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36848 SIEMENS Dispolok (alex)ER 20-002 / Ep.V [Maerklin-Lok]

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ようやく、メルクリンの紹介ができます。今回は、リース機関車事業を営んでいたSiemens-Dispolokのディーゼル機関車ER 20形(Hercles)alex仕様のモデル(36848)です。実はこれ、先日のドイツ/オーストリア旅行でIrseeに行った時、E氏から仕事の御礼に頂いたモデルである。彼の住んでいるAllgäu地方とミュンヘンを結ぶこの列車"alex"(Allgäu Express)は、DBが民営化されたことをきっかけに、この区間をDBAGとは別の民営会社が、Alex列車を2002年から運行しています。このあたりについては、鉄道の上下分離(列車と軌道を別会社に運営している形態)されているドイツの民営化の特徴です。機関車は、SIEMENS社が資金力の潤沢でない私営鉄道事業会社でも手に入るようDispolok GmbHと呼ばれる機関車リース会社を設立し、この"alex"についてもDispolokから借りて運行しています。(現在Dispolok GmbHは三井物産がSIEMENSから買収し、MRCEとしてリース事業を展開しています)
このモデルは、Central Stationで登録作業をしたのですが、この時点で新製品のため製品番号がデータバンクになく、マニュアルで入力しました。

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さて、このER 20形は、ヘラクレスという愛称が付けられている通り、力持ちが自慢のディーゼル機関車です。この機関車の登場で1950年代からのV160形ファミリーも危ういかも知れません。が、それは嘆いていても仕方のないこと。時代は変るのです。その後、SIEMENSから更に新しいVectronシリーズの機関車が登場し、電気機関車に続いてディーゼル機関車もER20に代わって運用を初めています。

[モデルについて]
このモデル(36848)は、メルクリンでは廉価タイプと呼ばれるもので、他の機関車に比べると安価に設定されています。2006年から2008年までの3年間リリースされました。デジタルデコーダーも付いていますが、サウンドなどのギミックはもちろんなく、前照灯のon/offと漸次加減速のon/offの2つのファンクションが機能します。中央に設置された缶モーターから両軸にカルダンシャフトで全軸駆動する仕組みです。廉価版とは言え、ボディは金属製、印刷も最新のレベルで精細です。実車が突起物の少ないあっさりした機関車なのですが、モデルのディテールは決して悪くなく、走行性能も初期のmfxデコーダー+小型Cサインモーターよりよっぽど良く、お買得感があります。個人的にも欲しいと思っていたモデルなので嬉しかったです。このモデルの発売当初は、対応するサウンドデコーダーは用意されていませんでしたが、後にmSDデコーダー(60948)という汎用性のある缶モーター+カルダン駆動モデル向けmfxデコーダーがリリースされ、私もこのデコーダーに載せ換えました。

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台車は全軸駆動です。意外にホイールベースが短いです。

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各種表記です。上の画像からAlexの番号、SIEMENSの番号、RICラスターです。ラスターにはDBのみ記載されていますので、国内線用のようです。

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屋上のディテールです。屋根の上に搭載されている箱は樹脂製で未塗装なので、後で艶消しに塗装すればぐっとリアリティが増すでしょう。廉価版ゆえに塗装するだけのコストは掛けられなかったともいえるでしょう。車体裏には大きな穴が掘られてあり、後付けでスピーカーが設置できるよう準備済みです。このモデルを頂いた時はまだ未発表でした...しかしその後mSDサウンドデコーダーが発売されました。。

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このモデルで最も気に入ったところは、金属製ボディとその彫刻です。上画像は車体横に大きな空気孔が表現されていますが、ボディの彫刻で見事に奥の斜交いまで表現されています。また下画像の屋上冷却装置には網の中にあるファンまで彫刻でで表現されています。余談ですが、私が高校時代だったか、KATOのNゲージDD51モデルのサイドに網の目の内部にタンクがあるのを彫刻で表現されているのを見て、その手法に感銘を受けたことが印象に残っているのですが、このメルクリンモデルも金属製でこうした表現がされるようになって時代の流れを感じました。

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前頭部正面です。本来は尾灯も内蔵されているべきですが、廉価版として前照灯のみの表現に留めています。また、前照灯の色が黄色なのはちょっと残念なところです。mSDデコーダーが別売りで準備されているのと同様、白色前照灯と尾灯のLEDがついた基盤が別売で用意されていればとも思いました。カスタマイズできる選択肢というのは、改造派のファンには堪らないと思います。

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屋上のタイフォンなどが並ぶ前頭部分ですが、ダークグレー地に同色なので見えにくいです。

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屋上を俯瞰した画像です。

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ボディを外して内部を観察すると..、画像上から電子基盤、デコーダー基盤の下に缶モーターが見えます。その下の画像は、モーターからカルダンシャフトで繋がる台車上のギアボックスです。
このモデルは、後付けのメルクリン純正のmSDデコーダー(60948)を装着しています。

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台枠の裏側には穴が空いていて、ここにmSDデコーダーキットのスピーカーが収まるようにできています。mSDデコーダーキット装着前は、穴が空いているだけなので、ここにスピーカーを収めたくなる衝動に駆られました。

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これに牽引される専用客車もメルクリンからリリースされていましたが、残念ながら購入には至りませんでした。

mSDデコーダーを取り付けた試走動画を以下YouTubeにアップしました。
Märklin H0 36848 ER20 002 SIEMENS Dispolok "alex" mit 60948 mSD Decoder.

参考サイト:
Siemens ER20 / Wikipedia ドイツ

[EDIT] 2020-12-16


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