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43865 DB Apümz 121 / Ep.IV [Maerklin-Reisezugwagen]

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▲ トイレ(手ブレーキ)側

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▲ 荷棚(非手ブレーキ)側

前回の記事で紹介したTRIX H0モデル(T23422)と同じ2007年から1年間のみメルクリンブランドでリリースされた「TEE Rheinpfeil 1971」仕様の1等開放室客車モデルです。
通常、メルクリンH0とTRIX H0のモデルは同じモチーフを設定した場合、車両番号の違いはありますが、このモデルについては、完全に仕様違いのモデルです。このあたりについては以前記事にしたページがありますので、そちらをご覧ください。

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その違いの最も目に付く部分は、上画像にあるように切妻屋根の仕様であることです。(TRIXモデルは丸屋根)形式も若干異なりApümz 121となります。こうした仕様の異なるモデルをリリースするのは、当時多くのファンが待ち焦がれていた全長282mmモデルの様々な仕様のモデルを同時リリースすることで、コアなファンに両方のモデルを買ってもらおうというマーケティング戦略があったのではないかと想像できます。

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このモデルの台車は、MD34と考えられます。車軸発電機は装備されていません。

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車体の中央付近にある大型のエアコン用空気孔です。丸屋根の初期型車両の空気孔より大型化しているのはエアコンの容量が増加しているためと想像できます。

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サボは、「TEE Rheinpfeil」号車番号の「Wagen 17」、そして出発駅のDortmundと終着駅のMünchen、そして途中停車駅が表記されているのは、号車番号も含めてTRIXモデルと全く同じです。

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車体中央のDBマーク、その下に車両番号「61 80 18-70 005-4」、形式「Apümz 121」が表記されています。
このモデルの実車は、1969年12月31日に製造メーカーのWegmann社からDBに引き渡されました。当初の車体番号は、「10 529」と手元の資料には記されていますが、1966年以降はUIC番号に統一されているので、資料の番号は誤記の可能性もあるかもしれません。このUIC車両番号は、電気暖房のみの4次車の仕様であるため、若番となっています。
この車両は1977年には最高制限速度を200Km/hに引き上げられ、1982年10月にApmz 121.1と変更、その後Apmz 121.2と更に変更、2004年1月15日に廃車されています。

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REV表記は最高制限速度160Km/h、航送許可、17カ国の入線許可、4電源仕様です。所属は、Mü(ミュンヘン連邦鉄道局)、München-Pasing駅が所属駅となっています。

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REV表記は1969年12月31日です。つまり新製時の日付です。この辺りの表記は史実に基づいていることが理解できメルクリンの実車検証が正確であることが手元の資料からも裏付けられました。

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妻部分の詳細画像です。TEE客車らしい姿をこのモデルから観ることができます。

今のところ、1971年のTEE Rheinpfeilの編成表を作成していないので、なんとも言えないのですが、編成表を作成することで、これらモデルの新しい発見があるかも知れません。
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