SSブログ

BahnGlanzLicht - Die Dampflokomotive [欧州鉄道]

このブログでも時々話題として登場するドイツの鉄道放送モデレーターのHagen von Orthoffさんが、南西ドイツ放送局を退職されて久しいですが、現在はYouTubeに独自のチャンネルアカウントを持ち、時々興味深い鉄道関連の話題をアップされています。

今回アップされたのは、75年前(1946年)に発刊された「Die Dampflokomotive(蒸気機関車)/ Otto Remmert著」という挿絵付きの本についてです。
以下にそのYouTubeリンクを貼ります。

BahnGlanzLicht - Die Dampflokomotive

この映像をご覧になれば理解はすぐにできると思いますが、蒸気機関車がどのような構造になっていて、その動きの源の構造をわかりやすく美しい挿絵とともに解説しています。
その挿絵ですが、表紙の絵を見てすぐに馴染みのあるタッチであることがわかります。作者は Josef Danilowatzで、長くメルクリンカタログの表紙の挿絵を描いていた作家です。写実的な精密な描写ではありませんが、しっかりと構造を理解した上で印象深く観るものを惹きつける力を持った絵が魅力的です。

随分昔の話になりますが、メルクリン本社の階段室だったかに数枚のメルクリンカタログになった彼の絵の原画?が額装されて飾られていたのを覚えています。

そして、この本の表紙の絵ですが、実はメルクリンカタログに掲載されていたものと同じようです。
この絵はモチーフとして2011年のIMA会場で販売された貨車のモチーフにもなっています。トリミングしているのですが、トンネルの中から観た走ってくる列車の絵だということがわかります。

日本でもこうした挿絵の入った図鑑はありますが、1946年発刊と言えば戦後間もなくのこと。ドイツも日本も敗戦の復興が始まったばかりの頃と思われます。そうした中でもこの本の存在が興味深いですし、Hagenさんが素晴らしい本として紹介したくなる気持ちも理解できるところです。
nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:

nice! 1

コメント 2

KDB

お早うございます。
これらの絵は精密画ではないですが、心を打つものがあります。なんとか印刷物にまとめて出版されないかと思うところです。それと、60年代までみられた機関車の箱の蓋絵も(水彩画?)気に入っていました。これらも印刷物にまとめて出版されたら良いでしょうね。
by KDB (2021-03-09 08:23) 

Akira

KDBさん、こんにちは。

それは良いアイデアですね。おそらくメルクリンカタログに掲載された原画は本社に残っていると思いますし、それ以外でも彼の描いた絵は色々あるのではと思いますね。
by Akira (2021-03-09 14:19) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント