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第1回 鉄道技術展 [日本の鉄道]

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今日は、大学の授業を校外授業として履修学生6人と共に幕張メッセへと向かった。校外授業の目的は昨日から3日間行われる鉄道技術展である。昨今鉄道が再びもてはやされ、日本では趣味界でもちょっとしたブームになっている鉄道であるが、今回の展示会は、まさに業界向け技術展である。それも今回は第1回ということもあって楽しみにしていたのであるが、やはり...というか良くも悪くも鉄道技術の展示がほとんどであった。

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▲ 会場の入口..どうも人はいるのだが妙にうら寂しげな空間である。

だだっ広い幕張メッセの中の7番ホールを使ったのが、今回の鉄道技術展であるが、学生に見せたかったのは、デザインとはなじみの薄い鉄道の世界にもデザインは確実に存在しているということがある。

まず、近畿車両に伺う。ここは3種類のLRVの1/20モデルを展示している。今回世界のLRTをテーマにした展示である。ここで知人でもある同社のデザイナー氏にお願いして学生達に説明をしていただいた。世界のデザインの考え方の違いを理解しつつデザイン作業を進めていくことが大切であるとのこと。デザイナーにとっても英語は必須とのお言葉に学生達はビビる。(実は私も...)

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次に向かったのは川崎重工。ここも老舗の車両メーカーである。ここには、LRVも含めた4種の1/20モデルを展示。2つは特に目新しいものではない...が、1つ興味深いモデルが..。

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これは、輸出向け新幹線を想定したデザインスタディである。故に先頭車26.4m、中間車25mの車両で、断面はまさに新幹線、車内も2+3座席配置である。注目は先頭形状である。あの断面でよくここまで出来たと感心する...が、どこかで見たような気もする造形である。(こちらの方が良いが秋田新幹線の新型も良く似たランプ周り)

出展したほとんどは部品メーカーや軌道系の会社のため、直接利用者と関わる部分の製品を扱う出店者が少なかったのと、車両メーカー大手のうち近畿車両と川崎重工のみ出展というのもちょっと寂しい。
シート生地のメーカーや表示情報端末会社などは興味深かった。また海外メーカーも多数出展した中、唯一の車両メーカーは、フランスのALSTOM社であった。(これと言った展示物はなかったのが残念)

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番外編として、Gore-TEX商品を展開する会社の出展に保線作業員用服の展示があり、画像の正面3体のマネキンには、手前からFS(イタリア国鉄)、SBB(スイス国鉄)、SNCF(フランス国鉄)であった。(DBは写真だけ)作業服でありながらもオシャレなのはSBBである。配色にセンスがある。また、SBB用とSNCF用は、高機能素材を使用しているので高価だが、汚れの付きにくい素材とのこと。ちなみに3体のマネキンの後ろに隠れるように展示してあったのがJR向けで警戒色でない紺色に反射板が付いている実に地味なもの。やはり、保線作業員の服に迄気が回らないのか?残念な限り。

全体としては、かなり技術色の濃い展示会であったが、それなりに見るものもあった。そして知人にも遭遇したり...。業界は狭い。
実車を屋外展示場に所狭しと並べるドイツ・ベルリンのイノトランスには出展社数も規模も遠く及ばないものの、今後も是非続けて欲しい鉄道技術展である。

参考サイト:鉄道技術展
http://www.mtij.jp/
タグ:MITJ
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