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Zugbildung F9 "Rheingold" 1957 Sommerfahrplan [Zugbildung]

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▲ クリックすると拡大されます

第2次大戦後、3等級制から2等級制に変更されたのが1956年の夏ダイヤ改正からでした。この時を境として欧州の鉄道模型ではEp.IIIaからEp.IIIbになりましたが、メルクリンが過去多くの製品を出しているDBの看板列車「Rheingold」は、前回編成表を作成したEp.IIIa時代のF-Zug "Rheingold-Expreß"は編成が揃えられないためか、どうも製品化には積極的になれないようです。

客車は、Ep.IIIbになった1956年夏ダイヤ改正直後は、F9/10 "Rheingold"やF163/164"Loreley-Express"は、Schürzenwagenの編成がメルクリンモデルでも組成可能になりましたが、これも1年限りで、今回の記事である編成表の1957年夏ダイヤからは、当時最新であった全長26,4mのA4ümg-54(後のAüm 202、Aüm 208)に変更されました。

メルクリンH0では24cm鉄板客車の新しいラインナップが当時登場していますが、この形式のモデル(4027)と尾灯付きモデル(4032)がリリースされています。ただ、この当時54系列客車は1等車も濃緑色(Flaschengrün)塗装だったという説もあり、写真は白黒がほとんどということもあって未確認です。
一方食堂車については、当時、半室食堂車はこのシリーズでも登場していましたが、全室食堂車はそれまでのSchürzenwagen WR4üe-39が最新であることもあったのか、そのまま組成されているようです。ただ、食堂車が蛇腹式幌のままだったのか、他の客車に合わせてゴム幌に改造されていたのかは不明です。
荷物車については、Pw4üsがどのような車両なのか、手元の資料で調べた限りでは確認できませんでした。(もし、この荷物車について何かお気付きの方がいらっしゃいましたらコメントいただければありがたいです)
282mmのUIC-X客車は既にリリースされて久しいですが、Ep.III時代に多くのF-ZugやD-Zugで活躍した大きな窓の出入口扉が特徴的なA4ümg-54を始めとした座席車や半室食堂車、荷物車などのラインナップもそろそろ期待したいところです。

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▲ アナログモデルのBR 23(3005)+24cm鉄板客車(4032)の組み合わせでF-Zug "Rheingold 1957"の再現

さて、この編成表の機関車についてはBasel SBBからKöln Hbfまでは途中Mannheim Hbfで機関車交換と方向変換しますが、この区間の無煙化が進み、既に蒸気機関車(BR01やBR03.10)からディーゼル機関車のV200.0に変わっています。しかし、Köln Hbfから先はオランダ国境のVenloまでBR23が牽引しています。BR23は、プッシュプル機能を発揮する近郊列車中心の運用と思っていたのですが、DBの看板列車も牽引していたことが分かり興味深いです。またオランダ国内は、電気機関車の1100形が牽引するようです。ただ、この機関車はメルクリンH0では丁度同じ1950年代のアナログモデルのみしか対応する仕様のモデルがなく残念です。この機関車も息は長くTEE時代になってもRheingoldを牽引していたり、同形の姉妹機関車がSNCFでも活躍しているので、是非新開発してほしいモデルです。

蒸気機関車全盛時代で高度成長と共に力強い成長を遂げた時代のEp.III時代のF-Zug "Rheingold"は、是非メルクリンH0モデルで編成を揃えたいものです。

[EDIT] 2020-09-10
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今夏のRhB [欧州鉄道]

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新型コロナ禍の影響で世界規模で海外旅行が不可能になり、この夏の観光地は例年に比べて人の姿が少ない状況だと思います。そんな中、友人のカメラマンS氏から3枚のRhB画像と共に夏の挨拶がメールで届きました。

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この画像は、7月にRhBへと取材で出かけた時のものだそうです。RhBはご承知の通り箱根登山電車と姉妹提携が結ばれていて、箱根登山電車には氷河急行塗装の車両があり、またRhBには箱根登山電車と車体に大きく描かれた機関車が走っています。この塗装は現地では漢字表記ということもあって目立つ存在なのだと思います。

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最後の画像は、動態保存されている車両群でベルニナ路線の黄色い車両やミニクロコなどRhBの充実した車両保存の光景がこの画像から見えてきます。日本でももちろんですが、観光立国のスイス、しかもバカンスシーズンのRhBは、今回の感染症の流行で大変な状況になっているように思いますが、食堂車などもフェイスシールドを付けたホール係が料理のサーブをするなど、制限は極力無くして営業しているようです。

早く新型コロナ禍の状況が収束を迎え、私たちも自由に海外旅行が出来るようになってほしいと願わずにはいられません。

Special Thanks: Sさん
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3000 DB 089 006 / Ep.IV記事をリニューアルしました。 [アナウンスメント]

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このブログを開設して2つ目の記事、そして私が初めて手にしたメルクリンモデル「89 006」記事に写真を加え、テキストも新たに実車についての情報を加えてリニューアルしました。

実は、この89.0形機関車は、メルクリン社のある西ドイツ側には一度も来たことが無い機関車です。つまり実際には、DBマークもなく、Ep.IVの「089 006」という車体番号も与えられることがなかったはずです。それでもメルクリンは、この機関車を長くスタートセットの機関車として生産を続け、また1972年のミニクラブ登場時もこの機関車モデルがリリースされました。
その背景には何があるのか知る術もありませんが、この機関車の持つプロポーションの美しさや、子供が手に持って適度なサイズと重量感など、まさにメルクリンを始める最初の機関車として相応しいモデルだと私は感じています。

記事へのリンクは以下の通りです。

3000 DB 089 006 / Ep.IV
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