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ICx im InnoTrans 2012 [欧州鉄道]

18日からBerlinで始まったInnoTrans 2012の模様がネット経由で少しづつ入手できるようになってきた。屋外展示場には欧州各地から、沢山の車両が並び前にもお伝えしたようにポーランドなど東欧の車両メーカーの元気な様子がわかる。チェコなど民営の運営会社による車両も展示され、サービスは西欧と肩を並べる程と思うくらいである。(但し高速新線などのインフラがまだ整っていないのは致し方ないことでもある)

もちろベルリンと言えばDBの本拠地でもあり、幾つかの車両が展示されている。特に今回の目玉と位置づけられている1つがInterCity客車やICE1/2車両置き換え用電車のICxの原寸大モデル(モックアップ)である。ネットで見れる画像では、先頭部分のみで、以前CGで発表された画像に準じている。以下のリンクはドイツの新聞「DIE WELT」のウエブ版である。(6枚の画像を見ることができる)

http://www.welt.de/wirtschaft/article109303937/Deutsche-Bahn-zeigt-den-Intercity-Nachfolger-ICx.html

ノイマイスターデザインなどによるICE3/ICE-T(D)に当るICE 2.2/ICTの原寸大モックアップが、プラットホーム設備と共に展示された時は圧巻であったが、それは特別であり、今回の方が普通である。
今回のICxのデザインは公にはされていないようであるが、新しいICE3(BR407)と同じ製造メーカーのSIEMENSではないかと考えられる。

この車両は、2016年までに220列車が投入され、現在のIC列車路線が置き換えられるとしている。最高速度は、7両編成が230Km/h、10両編成が249Km/hとのこと。

他に、DBで気になった車両は、S-Bahn Rhein-Main向けBR 430やTRAXXディーゼル機関車、BR245が目新しいところだろうか。(BR245は、V45のDB番号でもあるが、形式消滅の上に新登録番号であると考えられる)

[BR 430]
http://www.bahnbilder.de/1024/430-036-zur-inno-trans-629037.jpg
[BR245]
http://www.bahnaktuell.net/gallery/index.php?g2_itemId=13732

まだまだ沢山興味深い車両があるが、キリが無いので興味ある方は『InnoTrans 2012』で検索されたい。

[EDIT] 2012-09-20
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HUH

 ICxはICだけでなく、ICE 1とICE 2の置き換え用としても位置付けられています。現在のところは7両編成バージョン、10両編成バージョンの2種が製作され、前者が最高230km/h、後者が最高249km/hとなります。おそらく投入線区により使い分けられるのでしょう。2020年頃にはドイツの長距離列車の標準車両になるのかもしれません。
 モックアップの写真を見ると、線路と平行に、車両の左右ではなく上下方向に空気を流すことを重視した設計になっているように感じられます。Velaro Dよりは自然なスタイルだと思いますが、メンテナンス重視の大きな連結器カバーと、位置が高すぎるライト回りのためか、下部が重い、ずんぐりした印象は否めませんね。
 私は2030年まではICE 3を追いかけることになるでしょう。
by HUH (2012-09-19 22:25) 

Akira

こんばんは、HUHさん。

ありがとうございます。早速本文の訂正/追加をさせてもらいました。空気を左右でなく上下に流すのは、ICE1がデビューする前からトンネル侵入時やすれ違い時の空気の圧力を低くする目的で重要なテーマではあったはずですが、ICE3(BR403/406)以上に改善があったのかどうか。連結器カバーについてはメンテナンス性が上がったのかも知れませんね。
私もICE3やICE-T(D)を追いかけたいと思いました。
by Akira (2012-09-20 00:12) 

Gut

こんばんは。
ICxですかぁ…、うーん、技術的な合理性が求められるのはわかりながらも、デザインという面も大切にしてもらいたいなぁ。
つまり、好みではありません。
それから、ヨーロッパでも電車が増えて、機関車が客車を牽くスタイルが減っていくのも残念です。
私の好きなヨーロッパ鉄道の魅力が…。
と悲観的になっても仕方ありませんね。

by Gut (2012-09-20 00:50) 

Berliner

私もこのICxにはひいてしまいます。情報を総合するとまずIC/ECを置き換えるのに使うようですが、それらを早さで現在のICE1,2のレベルに近づけるというコンセプトなんだと思われます。でも安上がりにできるICEという感じがして、内装では窓がICE並に小さくなり密閉性がさらに上がってIC/ECの良さがなくなってしまいそう。後ろばかりを見ても仕方なのですが、残念な気がします。
by Berliner (2012-09-20 07:25) 

Akira

おはようございます、Gutさん、Berlinerさん。

やはり、新幹線車両の位置づけはされていないICxとはいえ、最新の車両なのでどうしてもエクステリアはICE3などと比較してしまいます。今回デザインは、製造メーカーであるSIEMENS社の社内デザインであることから、おそらくですが、社外デザインを採用したICE3/ICE-T(D)と比較してコスト的に有利であったと考えられます。SIEMENS社のデザインは、私も含めて多くの人の共感は得られないのだと思います。
by Akira (2012-09-20 09:13) 

Akira

こんにちは、hikariさん。

仰る通り、未だに62系列の1等車がICに組成されていてそれに当ると、もうそろそろ引退願って...という気になりますね。

食堂車は一時期廃止の方向になりかけていたので、ちゃんとした形で食堂車が組成されるのは嬉しい限りです。RailJetもBistroから食堂車に改造中とのことなので、SBBも含めたドイツ語圏の鉄道は今後とも食堂車での供食を貫いて欲しいです。

230 Km/h仕様が4電顕となると、フランスやオランダなど直流区間への対応なのでしょう。249Km/h仕様が国内とオーストリア、スイス対応なのか、(Köln - Frankfurt/M Flghfnを除く)高速新線もICEダイヤに合わせ安いのかも知れませんね。

料金(種別)については、旧MET、411/415形や605形がICEなので、最高速度を考えればICEになりそうな予感がしますね...。
by Akira (2012-09-22 01:59) 

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