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26557 DB Apümh 121 / Ep.IV [Maerklin-Reisezugwagen]

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「TEE Bavaria」セット最後の紹介は、1等開放室車(Apümh 121)である。シート1列に1つの窓を与えられたこの車両は、小窓がづらづらと沢山並べられた車両である。

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サボの上の小窓から見える室内装備の色は今まで同様青色である。丸屋根であるのは、セットの区分室車と異なる部分。

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サボには、号車番号(Wagen 54)が記されている。それ以外はAvümh 111と同じである。

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妻部分である。車体左尾灯下には、何やら文字列があり、肉眼で読むことは不可能である。が、これも解読可能である。「Anstrich AW Nms 8.72 (a) PUR」(塗装 Neumünster? 工場 1972年8月 PUR?)と記されている。

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車体中央にDBマークが存在感を示している。車体番号は、「61 80 18-80 109-1」である。このモデルの実車は、第2次車(100番台)に入るグループで、1965年6月11日に「10 521」としてMaschinenfabrik Esslingenで製造された。後に改造されApmz 121.0、2000年11月30日に廃車となった。

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RICラスターには、許可最高速度は160Km/h、航送可能。ドイツ、オーストリア、スイス、オランダに入線可能な多電源仕様である旨が記されている。

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REV表記は、1972年8月3日が直近検査日となっている。表記はいずれも精細でありながら、滲みや擦れがないレベルの高い印刷である。

このモデルは、1965年製造である故に落成時からTEEカラーであったことが想像出来る。一方でEp.III時代の旧車両番号も資料には記されているので、UIC番号前の仕様もあるのかも知れない。いずれにしてもプロポーションの美しい丸屋根の開放室車である。
1972年7/8月の運用をリアルに表現したい向きには、もう1両のAvümh 111(1等区分室車)を増結して客車4両で運転するのが良いであろう。Lindau HbfでのRe 4/4 IからBR 210に交換する作業など、実車の世界では、今はもちろん見れないが、模型ならすぐにでも可能である。是非実現させてみたいシチュエーションである。

参考文献:"WAGEN" Das Archiv der deutschen Reisezug- und Guerterwagen
/ GeraNova Zeitschriftverlag GmbH München

[ADVENTSKALENDER am 05.12. von Maerklin Online-Shop]
Wagen-Set "Flugzeug-Transport".
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コメント 4

460

Akiraさん
おはようございます。
このセットは43859との絡みはないのでしょうか!?・・・

by 460 (2010-12-06 08:42) 

Akira

おはようございます、460さん。

43859(TEE Bavaria客車セット)との絡みと言いますと...?
時代的には、43859は1971年2月のSBB RAm脱線事故直後から数ヶ月という短期間のみの仕様です。このセットは1972年7月以降の仕様なので、絡むとすれば...赤色SBB食堂車がリリースされればRAmからの変遷を楽しむ...ぐらいでしょうか?でもそうなるとRe4/4 I運用以前のSt.Margareten - Lindau Hbfを牽引したOeBBのRh1080が必要になりますしねぇ。

まぁ、模型の世界では両方のセットをお持ちの方は、3両編成の2つを機関車(BR210/218とRe4/4 I)で付け替えて遊んだり、26557セットに43859のAvuemhを増結させてオリンピック輸送を再現させるぐらいでしょうか?
by Akira (2010-12-06 09:26) 

460

Akiraさん
早速のコメントありがとうございます。
43859を増結して6輌なんて豪華な編成は無かったわけですね。。。
そうなると、やっぱりBR210が必要ですなぁ・・・
by 460 (2010-12-06 09:39) 

Akira

460さん

そうですね。当時1等車のみのTEEを利用する乗客はさほど多くはなかったのではと思います。D-Zugの2等車利用が一般的でしょうねぇ。
それ故、一部のTEE以外はあまり長編成にはならなかったと思います。

210形をお持ちでは無かった?意外です。210形は218形と屋根上が異なるばかりでなく、台車も違いますし...。
最近218形ベースのモデルは、塗装違いなど実車同様バリエーションが多くなってきました。これからも、210形を218形に改造した218.9形やら、210形のタルキスカラーやら、218をタービン付きに改造した210.4形やら、派生車種を含めるとまだまだバリエーションがあります。

コレクターには、溜まらな(恐ろし)いアイテムに成長すると思います。
by Akira (2010-12-06 10:21) 

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