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NEUHEITEN 2024 [Maerklin-Allgemein]

先ほど、YouTubeのメルクリン公式チャンネルにて新製品が発表されました。
また、公式ウエブサイトでも以下アドレスで新製品の専用ページが開設されています。

NEUHEITEN 2024

今年は、昨年のような驚くほどの新開発製品の数はありませんでしたが、ある程度想定内でした。ただ、その中でもいくつか興味深い製品も新たに登場しています。

まずは、リンク先のページで新製品のラインナップをご覧になるのがよろしいかと思います。

H0ではないですが、1番ゲージのBIGBOYには驚きました。きっと1人では持ち上がらないのでは?
タグ:Neuheiten 2024
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メルクリン Neuheiten 2024 発表日の告知 [Maerklin-Allgemein]

新年明けましておめでとうございます。

今年は元日から大地震と大津波、そして翌日には羽田空港で大事故が起こり、災厄から始まった感があります。
特に震災に遭われた皆様には心よりお見舞いを申し上げます。

さて、そのような中でもメルクリンは例年通り以下YouTubeで新製品発表を行う予定です。

NEUHEITEN 2024 / YouTube 公式Märklinチャンネル

今回SNSで発信されている新製品発表案内の画像はMETROPOLITAN(MET)です。
その発表日時は....

2024年1月8日 16:00 (MEZ) ~ となっています。日本時間では夜中24:00 ~とのことで例年であればゴールデンタイムでしたが、今回は夜中になってしまいました。

さて、どのような新製品が登場するのか...楽しみですね。
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Märklin - Museumswagen 2024 [Maerklin-Guterwagen]

先日このブログでMärklineumモデルを紹介しましたが、例年この時期に発表されるミュージアムモデルの代わりと思っていたら、例年通り今年もミュージアム貨車モデルが発表されました。メルクリン公式ページのリンクは以下の通り...

Märklin - Museumswagen 2024

今回のモチーフは、世界で最も有名なレンズメーカー、CARL ZEISSです。この会社は元々東独地域のJenaに本社工場を持つ企業でしたが、第2次大戦後、東西ドイツの分割による両国の移動制限直前に米軍の情報によって西側のOberkochenに少なからずの従業員が移動し、新たにCARL ZEISS社を立ち上げました。つまりその後は東西ドイツで2つの同名企業が存在することになり、Jenaの方は、CARL ZEISS JENAという名称になっていました。現在は、東西ドイツの再統一でこの会社も1つに戻ったと聞いています。

今回のモデルは、Ep.III時代のDB車籍の私有貨車なので、OberkochenのCARL ZEISS社のものです。メルクリンH0モデルは、Volkswagen T1 Bulli 幌付きトラックでCarl Zeissのロゴ入りです。更に特製の木箱の柄をプリントした金属製のケースに納められているのは、同社の顕微鏡などの木箱をリスペクトしているからかも知れません。モデルは1960年頃の仕様です。

メルクリンではH0の他、Zと1番が用意され、TRIXはH0、N。そしてLGBは狭軌鉄道Öchsle Bahnの125周年を記念してÖBのGGsm形緩急室付き有蓋貨車のモデルです。Ep.IV仕様。

LGBモデル以外は、全てCarl Zeissのロゴ入り貨車ですが、メルクリンH0モデルとTRIX H0モデルは、同形の緩急荷物車モデルですが、メルクリンは茶色でTRIXは濃緑色となっており、車両番号以外は同じプリントが施された同じ時代をモチーフにしたモデルです。ここは商売上手なメルクリンらしく、コレクターはメルクリン H0とTRIX H0の両方のモデルを買って帰りたくなります。

今まではメルクリン本社工場のあるゲッピンゲン近くの会社がミュージアムモデルのモチーフでしたが、今回は同じバーデン・ヴュルテンベルク州ながら、少し離れた場所にあり少しづつ範囲が広がってきているのかも知れませんね。

さて、今日はクリスマスイヴで第4アドヴェントになります。今年のクリスマスはかつてない悲劇的な戦争が世界で2カ所も起こっています。特にこの今現在も進行形でイエス生誕の地ベツレヘムのすぐ側のガザ地区では、人々が爆撃にさらされています。
今宵の祈りは、一刻も早くこの戦争が終結することを神に願い、彼らに捧げたいと思います。
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Metropolitan Express Train (26931) [Maerklin-Allgemein]

