が大好きであった私は、どうしてもダイナミックな大動輪と大きなボイラーの威容を誇る機関車が「ドイツらしい」と信じていたようで、繊細でクラシカルな均整の取れた18形には興味が涌かなかったからだろうと思う。

しかし、ある日を境に私の心は全く変ったのである。その日とは、ドイツNoerdlingenにあるBEM(Bayerische Eisenbahn Museum)でレストアを施していたBR18の旧名S3/6が蘇り、メルクリンのスポンサーによりドイツ1周旅行が計画された。そのコースにMuenchen - Nuernbergという区間があったので、息子と2人で参加したのである。その時はS3/6の後補機に01が連結されていたのであるが、この2台の実物を目の当たりにした時、01形の姿より繊細なS3/6の工芸品的な美しさにみとれてしまったのである。

かくして帰国後暫くしてからようやく手にしたBR18.4は、シリンダ部分に金色塗装、全面バッファには白リングが施され、優雅な佇まいを見せている。モデルはもちろんデジタルで、発煙装置もセットのため同梱されている。独特の4シリンダのサウンドは鳴らないが、警笛や警鐘音は聞くことができる。残念なのは煙突が細身なので徳利形の発煙装置を取り付けるのだが、発煙材が中々奥迄注入出来ないことである。そのため、煙が充分に出ないこともしばしばであった。注射器を使えば奥迄入るが、面倒でもある。

このモデルの仕様である戦後のEp.IIIでは、流石に幹線の長距離列車の牽引は難しかったであろうが、セットにはF-Zugが同梱されているので、もしかしたらF-Zugの運用もあったのかも知れない。

何よりこの機関車の魅力は繊細で均整の取れた工芸品の様な美しさである。今はまだ製品化されていないが、その繊細さを表現するに相応しい4シリンダのサウンドをこのモデルから是非聞きたいものである。


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コメント 2

カゲノ

カゲノです。
古い記事のコメントで申し訳ありませんがこれはこのときの列車ではないですか?
Märklin 42752
http://www.euro-bahn.net/10_54.html
by カゲノ (2009-12-23 08:52) 

Akira

こんばんは、カゲノさん。

ご返事遅くなりました。
仰る通りです。この時初めてメルクリンによってレストアされたバイエルンのS3/6が復活運転した時のものです。ドイツ1周インサイダーツアーの中でMuenchen Hbf - Nuernbergに同乗しました。
by Akira (2009-12-26 21:52) 

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