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2856 DB 111 105-3 / Ep.IV [Maerklin-Lok]

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私の大好きな111形のうちの1両を今日は紹介します。このモデルは就職をして最初の正月休みに大学時代の悪友と2人でドイツ旅行へ行った1987年に購入したものです。このモデルはFrankfurt/M空港駅と中央駅を結ぶシャトル列車として運用された列車をモチーフとしたセット(2856)で、この111形機関車と当時の空港のCIに合わせた塗装が施された3両のSilverlinge客車が同梱されてます。客車はもちろん111形機関車モデルもセットのみのオリジナルで、車輌番号の違いの他、ワンアーム式のパンタグラフ(SBS 65)が装備されています。当時メルクリンからは、このモデルと同じタルキスカラーでは菱形パンタグラフのモデル(3042)と1987年よりリリースされたS-Bahn塗装(3355/3655)がありました。そのため、タルキスカラーでワンアームの111形モデルは、私にとって魅力的でありました。

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また、最新の111形モデルと比べて好きなのは動輪が赤に塗装されていることです。台車に隠れてほとんど見えないのですが、またそこが妙にくすぐられているように感じています。

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[実車について]
111 105-3は、111形の2次車(071–110)の1両としてHenschel社にて落成しました。電装はBBC社が担当しています。DBの民営化で車体番号が「91 80 6 111 105-3 D-DB」に変更となりましたが、車体番号自体に変更はありません。

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111形は、110形をリファインするに当たって運転室の操作盤を人間工学で解析した寸法で設計されていることが特徴的です。上画像はモデルの前面の窓から見える室内装備ですが、運転室の計器盤が少しだけ表現されています。

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▲ 車体番号の表記です。番号の下の小さな文字列は「EUROFIMA」と記されています。

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▲ 製造メーカー表記は、電装系担当のBBC社と車体製造のHenschel社のロゴが表記されています。

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▲ REV表記は1978年3月31日となっています

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▲ 所属表記は、BD München(ミュンヘン連邦鉄道局)、Bw München Hbf(ミュンヘン中央駅機関区)です。

現在は現役を引退していると思われますが、2018年8月現在では確認されています。廃車・解体の有無などは未確認です。

[モデルについて]
このモデルは、1983年から87年まで4年間、フランクフルト・マイン空港連絡列車として運転されたAIRPORT EXPRESSのセット(2856)の機関車モデルです。

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▲ 1984年の英語版メルクリン総合カタログに掲載されているモデルのページです。

特徴は、ワンアームタイプのパンタグラフを装備していることでしょう。モデルでは、3042とのパンタグラフ形状以外の違いは車体番号などの表記のみです。

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画像上は、屋根上を俯瞰したものです。画像下はワンアームタイプのパンタグラフです。ワンアームの方が111形機関車などモダンな機関車には似合います。

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前頭部正面です。

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ボディを外して台枠全体を撮影しました。

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上画像は、リレーを外しデジタルデコーダーを装着した部分です。当時は、私はデジタルとは無縁であったので、このモデルももちろんアナログです。昨年だったか廉価で60760デコーダーがリリースされ、このデコーダーでモーターの直流化とデジタル化を行い、私の手元にある111形は全てデジタルとなりました。(このようなファンクションがあまり必要のない機関車には廉価な60760は重宝します)

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モーターはDCMで、60760デコーダーキットに付いている5極回転子と直流化するための界磁を取り付け配線した画像です。5極直流化したDCMモーターは、ノイズはそれなりに出ますが、低速から粘りのある走りが実現できました。オリジナルの交流アナログ3極モーターとは、次元の違う走りを見せます。

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このセットに同梱されている客車の塗装は、当時のフランクフルト・マイン空港のCIにのっとっており、ルフトハンザ航空やミュンヘンオリンピックなど優れたCIを残したドイツの代表的なグラフィックデザイナーOtl Aicher氏によるグラフィックスです。これについては、また後日記したいとも思います。

参考サイト:
DB-Baureihe 111 / Wikipedia ドイツ
DB-Baureihe 111 / Modellbau Wiki

[EDIT] 2020-06-05


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klaviermusik-koba

うちにある全く同じと思われるアナログ時代のタルキスカラーの111,でもこれは普通のパンタがついていて、やはりあとでデジタル化したものですが、どちらが先にでたのでしょうかね。当時はまだデジタル製品は少なく、日本橋高島屋で買ったので、そこで改造してもらったと記憶しています。あの頃のパンタは実感からは少し難点はあったものの、架線を通過するのに何の問題も起きたことがありません。精密になることがあだになることも多い、と最近実感しています。
by klaviermusik-koba (2007-06-22 09:53) 

Akira

私も初めて購入した111形が以下アドレスにある最初にリリースされたモデルです。
http://blog.so-net.ne.jp/maerklin-kiste/2006-09-25
渋谷のお店で学生時代に購入しました。ですから、既に30年ぐらい経つでしょうか?

しばらくアナログのままでしたが、廉価デコーダー60760の登場で一気にデジタル化しました。

パンタグラフは、最近実感的になりましたね。でも架線集電がしづらくなったのはパンタグラフよりも、信号が複雑になったせいかSystems自体に問題があるようです。何らかの対処が必要だとは思いますが、あっちをたてればこっちが経たずですね。
by Akira (2007-06-22 10:39) 

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