Eisenbahn-Revue International 5/2007

前にもこの雑誌の紹介をしたことがあると思うが、私が定期購読しているヨーロッパ（特にドイツ／スイス／オーストリア３ヶ国ドイツ語圏）の鉄道の実車についての業界向け雑誌である。技術的な側面での記事が多いのだが、上記３ヶ国の新車等詳しい情報が手に入るので重宝している。

で、それの最新号が今日届いた。いつものようにパラパラめくるとSBB EW IV客車を改造したと思われるインテリアの写真が２枚大きく載っている。座席は、カラフルな枕の付いたICE3/ICE-T(D)の１等車で使われている本革シートが２＋１で斜に配置されているものである。しかもこのシートは360度回転可能らしい。記事を読むとどうやら特別車輌のようであり、塗装はICNカラーであるが、等級表示「１」の上に「Ｓ」の文字もある。また、SBBマークに続いてGotthard 路線125周年に因んだシンボルが貼付されている。名前は"PanGotthard"とか。種車は、Papstwagenと呼ばれるサロンカーであったようである。
続けて読むと列車の走行写真があり、１枚は、なんと一昨日からこのブログで話題になっていたパノラマ客車が組成されている。写真注釈では、この列車は2006年７月のものでIR 2364とのこと。既にパノラマ客車はECからIRに移行している。
この特別客車を組成した走行写真もあり、これは今年３月のものでIR2275とプレス披露時のIR2267である。一般には、１０月２８日まで以下毎日４本の定期列車に組成されて走るとのことである。なるほど、この区間はGotthard路線である。

Basel SBB ab 6:04
Luzern ab 7:21
Arth-Goldau ab 7:54
Bellinzona an 9:59
Locarno an 10:19

Locarno ab 10:39
Bellinzona ab 11:00
Arth-Goldau an 13:05
Zuerich HB an 13:51

Zuerich HB an 14:09
Arth-Goldau ab 14:54
Bellinzona an 16:57
Locarno an 17:19

Locarno ab 17:39
Bellinzona ab 18:00
Arth-Goldau an 20:05
Luzern an 20:38
Basel SBB ab 21:51

乗車の際は、もちろん１等乗車券と座席指定券（25.-SFr.）が必要。この座席指定券にコーヒーやミネラルウオーターの代金も入っているそうである。

http://mct.sbb.ch/mct/reiselust/freizeit/messen_events/events/reisen-gottardo/reisen-pangottardo.htm

他にも、このGotthard路線１２５周年を記念した行事は盛り沢山のようで、機関車（Re460）の運転台での添乗走行もArth-GoldauからLocarno間で可能らしい。（但し別途特別料金）

http://mct.sbb.ch/mct/reiselust/freizeit/messen_events/events/reisen-gottardo/reisen-fuehrerstandsfahrten.htm

６月１日と２日には、Ｃ5/6とＡ3/5重連の蒸気機関車運転も予定されている。牽引される客車は保存客車で１、２、３等とのこと。

いづれも中々面白そうである。この期間スイスに鉄道旅行される方には良い想い出になるかもしれない。そしてこのイベントに参加された方は、私に報告していただければ嬉しい。

参考サイト：SBB Gotthard-Jubilaeum
http://mct.sbb.ch/mct/reisen-gottardo