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FLIXTRAINの新型車両 [欧州鉄道]

民間バス事業会社FLIXBUSによって運行が始まったFLIXTRAINですが、その安価な価格設定が功を奏してか路線の拡大が進んでいるようで、現在はBerlin-Aachen、Berlin-Stuttgart、Hamburg-Kölnなどで運行されているようですが、路線拡大に伴い新しく車両調達も行われたようです。
今までの車両は、Locomoreで使われていた区分室客車を活用し、外観塗装色をFLIXBUSと同じ派手な黄緑色とオレンジ色を組み合わせた塗装でしたが、新しく調達した車両は同じ黄緑色をベースにした車体色ながら、オレンジ色をなくし、窓部分をブラックアウトした帯状にして、今までにないインパクトのある塗装色となりました。以下にこの新しい車両について記した記事のリンクを貼ります。

Nächster Halt: Osnabrück – FlixTrain nimmt Betrieb zwischen Hamburg und Köln wieder auf / HASE POST

この記事の画像を見ると、どうやら種車は元InterRegioのBimのようで、座席とレイアウトを一新し、特に車内はIR/IC時代とは異なる印象に変わっています。ただ、改造費用を極力抑えたいという意識はあるようで、IR客車で特徴的な波形天井はそのまま残されています。ただ、それまでの半区分室車から完全に2+2の開放室車両となったことから、大幅な座席定員の増加になっています。価格設定を考えればこの定員もやむなしではあるでしょうが、現在の新型コロナ禍の中で、この定員でソーシャルディスタンスが保てるかどうかはわかりません。

現在のトレンドとなっているACコンセントや車内Wi-Fiは設備されているので、それなりのサービスは確保されているように思いますが、座席定員がIR時代に比較して大幅な増加になったことから、批判的な意見もネット上で見られます。
外観や内装の印象は悪くないですし、逆に天井の造形が車内の雰囲気を引き立てているようにすら見えます。この車両の改造を受注したのがAachenにあるTalbot社ですが、実はInterRegioの初期車両は、当時PFAの工場がまだ完成していなかったこともあって、一部Talbot社で改造を受けています。そういう意味でも何か縁のある元Bim車両です。

この車両自体は、1970年代に製造された車両ですので結構な厚化粧になっているはず。運用後の評判を聞いてみたい列車です。
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