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吉備線LRT駅デザインコンペティション [デザイン]

昨年、一昨年と2年に渡って「人と環境にやさしい交通をめざす全国大会」にLRTデザインコンテストを行ってきたが、今年は大会会場が岡山ということもあって、岡山の実行委員さんにコンテストをお任せすることになった。

昨日大会からの連絡があり、今年のコンテストは、LRTそのものではなく、JR吉備線のLRT化を踏まえた上での東総社駅とその周辺デザインになるとのこと。以下詳細。

http://www.arkandarc.com/racda/2010/compe.html

現在はJR吉備線の軌道線駅としての機能しかないのだが、LRT化されることで街と一体となった駅環境整備がされることとなり、その駅(というか電停)とその周辺を新しくデザインすることは非常に面白いのではないかと思う。

最近は、鉄道駅についても今迄に無い興味深い試みがなされていて、その多くが街作りの一つとして大きな役割を担って来ているのを感じ取れるのである。鉄道デザインは今も昔も車両だけではなく、利用車の出発地点から目的地点までをトータルに考える必要がある。更には、その結節点である駅(停留所)は、そこに広がる街とスムーズに繋がるための配慮が必要なのは言うまでもない。デザインが必要なところは、特に我が国ではまだまだあるのである。

このコンペでは、吉備線のLRT化に伴う1つの駅の提案を募集するものであるが、街の欠かせない一つの「場」としての駅デザインを期待するものであろう。今回は最優秀賞者には比較的潤沢な賞金もあり、またその提案は主催者である協議会から具体化への提案がされるということである。
〆切り迄あまり時間がないが、都市計画の専門家、建築分野だけでなく、プロダクトデザインの分野からも広く募集しているので、我と思う方は応募をして欲しい。
コンペの結果が楽しみである。

なお、今回私は審査をする立場ではないことをつけ加えておきたい。
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鉄道デザインEx [デザイン]

あと2日後の8/20に書店に並ぶであろう新しい鉄道雑誌がある。「新幹線Ex」など、ちょっと毛色の変わった切り口で編集されている雑誌出版社のイカロス出版から出版予定の雑誌が「鉄道デザインEx」である。

この「鉄道」と「デザイン」について特集された鉄道趣味誌や経済誌、デザイン誌は今迄もあったが、今回出版されるのは、雑誌そのものが「鉄道」と「デザイン」をテーマにしたもの。鉄道は、自動車とは異なり、ライフサイクルも比較的長く、メーカーも少ない。また、公共交通というこもあって、個人所有には出来ない側面もあり、それ故デザインに特化した鉄道誌など世界初と言えるものである。

私が鉄道デザイナーを志した頃はデザイナーもいたのだが、残念ながらその数は少なく専門領域としての確立もされていなかったと思う。(それゆえ私自身も自動車メーカーに就職したのだが..)
そう言う意味でも、このような雑誌が登場する背景そのものに時代の流れを感じるものである。創刊号は、日本で活躍する鉄道デザイナーの重鎮諸氏についての記事が多くを占めるものと思う。そこに記されている各氏の思いや考え方が現在の日本の鉄道業界と深く関係していることは明らかで、そこから私達読者が読取れることは少なからずありそうな予感がするのである。そこに期待しつつこの雑誌の登場を期待したいのである。

また、鉄道に限らず多くの公共交通は、車両そのものに限らず、人の移動プロセスに関わる全てのことがらにデザインが関わっており、当誌の概要を見ると、サインなど移動を側面的にフォローするしくみの部分についてもクローズアップされるようで、そのあたりも見逃せないと思う。

小生も若干ページの片隅を汚しているのだが、それはスルーしてもらえれば....と思う。(^^;

参考サイト:鉄道デザインEx / イカロス出版
https://secure.ikaros.jp/sales/mook-detail2.asp?CD=I-202


タグ:Zeitschriften
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臨時増刊 鉄道完全解明 / 週刊 東洋経済(2) [デザイン]

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今朝、表題のいつもと装丁の異なる分厚い保存版?が届いた。早速ページを捲ると、巻頭記事が「デザイン」である。先日の同タイトルの拙記事で、目次は記したものの..ここまで全面的にデザインをテーマにぶつけてくるとは..と、経済誌でも鉄道とデザインの関わりがここまで関心事項であるということのようである。

