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4501(PMS 63-01)Königl. Württ. Post POST貨車セット / Ep.I [Maerklin-Guterwagen]

先日郵便事業500周年記念貨車モデルを紹介したが、今日もその1つである郵便貨車と郵便自動車のセット(4501)を紹介したい。
これも1990年の記念時にリリースされたモデルであるが、当時出来たばかりのPMS(Post Museum Shop)による製品だったように思う。と、言うのは、通常モデルの箱にメルクリンの製品番号が記されているのだが、これは、PMSの番号(63-01)と併記されているのである。このPMSは現在のDeutschePost AGとは別事業体で、リリース当時のDeutsche Bundespostとの関係はあったように思う。これも民営化の際に何らかの変化があったのかも知れない。ちなみにDeutsche Post AGでもPMSのようなポスト関連グッズの通販事業があり、こちらは現在では正規のような感がなくもないが、実際メルクリンやSteiff、Schuco、Wikingなどドイツの老舗と言われる玩具メーカーによるものは、PMSの扱いだけであるようだ。

この箱の中にモデルと一緒に折り畳んだ簡単なパンフレットが挿入されているんだが、ここにはポスト500周年でリリースされたメルクリンモデル各種が写真と共に掲載されている。面白いことに、PMSのモデルとメルクリンからカタログモデルも同じ記念モデルとして記載されているのである。その後のPMSによる郵便車両のシリーズ化を今になって思えば、メルクリンカタログモデルのV60+郵便貨車セット(2690/2890)やタルキスカラーの郵便車(4280)などもゲットしておけばと悔しい思いをしているのである。

さて、このモデルであるが、Ep.Iのヴュルテンベルグ王国鉄道時代の郵便車両をモチーフにしたものである。鉄道車両は、2軸の郵便車で両車端にデッキの付いたタイプで車両番号は、「Württemberg 22 210 Ni」と郵便自動車積載の無蓋貨車、こちらの形式番号は、「Württemberg 52 531 Hml」である。どちらもスポーク車輪を履いている。

無蓋貨車に積載されている郵便自動車は、今のようなトラックではなく、おそらく郵便馬車時代からの伝統であるPostkutsche車両の名残であろうか、公共交通機関としての役割も担っているような感じである。と言うのは、運転台後部には荷物室ではなく、扉のついた客室のようであるからである。当時は、まだ鉄道網もくまなくあったわけではなく、バスなどももちろん無かろう。故に郵便事業の一環として旅客輸送をこの郵便自動車でまかなっていたことが想像出来るのである。

今でもスイスやオーストリアの路線バスに、Postbusなる黄色いカラーリングのバスが活躍しているところからも納得がゆく。当時の停留所となっていた街の中心地にあるポストホテルなどもドイツを始め、スイス、オーストリアでは良く見かけるのである。そしてその建物は大抵黄色というのは、単なる偶然ではない。今でもドイツを始めヨーロッパではPostは黄色である。これは日本郵便の赤とは違うのだが、もし日本も黄色ならポストのアイデンティティとして認知するに大いに貢献しただろうにと思うのである。


タグ:K.W.Post Ep.I PMS
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