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Lok des Monats (Augst/2012) [Maerklin-Lok]

「Lok des Monats」というタイトルで告知される今月の機関車は、ベルギー国鉄(SNCB)の28形機関車(36608)である。

http://www.maerklin.de/de/produkte/sondereditionen/sonderaktionen/lokdesmonats.html

これは、Bombardier社で開発したTRAXX機関車なので馴染みのあるもの。塗装は同国のAngel Trains Cargo社のもので、SNCBに貸し出されている機関車のため、そのSNCBマークはない。
TRAXX機関車も実際は様々な種類があり、この28形は4つのパンタグラフを持つ国際運行が可能な汎用性の高い機関車でTRAXX 140MS2?と呼ばれるグループに属する。以下は実車画像。

http://www.flickr.com/photos/bindonlane/5819870414/lightbox/

このタイプは、ドイツでは186形と呼ばれ、運用可能範囲は、ベルギーの他、ドイツ、オーストリア、オランダ(DABNL)である。また、ドイツとその他の国での認可最高速度が異なるところは興味深い。
(ドイツは160Km/h、それ以外の国は140Km/h)
また、画像を見る限り客車も貨車も牽引しているようである。

さて、モデルについては、今更記すまでもないメルクリンの廉価版モデルの定番であるTRAXX機関車である。デコーダーはmfxではなく、モーターも特筆すべきものではない。ただしパンタグラフは4基装着。

欧州の鉄道事情の変化は、この機関車1つとっても象徴的と言える程変わった。それ迄は国境で(ほぼ)必ず付け替えていた機関車が、今や何カ国も通しで直通運転される。そのため、民間事業者も含めて様々なカラーリングの機関車が欧州諸国を走っている。今ではドイツのレイアウトにベルギーの機関車が走っていても何ら不思議ではなくなってしまったのである。昔のドイツの印象が強い私には、突然このような世界を目の当たりにすると、その衝撃は強いのである。

参考サイト:Bombardier TRAXX / Wikipedia ドイツ
http://de.wikipedia.org/wiki/Bombardier_TRAXX
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コメント 4

Gut

こんばんは。
この機関車はベルギーのものだったんですね。
私はBLS cargoだとばかり思っていました。
昔のヨーロッパ鉄道事情を知らない私でも、次々と現れる各国の機関車には当初衝撃を感じていました。さすが陸続きだなぁと改めて感じたのを覚えています。
それをレイアウトで再現するのも異国情緒たっぷりで楽しいですよ。
by Gut (2012-08-08 20:33) 

Akira

Gutさん、こんばんは。

TRAXX機関車は、特にリース用機関車で重宝されているようで、様々な会社が持っていますね。既に一目見てどこの機関車だとは分からなくなりました(笑)
私もレイアウトで再現するのは夢なんですが...。
by Akira (2012-08-08 21:49) 

東西急行

Akira様、東西急行です。先日の木製ワゴンリではお騒がせ致しました。
多様電源一括対応可能な電関故の集電器多数装備を拝見し、PBA線より
始まった挑戦は今や普遍的な光景となったと感慨深く思います。
またミリオタ的視点で見ますと、NATO欧州サイド(EU統防軍?)に於ける
国防装備均質化にも通ずるもの(運用に要する規格は国境跨いだって変化
無い以上、使い勝手が良いなら貸し合うのが合理的じゃない、ね)を実感
します。
by 東西急行 (2012-08-10 21:37) 

Akira

東西急行さん、おはようございます。

欧州大陸上では、電源、進行通行方向、車両限界、信号システムなど様々な規格がありながらも、それさえ克服できれば、同じ幅の線路を走る鉄道なのですから、直通出来た方が合理性に叶うわけです。冷戦も終結した今日では、仰るように違う国でも益々共通化が計られるようになるのでしょう。旅客鉄道に関して言えば、個性が無くなってくるのですが、競争も激しくなれば、良い意味で個性的になってくる期待も持てます。
by Akira (2012-08-11 09:26) 

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