つい先日、旧MET(Metropolitan)用の客車が廃車されるというニュースを耳にして、年月の経つスピードの速さを実感した矢先の昨日、メルクリンから突然のアナウンスで驚きました。オリジナル仕様のMET客車と機関車のセット(26931)が告知されたのです。
公式ページでも特設ページができていますし、フライヤーもPDFで配信されています。

Metropolitan Express Train (26931)

このMET(実車)は、少し残念な企画でした。先日訃報が届いたHeinz Duerr初代DBAG社長が主導したと思われる企画で、ICE 2.2/IC-T(D)(後のICE3/ICE-T(D))がNeumeister Designによる原寸大モックアップがミュンヘン郊外のSIEMENS工場内で、ミュンヘンのDMP社による新しいプラットホームデザインと共にお披露目された時、その室内の壁1枚隔てられた場所にDMPによるもう1つのICEインテリアデザインの提案が、後にMETのインテリアとして実現されたことを覚えています。

その後暫くして私が帰国後に登場したMETですが、そんなに昔の話と思っていなかったため、それが先日廃車となった報を受け、感慨深く感じたものです。
このMETの実車については、Railways in Germanyサイトでも紹介してますので、ご興味ある方は該当ページをご覧ください。

実車のMETは、航空機を競争相手と位置づけしたこともあって、当初は全車両1等車で登場し、等級カテゴリの代わりに、「Office」、「Silence」、「Club」の3つの利用者シーンで区分されていました。この3つのカテゴリのうち「Silence」は特に静かな環境を好む層に人気で、後にICEにも採用され現在に至っています。このカテゴリ(Silence)では、静粛車両としてスマホの通話もできないよう物理的に携帯電話の電波が遮断されていると聞いています。
しかしながら、1等車のみの列車では当然の結果として利用者の低迷に喘ぎ、最後は2等車も追加されたのですが、結果としてMET種別は廃止。車両はDBのICEとして、塗装もICEカラーに変更され、Hamburg - Berlinなどの路線で活躍していました。また、1/2等車の定員割合がMETとICEでは異なるため、一部1等車車両が2等車としての扱いとなり、座席数は限られていましたが、座席配置が1+2の1等車の設備でお得な運賃で運用されていました。

この客車モデルはどうやらPIKO社モデルのOEMのようで、かつてICE3モデルで法廷闘争までして争ったメルクリン社との関係は既に和解し、新たな良好な関係が築かれていることに嬉しく感じます。
今回のモデルについては、2500セット限定とのことです。
タグ:DBAG MET Ep.V ICE BR101
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Replika-Krokodil [Maerklin-Lok]

DSC00337b.jpg
▲ かつてのメルクリンミュージアムで展示されていたハンドマスターモデルのCCS700

今日は、メルクリンからちょっとしたサプライズモデルが告知されました。
早速、メルクリンの公式サイトで特設ページが作られ、YouTube動画も配信されています。

Replika-Krokodil

このモデル、メルクリンの新しいミュージアム「メルクリネウム」で来年1月から購入可能となる、初めてのレプリカモデルです。今までミュージアムモデルは毎年メルクリン、TRIX、MINITRIX、Z、1番とありましたが、今回はH0のみのモデルとなります。

この「レプリカモデル」と銘打ったのは、実際に発売された昔のモデルのレプリカではなく、発売前にハンドマスターモデルとして手作りで製作されたモデルをモチーフにしたレプリカであることが興味深いです。

そのモチーフは、スイスのクロコダイル電気機関車で、メルクリンの代表的モデルの1つです。このモデルは、1936年にCCS700として企画が始まり、量産化のためのプロトタイプモデル故に公表はされていませんでした。(その後CCS800、3015としてモデルは進化してゆきます)

そして、このプロトタイプモデルは、その後は長い間メルクリン本社の最上階にある「塔の部屋」に保管されてきたモデルの1つでした。つまり、このプロトタイプモデルのオリジナルは1台のみ存在し、メルクリネウムで展示されています。
そして今回メルクリネウムのモデルとしてこのプロトタイプを製品化することになったものです。ただし、このモデルが当時のオリジナルモデルと異なるのは、mfxデコーダーが内蔵されていること。