私の最も関心のあったノイマイスター氏のインタビュー記事は、見開き2ページに「500系のデザイナー鉄道を語る」と題してドイツでのICE3/-T(D)のデザインプロセスなどを例にとって、日本のそれを比較+批判している。これについては、私は日本での鉄道デザインの実務経験はないが、ドイツでのデザインプロセスはノイマイスター氏の述べている通りである。
私の場合は車両メーカーのインハウスデザイナーという立場であったが、クライアントである鉄道事業者から仕様書面を受け取ると、プロジェクトチームが組織され、設計ももちろんその一員であるが、最初の提案はデザインに任されるのである。それを設計者が実現可能かどうか検証し、デザイナーからクライアントにプレゼンされるということである。それだけデザイナーの責任は重いが、自由な裁量は増える。時に設計者とやり合うのは、日本でも同様であるが、そのスタンスは全く違うと言って良い。設計者は、デザイナーの意志を読み取り、かつ、その実現のために努力を惜しまないということを、ドイツの現場で身を持って体験したのである。つまりデザイナーは「スタイリングやカラーリングをやってもらえれば良い」という認識ではなく、コンセプトから参画して様々なアイデアを出しながら、また設計者の力も借りてその目的に近づけることが可能であるということ。

DBでは、60年代にデザインセンターが出来、そこで車両などのプロダクトのみならず、グラフィックや建築など鉄道の様々な分野のデザインアプローチを行って来ている。しかし、我が国のJRはデザイン部署がない(JR北海道を除く)ため、デザインを総合的にコーディネートすることが出来ないのである。最近は、JR各社とも色々な分野で魅力的なデザインを提供しているので、欧州の鉄道のようなデザインのコントロールが出来るようになれば、その効果は、利用者と事業者双方にとって非常に高いものとなると確信するのである。

さて、最後に拙記事であるが、前回のものと同じ内容である。ただ、レイアウトが変更されたため、見開き1ページにアメリカの事情と共に記されていて、目立つ。また、その対比として見るのも面白いかもしれない。
いずれにしても、鉄道とデザイン、また経済について幅広く取扱った保存版の本誌は、広くお薦めできるものである。価格の980円は、その内容を見ればお値打ちと思う。

[Amazonジャパンへのリンク]
週刊 東洋経済 増刊 鉄道完全解明 2010年 7/9号 [雑誌]
タグ:Zeitschriften
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Website / N+P Design [デザイン]

風の噂で新しいJR500系の写真がノイマイスター氏のデザイン事務所「N+P Design」のウエブサイトに載るのではということを聞いていたので、久しぶりにサイトを覗いたら、サイトそのものがリニューアルされていた。

http://www.neumeister-partner.com/

以前の紺色基調のサイトデザインから、ホワイト基調に変わって明るい、そして彼らしい清潔感溢れるグラフィックデザインに変更されていた。内容も一新され、彼らの手がけた美しい工業製品やトランスポーテーションデザインを見る事が出来る。
トランスポーテーションデザインでは、JR500系のページに日立のHST350のエクステリア、インテリア(スーパーグリーン車)のモックアップ画像の他、HST350/JR500系の空力シュミレーション画像と共に、この2車両が同じ断面形状であることが容易に理解出来る図面も加えられている。

ICE3/ICE-Tでは、モックアップの頃(ICE2.2/ICT)の図面や画像も追加され、今更ながらに彼のデザインした車両の美しさに見とれるばかりである。

福岡市営地下鉄を始め、東京メトロ、英国の日立製車両、北京地下鉄などなど今までの作品から更に幾つかのプロジェクトの画像や説明が増え、充実されている。

一方で、CNLの2階建て寝台車の他、スリーパーシート車、食堂車のスタディなどがなく、ICE-Vも含めて、彼らの初期作品もあればとも思うのである。彼らには、今後も是非鉄道デザインの牽引役としての活躍を期待するものである。
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Car Styling 195 [デザイン]

本日2つ目の記事。

昨年12月5日に行われた「LRTデザインコンテスト2009」の授賞式と展示会 で副賞の協賛を頂いた隔月刊カースタイリング誌の3月号に、デザインコンテストのB、C部門グランプリとカースタイリング賞の作品が掲載された。
カースタイリング誌は、カーデザインを中心とするプロダクトデザインの記事を扱う雑誌でプロダクトデザインを行うプロを始め、デザイン学生でも知らぬ者はいない程の専門誌であり、雑誌としては珍しく日本語英語併記の誌面でもある。これは日本だけでは無く、世界中の特にトランスポーテーションを扱うデザイナーからいち早いデザインの情報を得る貴重な手段となっているからである。ネットが進んだ現在でもその価値は薄れていない。それは、特に世界の自動車のデザインのあり方やコンセプト、そしてそのスケッチなどの表現やアイデアを知るには最も早くて中身の濃い情報を得ることが可能だからだ。

