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2862 DB ABm 241 / Ep.IV (IC-Demowagen) [Maerklin-Reisezugwagen]

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▲ 区分室側

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▲ 通路側

今日からまた少しばかり客車の紹介を始めたいと思います。私がドイツに留学した1988年は、当時のDBが新しいCIによる塗装変更を積極的に押し進めている中、中核路線のHamburg - MünchenのIC列車はその先駆けとしてほぼ全ての列車が新塗装となっていました。(逆にHamburgからルール地方、ライン左岸線経由でFrankfurt/M方面へ向かう列車は、旧塗装の車輌が多く使われていた様に思います。)そんな訳で、メルクリンからもこの時期に新塗装の客車を次々リリースしていったわけです。

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さて、今回紹介する客車は、先日111形のOrientrot色の機関車がデモ走行向けに行われた編成のモデルセットに同梱されているABm 241(2862)というのは架空の形式が記されています。実車は、Bcm 241/251でGruppe 53に属している簡易寝台車です。つまり実車では実際の形式と表記が異なる珍しい車両でもあります。 この車両に近似した形状は、メルクリンでは24cm鉄板客車でのみ製品化されており、27cmメルクリンH0モデルでは(Bm234/UIC-X)で代用した形となっています。しかし、これは結局メルクリンH0から製品化されているBm234がBm235としてOrientrot色でリリースされないため、稀しくも実車では存在したBm235/Orientrotの代用ができたりします。少しややこしいですが、OrientrotのIC編成に2等区分室座席車も、1両だけですが組成すれば、それっぽい編成にできるという訳です。

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と記したものの、この1986年のデモ走行仕様の塗装モデルは、最終的な仕様ではなく若干の違いもあります。その最も大きな違いは、ボディサイドのDBマークの横にUIC車体番号と形式表記がレイアウトされていることです。

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これらの表記は、量産仕様では裾部分にレイアウトされています。また、この車輌はあく迄塗装コンセプトのお披露目が目的であるため、等級表記が左右で1等と2等の2種類になっています。 また、RICラスターは、形式表記のちょうど下に当たる裾部分にレイアウトされています。

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REV表記は、1986年11月0日と言うありえない日付となっているのもデモンストレーションが目的の車両ならではです。

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サボは、印刷ではなくデカールで表現されています。そのため、経年変化で黄ばんでいます。

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妻部分の正面と斜めから見たところです。実車では、貫通路が4枚折り戸のため、形状が異なります。また、なぜか窓下のピンク色帯が実車とは異なり妻部に回り込んでいません。

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上画像は、既に当ブログでも掲出しましたが、この塗装が量産となったBm 235です。メルクリンでは、28,2cmの新スケールでBm 234/235のバリエーションが多々登場しつつあります。しかし、まだこの塗装の仕様はリリースされていません。一方、27cmモデルはStart Upシリーズで今後も様々なバイエーションがリリースされるでしょう。このような明るくポップな色合いは、このモデルをベースとした量産タイプのIC仕様がリリースされることにちょっと期待してしまいます。

[2015-10-06]
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