梱包箱も当時と同じ材料とデザインで提供され、メルクリネウムのみで見ることができます。
フライヤーも各国語(日本はないです)でPDF化されて配信されていますのでダウンロード可能です。(以下はドイツ語版です)

Rarität: Leckerbissen aus dem Museum – Auflage des ersten Krokodil-Musters von Märklin für Spurweite H0

これから、こうしたレプリカモデルシリーズがメルクリネウムモデルとして出てくれば面白い展開になると思います。
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Desiro HC als Neuheiten 2024 [Maerklin-Triebwagen]

昨日、Facebookのメルクリンアカウントから早くも2024年新製品のアナウンスがありました。先ほど公式ウエブページにも、このモデルの特設ページが既に配信されていることを以下確認できました。

Desiro HC / Märklin.de

さて、この実車ですが、SIEMENSが自社のプロダクトラインとして展開している、近距離向け電車Desiroシリーズの2階建仕様の名称で、数年前からドイツのルール地方を中心に走る民間事業者RRXによって初めて運行されました。その後DBもRegio塗装でこの車両を使った列車をドイツ国内で運用を開始し、現在はメルクリン本社のあるバーデン・ヴュルテンベルク州の運輸連合bwegtの塗装色でも運用されています。

そしてメルクリンから告知されたのは2種のカラーリングで、1つはDB Regio塗装、もう1つはbwegt塗装になります。
このシリーズは、現在様々な仕様があり、地域に合わせた仕様でドイツはもとより英国やイスラエル、ロシアにも展開しています。

また、手前味噌になりますが、このDesiro HCは私がドイツ時代に勤めていたデザイン事務所によりデザインが行われた車両です。同様にbwegt(バーデン・ヴュルテンベルク州運輸連合)のブランディング(外観塗装やサイン、インテリアデザインなど)も行われました。

まだメルクリンモデルの詳細を読めていないので未確認ですが、特別なギミックや制御・駆動系、構造、素材などで新しい試みが行われているのであれば、追記したいと思います。
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Zugbildung TEE 73 "Helvetia" 1975 Sommerfahrplan [Zugbildung]

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▲ クリックすると拡大します

前回のブログTEE 72 "Helvetia"の列車編成表をアップしましたが、この編成表を作成した当初は、スイスからハンブルク方面のTEE 72と逆方向の同名列車であるTEE 73を1枚の編成表で纏めるつもりで準備していました。しかし、元となる編成データを良く見ると微妙に編成が異なることに気付いたため、TEE 72のみで作成し記事としてアップしました。

折角TEE 73についても途中まで仕上げたこともあって、今回は北ドイツのハンブルクからスイス国境のバーゼル SBB、そしてチューリヒ中央駅へのルートについても、その編成表を改めてここに記事としてアップすることにしました。

[実車について]
さて、この北方面行きと南方面行きの2つのTEE Helvetiaの編成が微妙に違うのは、食堂車(WRümh 132)とバー車(ARDümh 105)を挟んで1等区分室車が組成される車両数が異なり、従ってこれら2つの車両の編成位置も違っています。列車の全体車両数も異なりますので、もしかしたらTEE 72とTEE 73は、同じ編成をシャトルさせている訳ではなく、3列車程度の別列車として独自の運用を組んでいるのかも知れません。

さて、このTEE 72 "Helvetia"は、Hamburg-Altona駅を午前11時半前に出発。ハンブルク中央駅で多くの乗客を拾って南下します。ここでルール地方経由であればBremen Hbf方面へ進むのですが、この列車はFrankfurt/Mへと向かうため、Hannover中央駅へと目指して走ります。このルートは、1992年にICEが最初に運用を開始したルートで、当時は高速新線はありませんが、ハンブルクとハノーファーは路線改良が出来ているのでICEと同じ線路を200Km/h走行可能です。
頭端駅のFrankfurt/M中央駅からは、機関車を交代し編成が逆向きでマンハイム中央駅を目指します。マンハイムで再び編成の向きを変え、スイスに向かってBasel SBBを目指します。Basel SBB駅で機関車を103.1形からRe 4/4 IIに変え、スイスの経済の中心地であるチューリヒ中央駅まで走り、同駅には21時前に到着するため、全線乗車すると昼食、カフェ・ティータイム、そして夕食を車内で取ることになりますが、そのための準備は2両の供食車両でしっかりと準備がされていたと思われます。

私がドイツにいてEC列車でフランクフルト中央駅からカールスルーエ中央駅に戻る時、1等開放室車(Apmz 121)に友人と乗車していましたが、DSGのチームが食堂車の予約を取りに座席を回っていました。この時はカールスルーエで下車しなければならなかったので、残念ながら食事を食堂車でとることが出来ませんでしたが、TEE列車では、アラカルト料理ではなくコース料理の提供になるため、必ず食事の御用聞きがあったのではと思われます。

[モデルについて]
メルクリンH0モデルでは、実際にモデルを見ていないので、車体番号や号車番号もわかりませんし、サボの印刷も見れていないので果たしてTEE 72かTEE 73かも分かりません。ただ、今まで数多くのEp.IV時代の28,2cm TEE客車モデルがリリースされているので、どちらの編成も組成可能です。TRIX H0からはTEE Helvetiaとしてのリリースはなかったようですが、私の見落としかも知れません。
もし43853/43854/43866の車体番号や号車番号などのデータをご存知の場合、お知らせくださるととてもありがたいです。その場合は、「28,2cm TEE客車のまとめ」ページに反映させていただきます。

*ご注意:この編成表は、あくまで基本的な編成データに基づいて作成しているため、実際には編成車両数の増減など、異なる場合があります。
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Zugbildung TEE 72 "Helvetia" 1975 Sommerfahrplan [Zugbildung]

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▲ 画像をクリックすると拡大します

昨日から、「28,2cm TEE-Wagen / DB Ep.IIIb-IV まとめ」を確認していたら、リンク漏れを見つけ修正を行っていました。まとめページ全体を眺めてみると、いくつかのTEE/IC列車の編成表がなく、これらはやっておかねば...という思いに駆られ、編成表データから調べていつものスタイルで表現しようと試みました。

[実車について]
さて、TEE Helvetiaといえば、北ドイツのメトロポールであるハンブルクとスイス経済の中心地チューリヒを結ぶビジネス国際特急という位置づけで、DBの看板列車であるTEE Rheingoldのような風光明媚なライン左岸線の景色を楽しめる観光列車としての役割はほとんど無く、乗客の多くはビジネスマンというターゲット設定をしているためか、ドームカーはもちろんなく、幾つかの駅では他のTEE列車と接続していました。

ルートは、スイスのチューリヒ中央駅からRe 4/4 II形機関車に牽引されてバーゼルSBB駅までスイス国鉄路線を走り、Baselで約半数の客車を増結して牽引機もDBの103.1形機関車に代わり、カールスルーエ、マンハイム、フランクフルト、ハノーファー、そしてハンブルクへと結ぶ昼行列車です。チューリヒ中央駅を朝7時過ぎに出発、夕方16時半過ぎにハンブルク・アルトナ駅に到着するダイヤで、多くの乗客はフランクフルト中央駅で乗降すると思われますが、全線乗車すると丸1日列車で過ごすような印象です。
1975年当時は、まだ旅客機での移動が一般的ではなく、1等車のみのTEE列車が9両編成の長編成で成り立っていたのは、それだけ需要もあったのだろうと想像します。
食事は、食堂車で北行きは朝食と昼食、南行きは昼食と夕食が用意されたはずで、当時のTEE列車の食堂は予約制のコースメニュー(一斉スタートで大皿から取り分けられる伝統的なスタイル)でした。

もちろんTEEは種別特別料金を必要とする列車なので、食堂車の他に荷物室のついたバー車も連結し、乗客はバー車のラウンジシートで寛いだり、カウンターでカクテルを注文したりできました。食事時間が決まっていたため、時間までバー車で食前酒、食後の余韻を食後酒やコーヒーなどで楽しむこともできたでしょう。
また、おそらく列車秘書もバー車に常駐して乗客のためにタイプライターで文書作成などの依頼も可能だったと思われます。1等開放室車両(Apümh 121)には公衆電話もあり、当時のビジネスシーンに不可欠な設備は揃っていたと思われます。

運行区間のほとんどを走るのはもちろんDBで、牽引機はフランクフルト機関区の103.1形と考えられます。マンハイム中央駅、フランクフルト中央駅の2カ所で機関車の付け替えが行われました。
当時、103.1形機関車は菱形タイプのDBS54形パンタグラフを装着していました。SBBのRe 4/4 IIはワンアームタイプのパンタグラフでした。

今と違って通信手段が電話やテレックス程度しかなかった時代ですから、列車に乗ってしまえば、乗車している間は自分自身の時間を自由に使えたでしょう。長い乗車時間を退屈しないよう、各国の鉄道会社は、TEE列車を最高のもてなしをする列車種別として誇りを持ってサービスに当たったと想像できます。

[モデルについて]
モデルは、2014年の秋の新製品として、メルクリンH0から「Schnellzugwagen-Set TEE "Helvetia".」として告知されたセットと単品で構成された3種の製品(43853/43854/43866)は1回限りの限定生産で、132形食堂車にmfxファンクションデジタルデコーダーが内蔵され、サウンド機能を使った車内でのアナウンスの他、ここから導電カプラー経由で全車両の車内照明のon/offが遠隔操作できます。これに合わせた機関車は、スイス国鉄(SBB)のTEEカラーのRe 4/4 II形(37349)でした。

高速新線が整備され、当時よりスピードアップが図られた現在、航空機は環境に悪いという意識も手伝って、今後は国際列車の充実も進むでしょう。そして、このような列車が再び走る時代が来るかも知れません。

*この編成表は、あくまで基本的に設定されたものであり、実際とは異なる場合がありますことをご承知おきください。
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1. Insidermodell 2024 [Maerklin-Triebwagen]

昨日、メルクリンから2024年のインサイダーモデルが告知されました。公式WEBサイトには、以下特設ページが配信されました。

1. Clubmodell 2024

今回のH0インサイダーモデルは、1978年にカタログモデルとして発売されたカナダのオンタリオ鉄道に移籍した仕様のスイス/オランダのRAmを、最新設計でリニューアルしたもの。
1978年のモデルは、生産完了後その価値が高くなったという記憶が残っています。

今回のモデルは、ボディがダイカスト製で、移籍後の仕様で追加された前面シグナルが点灯するなど、サウンド機能などのデジタルギミックが充実しています。

次回のインサイダー送付物に予約書類が同封され、2月末の予約期限までに正規販売代理店で発注することで、入手可能となると思われます。ただ、今回ドイツの価格で€ 1,099.-は、円安の昨今なかなかハードルが高い買い物になりそうです。
タグ:Insider Ep.IV ONR RAM
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ÖBB Nightjet der neuen Generation [欧州鉄道]

欧州の夜行列車は、DBのCity Night Lineが撤退して、その後の空白期間を経てÖBBがその一部を引き継ぐ形で運行再開したNightjetが環境問題の意識向上の後押しを受け、商業的成功を収めたことで、路線を拡大。既にNightjetブランドは欧州で最も大きな勢力となったことは周知されています。
さて、そのような中旧来の車両のリニューアルも進め、新たに固定編成で高速化にも対応したSIEMENS製の新世代車両が登場し、まだ営業運転開始前ではありますが、既にÖBBの公式ウエブサイトで専用ページが以下アドレスで公開されています。

Nightjet der neuen Generation

これによれば、今回の新しいNightjetのカテゴリは以下の6種となります。

・Schlafwagen Confort Plus(WC/シャワー付き2人用寝台)
・Schlafwagen Confort(WC/シャワー共同2人用寝台)
・Mini Cabin (1人用ベッドの簡易寝台)
・Liegewagen Confort(4人用簡易寝台)
・Abteil Barrierfrei Confort(2人用車椅子+2人用介護者対応)
・Sitzwagen Confort + Multifunktionsbereich(テーブル付き4人向かい合い座席+多目的区画(自転車置き場など)

基本的には、今までの5種のカテゴリを基本に、より快適性を強化した新しいイメージのインテリアデザインを目指した設備になっています。今回最も注目しているのは、日本のカプセルホテルからインスピレーションを得て開発したというMini Cabinで、このカテゴリが加わったことで6種のカテゴリに刷新されたということです。

寝台車は、設備的に以前同様、個室内に洗面台が基本的に用意されていて、個室内のWC/シャワー室の有無が、ConfortかConfort Plusの違いになります。(Confortは、WC/シャワーが共同)いずれもモダンで明るいインテリアが特徴でベッドから続くソファタイプのシートと大型テーブルのレイアウトは、機能的でかつ居心地の良さそうな印象を受けます。

Mini Cabinは、これまでの簡易寝台の複数ベッドの区分室からベッドのレイアウトはそのままに、シャッターを使ってベッドを独立させて一人分のベッドの占有面積を拡大。ベッドの上にテーブルを設備し、そのスペースを可能な限り有効に活用できるアイデアが実に秀逸なデザインになったと評価します。
つまり、それまでの区分室では左右のベッドの間のスペースをなくし、そのスペースを各ベッドのスペースに使うことで、1人分のスペースをベッド+αとしている点にあります。靴入れや小物入れも各ベッドの数が梯子のスペースを使っているなど、まるでパズルのような無駄のない合理的なレイアウトを実現しています。

簡易寝台車には、今まで同様の4人用区分室も用意されていますが、これは1名から4名まで指定することが可能です。家族など1グループとして1区分室を占有するのは、同室の他者への気を遣う負担が少なく精神的にも良いでしょう。逆に1人や2人のリーズナブルな旅行ならMini Cabinは重宝するはずです。

同じ簡易寝台でも、バリアフリー対応の区分室は、車椅子利用者2名+介助者2名分のスペースとベッドが設備され、車椅子の動きに対応できる広い空間が約束されている上に、今までのバリアフリー対応個室と比べて、ホームからの乗降がステップレスで可能な一段低い低床になっている点が大きく異なる部分です。WCは隣接したバリアフリー対応で、最小限の動線で移動できるよう設備されています。

座席車については、これまでIC用の座席車両をそのまま活用した開放室、或いは区分室車両でしたが、今回は、大型テーブルを中央にレイアウトした4人用ボックスシートが並んだ開放室となり、自転車などが置ける荷物スペースに隣接した設備で、2等乗車料金だけで利用可能なリーズナブルな座席車を利用するアクティブな若者をターゲットとしてマーケティングした結果がこの設備に現れていると感じます。

いずれのカテゴリも、これまでの夜行列車の設備は快適性を1段も2段も向上させた印象があり、今後欧州の標準的設備とカテゴリになるのではないかと推測できます。
供食については、カテゴリ別に用意される内容が異なり、寝台車と簡易寝台、Mini Cabinには朝食が用意されていて、座席車はサンドイッチや暖かい夜食などが用意されています。各指定された場所に届けられますが、朝食が料金に含まれているのは寝台車だけで、前夜に配布されるアイテムシートに6つまで無料(7つ目からは別途料金)で選択し、車掌に渡すことで翌朝シートサービスされます。簡易寝台、Mini Cabinや座席車は、別途支払いで用意されるもののようです。

・寝台車の朝食(利用料金に含まれる)供食メニュー表
・簡易寝台、Mini Cabinの供食メニュー表
・座席車の供食

CNLやICNなどでは別途食堂車が用意されていますが、車両を移動することやキャパシティの問題など、シートサービスにしたことは、専用車両の用意がいらないことなど、夜行列車としてトータルで熟考した結果だと考えられます。

この新世代Nightjetは、車内設備だけが新しいわけではなく、初めて固定編成でプッシュプル対応になった客車列車というだけでなく、最高制限速度が230Km/hとなり運用各国の高速新線を走ることで、速度向上と途中駅での連結開放作業がなくなり、時短効果が生まれます。(一方でKurswagenがなくなりきめ細かな乗換えなしで目的地に行けるサービスは縮小される可能性があります)

さて、私たちが気になるのは、その運用開始と運用区間ですが、まず来月からWien Hbf / Innsbruck Hbf - Hamburg Hbfを結ぶ路線で開始される予定です。その後、以下の路線に徐々に路線拡大が行われるとのことです。

・Berlin - Halle (Saale) - Erfurt - Strasbourg - Paris (週3往復)
・Berlin - Halle (Saale) - Erfurt - Köln - Aachen - Brüssel (週3往復)

日本でも少しづつではありますが、夜行列車の拡大が今後行われるのではないかと想像できますが、この新世代Nightjetのカテゴリやインテリアデザイン、アイデア、供食スタイルに至るまで大変参考になると考えられます。

この新世代のNightjet、寝台車だけでなく、全てのカテゴリで試してみたいと思うのは、私だけでしょうね。
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