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トースターのデザイン [デザイン]

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今回は、鉄道(模型)とは少々離れた話題にしたい。実は、我が家のトースターはドイツに住んでいる時に購入したもの(画像上)で既に10年以上経っているシロモノである。しかし、このBRAUN社製トースターは、とてもシンプルなフォルムと機能美が気に入って使っていたのだが、とうとう壊れてしまったのである。原因は接触不良のようであったが、特殊なビスを使っていたので開けることが出来なかったのである。そんな訳で暫くは別のオーブントースターを仕方なく使って食パンを焼いていたのである。

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そんな中で今回メッセでドイツに行き、忙しい合間をぬってスーパーで食品を調達したり、デパートで土産物などを物色していたときのことである。昨年同じ売場に来た時は、コーヒーマシン売場はNestleのエスプレッソマシン(Nespresso)が売場一杯に台頭していたが、今年はすっかり影を潜め、更に素晴らしいマシンが...などと感心しながら家庭用品売場をうろついていると、特売のトースターが山積みになっていたのである。しかもBRAUN社製で白と黒のモデルであった。

当然私の頭には古い故障した我が家のトースターが浮かんだが、まさかドイツに旅行してトースターを土産に買ってくるなど考えてもいなかったので躊躇したのである。家族はどうリアクションするかとか、スーツケースに収まらないこのトースターをどう持ち帰るか、などなど私の頭の中を色々な考えが巡っているのである。しかし、持ってみると意外に軽いので、スーツケース以外にもこれくらいなら預けられるだろうと判断し、持ち帰ったのが画像のトースターである。

新しいトースターは、さすが以前のモデルより10年以上経っただけあり進化している。それは基本的な部分は変わることがなく、スイッチ類が充実したことと少々スタイリッシュになったことであろうか。BRAUNと言えば、日本ではシェーバーなどが主流であるが、ドイツでは様々な家電製品のブランドでもある。デザインに興味のある人は素晴らしいデザインのオーディオ製品などを思い浮かべる人もいよう。最近はそのシェーバーも以前のような単純で機能的ないかにもドイツ製の代名詞のようなデザインからは離れつつあり、残念な気持ちが強かったが、この新しいトースターのデザインはどうしてどうして、BRAUNらしさの光るモデルである。どうも日本製のトースターのフォルムと機能に満足していなかった私は、今回の思いもよらない買い物は大正解である。
あと少なくとも10年は、美味しい食パンを焼くために我が家で活躍してもらいたいものである。

参考サイト:MultiToast / Braun AG
http://www.braun.com/de/household/food-preparation/toasters-multitoast/models.html

タグ:BRAUN
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CISALPINO

Akiraさんこんばんは。私はこういうものにも反応してしまいます。それにしても素敵なトースターですね。そして、それをその場で買っちゃうというAkiraさんにも脱帽いたしました。

実は私もドイツを旅した時に惹かれた家電がありましたが、重さや電圧の違いで諦めたことがあります。その代わりに買ったのが「立ち入り禁止」等々を表示するサインプレートでした。こちらもなかなか面白いものがありました。
by CISALPINO (2009-03-04 00:25) 

Akira

こんばんは、CISALPINOさん。

私も売場でしばし考えました。買うべきか買わないべきか..と。でもそこにあったトースターのデザインとお値段を見て買う決断に至りました。あと、ドイツの第3者検査機関「Stiftung Warentest」の「gut」を取っているというのも決め手の1つです。

デザインされたモノは、結構それだけで良い値段がついたりするものですが、BRAUNの場合は、良いデザインを適正な価格で販売する姿勢が見れます。そこが私がBRAUNに対する好意的に見るところでもあります。

サインプレートは面白いですね。当然ドイツ語でしょうし、ピクトグラムも独特で個性が光りますね。
by Akira (2009-03-04 00:53) 

LICHTHOF(hikari)

AKiraさん、こんにちは。

以前使われていた方のトースター、質実剛健で機能的な美しさ。
壊れたからと処分するのが惜しいようなデザインですね。

新しいトースターを比べると、曲線が上手く取り入れられて、
何やらICE1→ICE3のような進化とも言えそう?
あくまで素人の第一印象ですが。
by LICHTHOF(hikari) (2009-03-04 15:20) 