私が日本の企業でデザイナーとして仕事をしていた時も、ドイツの美術大学で学生をしていた時も、ドイツの企業でデザイナーをしていた時も、傍らには必ずこの雑誌の存在があったのである。実はドイツの大学で学生をしていた時、私も1度だけ大学のプロジェクト授業で行った電気自動車"UOVO"とその電気自動車鉄道輸送手段のICE "BordGarage"の作品 がカースタイリングに掲載されたことがある。

今回カースタイリング誌のご好意を受け、「LRTデザインコンテスト2009」では副賞にカースタイリング誌1年分が「カースタイリング賞」として2名の方に贈呈された。受賞者の方々はきっとこの雑誌を心待ちにしていることと思う。
このブログを借りて、今回のご好意に対してカースタイリング編集部には心よりのお礼をしたい。

参考サイト:カースタイリング公式サイト
http://www.carstyling.co.jp/


タグ:LRT
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JR500系のデザイン [デザイン]

欧州鉄道やメルクリンモデルを主なテーマとしている当ブログに記すには、やや違和感を憶えるのだが、今日は特別な想いのある雑誌が発売されるので、敢えて記すことにする。

実は、私の所属するJIDA乗り研の会長である橋本氏から、近々東海道新幹線の定期運用から姿を消す新幹線500系について、その最も象徴的でありながらも、敢えて意図的とも思われる程にベールに包まれていたデザインについての執筆をするためのお手伝いを依頼され、そのエクステリアデザインを手がけたドイツの代表的なデザイナーであるAlexnder Neumeister氏の仕事について、私が持つ幾つかの資料を提供することになった。

500系新幹線と言えば、あの特徴的なロングノーズとキャノピーが話題になるほど、今迄の新幹線とは一線を画したエクステリアデザインであるのは今ここで語るまでもないが、そのデザイナーの言葉が直接500系のデザインについて雑誌として記事化した誌面は初めてであると思うし、今迄何故かそれそのものがタブー化されていたようにも思う。500系の造形的なアプローチについての記述は遅きに失した感は免れないが、待ち望まれたものであり、今回の記事「デザイナーの思い 500系の生みの親、ノイマイスター氏に訊く理想の新幹線」は、その答えとしては充分なものになったと思う。

ここでは、彼について既にこのブログでも幾つか触れたことがあるので、多くは触れないがドイツのICE-V、ICE3、ICE-T(D)、CNLの2階建て寝台客車、歴代トランスラピッド、ミュンヘン地下鉄C3など、少なからずドイツの重要な鉄道の仕事を手がけたデザイナーである。また、日本でも500系の他、福岡市営地下鉄、東京メトロ副都心線車両のデザインについても彼が関わっている。
その彼が日立と協力してHST-350と呼ばれる当時の次世代新幹線を提案したプロジェクトから、500系に至る過程について橋本氏がメールインタビューしたのがこの記事の基である。原稿はもちろん、掲載画像や誌面レイアウト迄、彼が監修したのであるから、デザイン誌の記事に劣らぬものが完成した。それが日本の鉄道趣味誌に掲載されるのであるから、相当のインパクトであると私は思う。そしてこのインタビュー記事は、実に明快で核心をついている。彼の考える公共交通としての新幹線のデザインは、既にICE3などドイツの列車を良くご存知の方は、敢えて私がここで文章にする必要もないであろうし、それは誌面に充分に記されている。

その彼がICE2.2/ICT(ICE3/ICE-Tのプロトタイプ名)のプロジェクトを始める前に手がけたのが500系である。彼が直面した日本の新幹線の技術的問題に対する回答は実に明確であり、それを象徴するものがあの円筒形状の断面と言える。あの断面は、HST-350と同じであるというのは興味深い。
彼の言う現在の新幹線デザインの難しさは、500系で実現した折角のチャンスをその後逃してしまったことである。私自身も同感で、多くの500系ファンもそう感じているのかも知れない。

