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43858 DB Apmz 121.2 (120) / Ep.IV [Maerklin-Reisezugwagen]

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▲ 洗面所側

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▲ 荷物置場側

昨日に続いてIC "von Beethoven"セット(43858)から、今回は1等開放室客車(Apmz 121.1)モデルについて紹介したい。区分室車のゆったりとした大型の窓を配した姿も捨て難い一方で、この開放室車の1座席に1つの窓が配されたスマートな車体の存在感も大好きである。
赤裾TEEカラーと呼ばれるIC塗装になった同車のモデルは、区分室車同様茶色がかった窓や、ヨーダンパ台車の再現で、よりその雰囲気が良く出ている。
サボは片側のみの印刷である。

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特に今回のモデルで気づいたのは屋根の造形で、切妻屋根の車端部にアンテナらしき突起があるのがわかる。これは、TEE時代にはなかったもので、おそらく公衆電話用の通信アンテナと思われる。27cm客車時代には考えられないディテールであり、実車も200Km/h対応改造時に公衆電話を設けていることからも、正しい検証結果と言えよう。
このモデルではTEE時代からのトイレ小窓が残っている。実車の一部車両には、トイレ小窓が無くなっている車両もあり、27cmの同形客車モデルでも初期のTEEカラー時代から赤裾色に変わった時に小窓が消滅したのと対照的である。
出入口扉下の乗降ステップが折りたたみ式になっていないのはAvmzと同様で残念。

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MD台車は、200Km/h対応のヨーダンパと電磁吸着ブレーキが見える。

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形式表記は、美しい印刷である。車体番号「61 80 18-95 014-6」である。この番号の実車は、1971年9月6日にApmz 121「61 80 18-70 014-5」としてMAN社で落成。 Apmz 121.1を経て、この仕様のApmz 121.2に改造されている。2002年には、Apmz 125.5に再改造されている。現在は廃車されているかどうかは不明。

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▲ RICラスターでは、200Km/hの許容最高速度と単電源の表記がある。

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▲ REV表記は、1984年12月10日である。

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妻部分を正面から見たところ。屋上の公衆電話用アンテナが見える。

このモデルの実車は1960年代から70年代始めに掛けての製造なので、既に40年選手でありながらリニューアルを続けつつ未だに現役でIC列車運用に就いている車両もある。昨夏にApmzに乗車した時は、流石にくたびれた感が感じられたが、40年以上現役で運用されるGruppe-62系列客車の設計の秀逸さが理解出来る一面であろう。

次回は、Restaurantの文字も眩しい132形食堂車を紹介できればと考えている。


参考文献:"WAGEN" Das Archiv der Deutschen Reisezug- und Güterwagen / GeraNova Verlag

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