Akira

こんにちは、LICHTHOFさん。

前のトースターは、壊れてから暫く経っていたのですが、どうしても惜しくて処分できませんでした。しかし、今回のドイツ旅行で新しいトースターを調達できたので、ようやく踏ん切りがついて写真だけ撮ってから処分しました。今は昔のトースターの場所に新しいトースターが鎮座?しています。

確かに新しいトースターは無駄のないデザインではあるものの、曲線を取り入れたデザインで昨今のトレンドを意識しているのかな?とも思いますが、もちろん華美にはならず良い進化だと思いました。トースターはあくまで朝食の脇役ですから、このように出しゃばらないデザインになることが大切だと私は思っています。普段使いだからこそ、使い勝手が良く、自然に見えて簡素で美しいというのが基本ではないでしょうか。

ICE1からICE3というのは、言い得て妙ですね。でも私ならICE-VからICE3への進化?が適当かも。(理由は同じデザイナーの手によるものだからです)
by Akira (2009-03-04 15:58) 

LICHTHOF(hikari)

ICE-VとICE3が同一デザイナーとは驚きました。
うーん、全くコンセプトが違うというか、ICE3はものすごい洗練されようですものね。

そしてICE-VとICE1は別デザイナーなというのもビックリです。
むしろこちらの方が同一デザイナと言われた方が納得いきそうな気がします。

見かけ(意匠)は大事ですが、見かけで(デザイナーを)判断してはいけないのですね。
by LICHTHOF(hikari) (2009-03-04 22:47) 

S.やくも

ををっ,トースターですか。
どっちが新しいのか暫く判りませんでしたよ。
(よく見ると流石に経年による劣化が見られるケド)

決して目立つ訳ではないが陳腐化も遅い
ドイツらしいデザインですね。
そう言えばICE3と同じデザイナーの新幹線500系も
未だ見飽きないデザインだと思いますが,どうかしら。
(N700系は正直食傷気味...)
by S.やくも (2009-03-04 22:54) 

Akira

>hikariさん

ちょうど私がDB Design Centerで研修中にICE1がデビューしました。ICE-VとICE1が違うデザイナーになったいきさつはややこしい話になるので控えますが、ICE1は外観はICE-Vを大いに参考にしたものです。ICE-Vが前面の曲面が複雑なのに対して、ICE1は屋根の曲面のRをそのまま前面に持って来ました。ですから見た目は単純な印象を受けますが、ICE-Vの方が自然な面に仕上がっています。ICE2は、ICE1のイメージを受け継ぐ工夫がされています。(機関車と制御車の車体断面が違うので合わせるのが難しかったそうです)
ICE3はICE-Vの登場から10年以上経っていたわけですからデザインも進化していますが、彼特有の機能美と清潔感は普遍でしたね。

>S.やくもさん
流石に古い方は使い込んでいるために汚れも目立っていますが、デザインの古さは感じさせないです。今のトースターも10年以上経っても古さを感じさせないデザインであればと願っています。
JR-Wの500系も今見てもワクワクするデザインです。インテリアに問題が少なくないですが、2+2の座席にして車内の色彩が明るくなればあの閉塞感は改善されるでしょう。エクステリアだけでインテリアデザインを彼に任せなかったのは失敗でしたね。

by Akira (2009-03-05 00:00) 

MIYA-C

久しぶりにmixiからこんにちは。

ブラウンって家電全般やってたんですね。
CMのせいか電動ひげ剃りのイメージが強かったです(苦笑)

それにしてもカッコイいですねー。
こんな家電はなかなか日本のメーカーだと作れない感じですね(汗)
by MIYA-C (2009-03-06 15:44) 

Akira

MIYA-Cさん、Spielkisteへようこそ!

BRAUNのデザインは哲学があるでしょうから、それに則って作業をするとこうなって来るのかも知れません。追々専門のプロダクトデザインについても、このブログで綴ってゆければと考えています。コメントは大歓迎です!
そう、BRAUNは毎年デザイン賞を募っています。是非挑戦してみてください。
by Akira (2009-03-06 18:41) 

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