実は、彼が当初500系と同じ断面形状のHST-350のデザイン提案を行った時、開放室タイプのグリーン車の1:1(原寸)モックアップと、更に個室タイプである特別グリーン車の1:10サイズのインテリアモデルを提示したのである。今迄その画像自体をネットですら見つける事が難しかったのであるが、この誌面ではその両方を掲載できた。グリーン車のデザインはICE3に通じるガラスと木目と黒い(本革?)シートのコントラストが美しい。(いかにもノイマイスターデザインというもの)また、個室タイプの特別グリーン車は、非常に明快な日本の伝統を表現した空間を試みているのである。特に窓にはカーテンではなく障子を使っており、間接照明の光の調節が秀逸でモダンな和の空間づくりに成功している。

彼は、ウルム造形大学を卒業後、東京芸大へ留学している。彼は日本語を勉強し(出来?)なかった代わりに日本の伝統美をその肌で感じ取り、それがそれ迄ドイツで学んできたことや彼自身の美意識を日本では既に実現されていることを感じたと言う。それは、彼が最も優れたデザインとして掲げている茶道の「茶筅」がそれを象徴しているのである。
彼は、その感覚を更に洗練させる事が可能であるとドイツ人である彼自身が意識して取り組んだ結果がHST350の特別グリーン車のインテリアデザインであったと私は直感したのであるが、現実には残念ながら彼の全てのインテリアの提案はボツになってしまったのである。(その理由については、敢えてここでは触れない)ドイツでは、彼の提案したICE2.2とICE-Tのデザインが、量産車両のICE3/ICE-T(D)のエクステリア/インテリア共ほぼ受け入れられたのとは対照的な出来事となってしまったのである。(逆にエクステリアの方がインテリアよりも変更が大きかったほどである。)


改めてHST-350のインテリアデザインを誌面で見た時、もしこれが500系のインテリアとして採用されていたなら...と、私が撤退も近い車両に想いを馳せるのは、今でも充分に、最新の新幹線車両以上に魅力的であるからに他ならない。(山陽新幹線仕様の改造時に、あのデザインを取り入れたらと思うのは私だけであろうか?)

今回、ここまで踏み込んだ記事を掲載できた「新幹線Ex」の編集と橋本氏の連日徹夜での執筆作業に対しては、本当に頭の下がる思いである。この記事についてだけでなく、JR西日本の開発担当者へのインタビューもあわせて読んで頂ければ、より深い考察も可能となるのではないかと思う。500系ファンのみならず、ここを訪ねてくれる全ての皆様におススメできるものである。
全国書店店頭にこの雑誌が並ぶのは21日である。



参考サイト:新幹線エクスプローラ / イカロス出版
http://secure.ikaros.jp/sales/mook-detail2.asp?CD=T-ES-1014
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LALIQUE [デザイン]

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もしかしたら既にこのブログを読む皆さんはご存知かもしれない。

昨年のことである。妻と高崎高島屋へランチに行った時のこと。帰りに何げなく陶器などを見たくなって陶器売場に立ち寄ってみた。暫くすると見覚えのある素敵なデザインのガラス工芸品の陳列が目についたのである。それが何であるかは、説明文を読む迄もなくすぐに理解出来たのは、3年前の秋にこのブログでも記事 にした箱根のラリックミュージアムを訪れたことに他ならない。

1920年代に活躍したフランスのガラス工芸作家であるラリックは、同じアルザス地方に本社を置くブガッティ社のラジエターキャップのマスコットを手がけたことでも有名で、通常金属製が当たり前のキャップを美しいガラスを(しかもラリックのデザインで)使った事で更なる価値を生み出したとも言えよう。私など「鉄」の世界では、やはり1928年製造のCIWLのプルマン"Cote d'Azur"車内のガラスのレリーフが有名であり、箱根のミュージアムにあるCIWLプルマンもこのレリーフがあるから存在するのである。

さて、何故高島屋の陶器売場にラリックの工芸品があるかと言えば、そう、彼のデザインした数々の作品のレプリカが再び世界で発売されたのである。彼の作品は今挙げたラジエターキャップやプルマン客車のレリーフだけではない。香水の瓶はつとに有名であるし、花瓶や皿などガラスで製作された様々な家庭用の装飾品や実用品もある。それらのレプリカがここ日本でも購入出来るという訳である。しばらくこの売場の幾つかあるラリックのガラス工芸品のレプリカに見入ってしまった。レプリカとは言え、やはり彼の作品の透明感のある繊細な美しさは、あまりに独特であり私の心を見事に掴む。

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ほとんど人気のないラリックコーナーには、1人販売員がおり、少しばかりラリックの話をしたら、美しいラリック作品の写真に彩られたパンフレットを頂けた。その中に、なんとCIWLプルマンにはめ込まれているガラスのレリーフもレプリカであるではないか。つまりそれを購入出来るモチベーションと経済力さえあれば、レプリカとは言え自分のものに出来るのである。

