48111 DB Gms 30 "Oppeln" | Museumswagen 2011 / Ep.III [Maerklin-Guterwagen]
既に当ブログでも一度紹介し、当ブログからリンクされているブログでも既にミュージアムモデルを入手の上インプレされているが、私もようやく手に入れることが出来たので、手元の新しいミュージアム貨車セットのモデルを改めて紹介してみたい。
今年のミュージアムモデルのモチーフとなった皮革メーカーのGebr. Bader GmbHは、主に世界の自動車向けシート表皮を製造しているグローバルなメーカーであることを、メルクリンのミュージアム貨車として紹介された時初めて知ったのである。ゲッピンゲンにメルクリン以外でそのような世界的な会社があること自体が私にとって驚きでもあったわけである。Bader社については、前の記事で詳細に記したつもりなので、それについては今回は触れない。
そのBader社が製造する皮革製品を運搬する貨車モデルとトラックモデルが今回紹介の対象である。
これの実車はEp.III(1959年)仕様のGms 30 "Oppeln"形。DB所属の私有緩急室付有蓋貨車である。このモデルは、2009年の新製品00773として3種の異なる仕様の貨車が同じEp.IIIでリリースされた。その3種は、デッキ付き、デッキ+緩急室付き、デッキなしである。特徴的なのは、幅の広いホイールベースである。そのため、短い車体が更に短く見え、とても個性的かつ可愛らしい貨車である。
車体下の台枠部分に見えるレバー類に色が差してあるのは、最近では珍しくなくなってきてはいるが、全て手作業ゆえ、最後迄手を抜いていないという印象が残る。
ミュージアムモデルが、00773と異なる大きな違いは、そのBader社の社名ロゴが大きく描かれていることに尽きる。
表記類は、素晴らしいもので肉眼では見えない文字なども、こうして画像化することで初めて文字を読めたりするレベルに到達している。ジェッタリーン書体で印刷されたミュージアムの文字とメルクリンの旧ロゴは、ミュージアムモデルの証である。
緩急室側から見たところ。
モデル妻部分である。
次にBader社のトラックが同梱されていて、これはトラックもかなりレベルの高い製品であることが良く理解できる。積み荷は、Bader社の皮革をケースに載せている姿である。
積み荷の皮は本物である。このあたりが、メルクリンらしさであろう。素材を吟味しファンに提供する姿は、メルクリンの強みでもある。
このモデルも、色々なシチュエーションを想定してレイアウトに置くことの出来るよう配慮が感じられる。また、そうすることでクリエイティブに楽しめるのは鉄道模型に限らず模型の醍醐味そのものであろう。
[追記]
さて、今年はメルクリンのミュージアムモデルと一緒にTRIXのH0/NのミュージアムモデルもErlebniswaltで販売されているが、いつもはメルクリンとは別の(ニュルンベルクの)会社のモデルになるはずであったが、今年はメルクリンモデルと同じEp.III時代のBader社の貨車である。以下TRIXサイトの該当ページ。
http://www.trix.de/museum/ueber.php
但し、貨車とトラックの形式が異なるところが、シュバーベン人らしいところ。もちろんメルクリンファンである我々にとっては、H0モデルの車輪さえ変えてしまえば全くメルクリンモデルになってしまうので困ったものである。車体のBader社広告も同じデザインながらTRIX H0はGl Dresden形でトラックも荷台が屋根付きである。
[EDIT] 2011-02-15 13:53
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