43941 DB BRbuümh 282 (Kakadu) / Ep.IV [Maerklin-Reisezugwagen]
▲ 区分室(手ブレーキ)側
▲ ビュフェ(非手ブレーキ)側
282mm UIC-Xの新製品モデルの中でひときわ目立つのがこの派手な塗り分けの2等区分室/ビュフェ合造車BRbuümh 282(43941)でしょうか。特に今回他のUIC-X客車がタルキスカラーでリリースされる中、このモデルのみ旧塗装のままというのが興味深いです。このモデルを紹介してみます。
このモデルの実車は、昨年リリースされた同形モデルの地味な濃緑色一色から、区分室部分がChromoxidgrün、ビュフェ部分がPurpurrotとなったツートンカラーのEp.IV仕様です。この2色のコントラストが補色に近い色相差故か、愛称を"Kakadu"(インコ)と名付けられています。他にも、1等/食堂合造車の青/紫赤色の客車は"Kakadu"と呼ばれています。この車輌とほぼ同じ形でインテリアが若干改良されたものはBRbuümh 283があります。これら2形式は後にBRbuümz 285やWRbümz 138、WGm 840、更にはIAO(Apfelpfeil)/AVG向けの私有客車としても改造されました。
他に、BRbuümh 282は282.1という派生車種もありますが、こちらはインテリアが大幅に変わり、長いバーカウンターがビュフェ部分にあります。それに伴い、窓が埋められたりもしています。
ところで、何故このモデルだけタルキスカラーではないのか、私にもわからないのですが同形式の黒裾タルキスカラーの存在は画像で確認しています。(窓配置の異なるBRbuümh 282.1でありますが)もっとも、このKakadu色自体が合造車ならではの塗装であるので、今回のモデルは歓迎です。それにもしかしたら黒裾タルキス色がないのかも知れないという可能性が残されています。
▲ ビュフェ部分の窓下にDBマーク、UIC番号(51 80 85-40 035-5)、形式表記(BRbuümh 282)が印刷されています。
▲ BÜFFETRAUM(ビュフェ室)表記。日本の国鉄時代のビュフェもDBの車両がルーツかも?
▲ ビュフェドア部分の表記。肉眼では内容の判別は不能。拡大しても読解は不能でした。
▲ 床下機器の表記。メルクリンでここまで細かく表記があるのは初めてと思います。
モデルについては、今回の新製品で印刷の技術水準がまた向上していることに驚いています。先に紹介したUIC-X 2等区分室車の説明でも床下機器の印刷について記述しましたが、このビュフェ車は、床下機器が複雑な分印刷されている床下機器も多く、見応え充分です。
RICラスターには、最高速度制限の140Km/hのほか、航送許可、15カ国の入線許可が印刷されています。多電源仕様です。所属はEssen連邦鉄道局、所属駅はDortmund Hbfです。
REV表記です。1976年3月31日にドルトムントの工場で検査を受けているようです。
座席車側に掲げられているサボにはDortmundからライン河に沿って南下しボーデン湖畔のKonstanzまでの経路が印刷されています。
台車はMD33でしょうか。単軸型車軸発電機が備わっています。冷蔵庫や電気レンジが設備されているために必要であると思われます。
ビュフェ側妻部分には、既にサービスのみDSGに変ったものの、紫赤色地に小振りな銀色のマークは良いコントラストであると同時に、ビュフェがDSGサービスであるという証でもあります。
両端の妻部正面です。車体色ばかりでなく貫通路扉も車体色と同じ色で塗装されています。
282mmモデルは、これからも様々なカラーバリエーションや仕様違い、また改造後の姿など多くのバリエーションの登場で私達ファンを楽しませてくれるに違いありません。
[EDIT] 2020-10-01
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