家に帰ってからそのパンフレットの美しい作品を見つつ最後のページに挟まれている価格表を見たら同じモチーフで額付きと額無しがあるのだが、1枚あたり..ン十万円もする。(1番ゲージの大型蒸気機関車2〜3台分ぐらい?)
やはり温泉旅行を兼ねてオリジナルのレリーフを、あるべき場所に3枚づつ飾られているのを見に行く方が経済的かつ楽しめるのではないかとすぐに思った次第である。

ただ、それでも欲しいと思う向きには、日本全国数都市の有名百貨店などの他、日本最古の老舗デパートの本店あたりにも出店されている旨が同社のウエブサイトに出ているので参考になると思う。(日本語とドイツ語がないのが寂しいが、仏語や英語は用意されている)

http://www.lalique.com
タグ:LALIQUE CIWL
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LRTデザインコンテスト2009 がRMM誌他に.. [デザイン]

私用で12月23日早朝に出発して昨晩帰宅したら、大量の郵便物の中に最新(と言っても既に店頭に並んで数日後なのだが..)のRM Models誌が入っていた。
突然の外出(それもネットとは無縁の場所)になったため、ブログの更新どころかメールも大量に溜まっていて、その処理もまだ終わっていない....。メルクリンのアドヴェントカレンダーも最後迄紹介できなかった...。

で、このRM Models誌最新号には2カ所に先日東京大学で行われたLRTデザインコンテスト2009の展示/表彰式の模様と優秀作品が紹介されていたのである。

また、22日付けの交通新聞にも大会の様子とは別枠で大きくデザインコンテストが取り上げられていた。

今更、コンテストの内容には触れないが、昨年の横浜大会と比べて大きく変わった点がメディアに大きく取り上げられたことである。夏のドイツフェスティバルもそうであるが、テレビなどで取り上げられると入場者が急激に増えたりするものである。それほどメディアの力は影響力は大きいのである。ただ、これはあくまで短期的なことであるのも確かなので、ドイツフェスティバルにしろ、デザインコンテストにしろ、メディアに頼るばかりではなくしっかりと地に足をつけて着実に歩むことが大切であること。

逆にメディアに掲載されることで、その責任は重くなり、今まだ何も決まっていないデザインコンテストの将来を毎年恒例のものにしてゆくための努力もしなければなるまい。

参考サイト:交通新聞
http://www.kotsu.co.jp/newspaper/index.html


タグ:LRT
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LRTデザインコンテスト2009 展示会と表彰式など [デザイン]

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昨日は、東京大学本郷キャンパスで「人と環境にやさしい交通をめざす全国大会」とそれに付随した「LRTデザインコンテスト2009」の展示と表彰式が行われた。
展示の準備のため、始発の新幹線で会場に赴いても到着は8時。それから展示パネルに作品掲示作業を始め、何とか9時過ぎには準備を整えることができた。表彰式は11時からだが、このブログで告知してあったこともあってお友だちの幾人か来てくれた。感謝である。

今回我々が展示した工学部の2号館は、帝大時代に建てられた石造りの重厚な校舎を覆うように近代的な建物が一体的につくられたもの。石造りのファサードとモダンな内装が融合された校舎である。
このキャンパスに来ていつも思うのは、帝大時代に建てられたいくつもの校舎がおりなす連続的な景観は、緑の豊かさと相まって落ち着きにある小さなヨーロッパの都市を訪ねたような錯覚に陥るほどに素晴らしい空間を見せてくれることである。これら建物がいつまでも残ってくれることを願ってやまない。

話は逸れたが、準備も終わってぽつぽつと見学者も現れた頃には表彰式も展示会のあるホワイエ横の講堂で始まり、慣れない表彰手順にあたふたする場面もあり、見苦しい場面も...orz
今回は、受賞者にも最後迄ヒミツにしていたが副賞にスポンサーさまからの協賛品を用意して頂いた。最高賞であるグランプリには、賞金5万円とKATOから出来立てほやほやのユニトラムのスタートセットである。また、A部門の副賞にジェイアール東海エージェンシーさまより、鉄道関連小物。入選作品には、JIDA賞としてデザイン関係書籍、RM Models賞としてRMM1年分の購読とRMライブラリより路面電車関連書籍セットの2点、CarStylingからは、1年分の同書購読2点である。

