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Museumswagen 2021 [Maerklin-Guterwagen]

先日届いたメルクリンのニュースレターに今年のミュージアム貨車の案内がありました。
リンクを開いてみると、まだ見たことがない貨車だったので、この貨車について触れてみようと思います。
今年のミュージアム貨車についてのページは以下です。

Märklin - Museumswagen 2021

通常メルクリンからはミュージアムモデルの案内は年末にお披露目されるのですが、どうやら私が見逃していたようです。
今年のモデルもメルクリン、TRIX、LGBのメルクリングループ3社から同時に発表されていますが、メルクリンとTRIXのモチーフはエスリンゲン郊外の刃物メーカーF. Dick社、LGBはザクセン地方の蒸気保存鉄道、Dampfbahnroute Sachsenです。

メルクリンは、1番(58001)、H0(48121)、Z(80032)の3種、TRIXからはH0(T24721)とN(T18221)の2種で同じスケールのH0ではメルクリンとTRIXモデルが異なる形式になっています。LGBは左右の面で絵の異なるモデル(L41021)が用意されています。

例年のことですが、ミュージアムモデルは例年メルクリンの本社工場のあるゲッピンゲン、或いはゲッピンゲンの近隣地域のメーカーをモチーフにしていることが多いです。最近ではZiffenhausenのポルシェ社がモチーフになって話題になりました。

今回のF. Dick社もゲッピンゲンから西に少し離れたエスリンゲン郊外のネッカー川に面したDaizisauにあります。丁度StuttgartとGöppingenの中間あたりに位置する街です。F. Dick社も歴史のある会社のようで動画に出てくる社長の名字もDickさんなので家族企業のようにみえます。金属加工業ということと、歴史があり、品質も確かなようで、企業としてのメルクリンとの親和性も高い企業に思えます。

ミュージアムモデルは、メルクリンの1番がDBのGl 11形有蓋貨車、H0がGl 22 "Dresden"形有蓋貨車、ZがDB(旧DRB)のGl 11形有蓋貨車。TRIX H0はDBのGl形緩急室付き有蓋貨車、MINITRIXは、DBのGlmhs "Leipzig"形有蓋貨車です。いずれも1959年から1960年のEp.III仕様になります。
また、すべてのモデルにF. Dick社製の汎用小型包丁が付属しています。

これらF. Dick社の広告が入った貨車が実在しているかは不明ですが、落ち着いた紺色がベースでレイアウトに1台置いていてもしっくりきそうです。

なお、これらモデルを紹介しているメルクリネウム公式ページには、メルクリネウムのみで販売しているとあります。(日本の販売店でこれらモデルが取り扱っているかは確認していません)
変則的ながら、メルクリネウムも開館されているようです。

日本からは観光旅行でドイツに渡れるのはまだまだ先のことになりそうですが、早くコロナ禍が収束してドイツや欧州各国に行き来出来る日が来て欲しいものです。
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[絵画] 人形 (1) | 井上賢三 [ART]

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「人形」カンバス、油彩

メルクリンの鉄道模型を期待している向きには、退屈な記事かも知れません。

私の父は私が13歳(中学1年生)の時に肝臓ガンで亡くなりました。父は明治生まれで戦争にも行っていたこともあって、結婚が遅く私が長男として生まれたのは彼が50歳過ぎてからでした。そのためか、私は父から甘やかされて育てられたのかも知れませんが、父から怒られた記憶はほとんどありません。

父は洋画家で、読者の方はご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが、画家東郷青児の愛弟子で、彼が会長だった二科会では審査員をしていました。

父が死んでも彼の描いた絵は我が家に何枚かの絵が残っていて、今まで倉庫で眠っていましたが、今日ご縁のあった父の出身地の京都の古美術商にほとんどの絵を預けることにしました。
これも何かの縁でしょう。私は我が家にあった父が描いた絵は今日生まれ故郷に戻ったと考えています。

しかし、折角なので京都に戻る前に家にある全ての絵の写真だけは残しておこうと撮影をしました。そして今日から時々合間を見ながら彼の絵をこのブログで紹介しようと思っています。

この絵は、彼が晩年に描いた人形の絵です。それまでは風景画や人物画、また好きな魚の絵を描いていましたが、私が小学校低学年頃から人形の絵を描くようになり、それ以来最後まで人形を描いています。それはドイツのSchwarzwaldやフランスなどの人形で母が仕事で欧州旅行に行った時、それこそ沢山の人形を父のために仕入れてきました。ちょうどその時私にはメルクリンH0の貨物列車セット(3500)をお土産に買ってきたのですから、さぞかし超過荷物の支払いに大変だったと思います。

父の名は特に有名でもありませんでしたし、商売上手でもなく絵の描くスピードが早かった訳でもありませんが、それゆえ現存している絵は限られていますし、丁寧な画風は気に入る人もいるでしょう。(父が生存していた当時は、ファンもいたようですw)

今や誰もが知るような有名な画家も死後ずいぶん経ってから再評価されることもあると聞いています。それも絵を観ることで評価されるのですから、息子の私がそのキッカケの1つを用意するのは父に対する供養かも知れないと思い、今日から少しづつですが、絵画についてもアップしてゆこうと考えています。
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