各スポンサー代表者さまから目録や現物を受賞者に手渡され、一言作品やこのコンテストに対する感想などを頂いた。全て無償でこのような協力をしていただけたスポンサーさまには感謝以外の何ものでもない。受賞者の皆様にはお祝いと共に、副賞が気に入っていただければと思う。
受賞作品は、後日デザインコンテストのウエブサイトで掲載予定である。

その副賞協賛を頂いたKATOは、話題のユニトラムと富山ライトレールのデモンストレーションがあり、社長自らお客様に説明されていたのは印象深いものであった。表彰式でもこのユニトラムについては、今迄の鉄道模型の「過去の再現」ではなく、「未来のまちづくりの創造」して欲しいものであり、今回のデザインコンテストで制作されたような、まだ世に出ていない魅力あるLRTを製品化できれば...と感想を述べていた。その話を伺って、まだまだヨーロッパに比べて立ち遅れている日本のトラムをKATOのモデルを使って先取りするようなアイデアを次々に実現させれば、面白いものかも知れないと感じた次第である。

午後3時からは「市民フォーラム」が行われ、その話題の富山ライトレールを使ったまちづくりを進める富山市長、これからが正念場の宇都宮市長、豊島区長などをパネリストとしたフォーラムが行われた。基調講演で説明された富山ライトレールの取り組みは、メディアなどで報道されている以上の積極的な活動を説明され、ヨーロッパ的な考え方だと思ったのである。それは、単に1つのことを改善したりするのではなく、目的意識を明確に示した上で複合的に1度に行うことである。富山の場合は、富山港線の廃止でそれを活用したのではあるが、以前よりも運賃とダイヤと車両と利便性が変えたのである。地方都市で日中15分ヘッドのダイヤで夜22時半まで運行するのは、非常に有効な手段である。このような変革は、まさにカールスルーエがDBのBretten線に乗り入れたやり方と同じである。

更には、朝の通勤時に試験的に信用収受を行っているという。それも今迄目立ったトラブルがないそうで、このまま上手く推移すれば、全時間信用収受にするそうである。これは、にわかに信じられない取り組みである。そしてその決断をし、実行した富山市に今後全国のトラムを持つ都市に大いに刺激になるものとして応援したいと思うものである。
この時、初めて新しく駅の南側を走る3編成の車両の映像も見ることができた。黒、白、シルバーの3色のLRV車両は、シックな佇まいで好感が持てた。

さて、フォーラム終了後は交流会が行われ、そこでもKATOのスタッフの方々と歓談出来たのは楽しいひとときで、ユニトラムの将来像などについて色々と話すことができた。その後はJIDA乗り研のオフ会に参加、以前、乗り研の重鎮(ご長老?)からメルクリンに興味があると昔聞かれたので、色々教えたのは記憶に残っていたが、ナントいきなり「メルクリン買っちゃった...」と。新しいお仲間がまたお一人...。国鉄時代から日本の歴代の鉄道車両デザインに関わって来た方がメルクリンとは...。DBのスタートセットと機関車だそうで、低速の動きとサウンドが特に気に入ったそうな..。今後のメルクリンの影響力に期待したい??

私はと言えば、オフ会帰りの水道橋駅からの総武線が嵐のコンサート帰りの女子のラッシュで辟易として、ようやく乗った新幹線は、やはり最終....。充実した長い1日であった。

[ADVENTKALENDER am 06.12. bei Maerklin Online-Shop]
Startpackung "Circus Mondlino". 230V
Dampflokomotive mit 3 Wagen, Gleise, Trafo, kabellose Fernbedienung und Zubehoer.
*ご注意:日本向け仕様ではありません。

[EDIT] 2009-12-07 10:53
タグ:LRT

〜お知らせ LRTデザインコンテスト2009 表彰式 [デザイン]

お知らせです。

左バナーにも告知されておりますが、本日午前11時より東京大学本郷キャンパス、工学部2号館講堂にてLRTデザインコンテスト2009表彰式が行われます。隣接するホワイエにて入選作品の作品展示も行われます。

ご興味のあるかたは是非どうぞ。

参考サイト:第4回「人と環境にやさしい交通をめざす全国大会」
http://www.yasashii-transport.net/

[ADVENTSKALENDER am 05.12. bei Maerklin Online-Shop]

Schnelltriebwagen SVT 04, DB
Schnelltriebwagen Baureihe SVT 04 der Deutschen Bundesbahn (DB).
タグ:LRT
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