SSブログ

MobileStation APP Version 1.3 アップデート [Maerklin-Zubehoer]

13.34.05.jpg

既に表題のiPhone APPをお持ちの方はご存知、または既にアップデートされていると思うが、昨日久しぶりにアップデートが配信されているのを確認した。以下MobileStationのiTunesウエブページ。

https://itunes.apple.com/jp/app/mobile-station/id412624304?mt=8

上画面は、アップデート後のiPhone画面。今回はバグの修正やiPhone 5画面対応の他、CS2の「memory」、「layout」データの追加が行われている。これら機能は今迄iPhoneでは不可能であったが、このアップデートから上記2つの操作が可能となったのは嬉しい進化である。

13.33.37.jpg
▲ コントロール画面は変わらないが、上部「GO/STOP」ボタンの左側に4種のメニューがピクトグラム表示されている。マシンはiPhone 4S。

13.32.19.jpg
▲ 「memory」画面は、CS2やMainStation APPと基本的には同じだが1画面上のボタン数は半分である。

13.32.01.jpg
▲ 「layout」画面は、小さいながらも嬉しい機能。

今回のアップデートのハイライトは「memory」と「layout」画面が表示されるようになったことであろう。特に「layout」は、MainStation APPで便利な機能だったため、この機能がiPhoneで出来るようになったのは嬉しい。ただ、画面が小さいので実際使う時にはどうなのか..まだ実際に使っていない今は判断ができない。いずれにしても今回のアップデートは歓迎できるものである。

もう少し早くリリースされれば、ドイツフェスティバルで試せたのにとも思うが、これから運転会の機会があれば、是非試してみたい機能である。

mfx+ "Profi" Modus (37358 / BR101) [Maerklin-Zubehoer]

15.37.47.jpg

前回紹介したBR101(37358)のウリは「mfx+」デコーダーの新しい機能をCS2で行えることである。折角なので、今回はそのシミュレータ機能を使ってみたインプレをしてみようと思う。

まず、この機能を使うことの出来るCentral Stationは、製品番号60213/60214/60215のCS2で、かつファームウエアバージョンが、V 2,5以上となっている。現在正式版のファームウエアアップデートは、V 1.6.4 (3)のため、これでは機能しない。現在配信されているインターネット経由での最新版はV 3.0.1(1)は、機能するがβ版扱いである。

機関車を呼び出し、レンチマークを触れると、いつものように上画像が表示される。しかし、他のデコーダーと異なるのは、画面右の「速度計」の下に「Spielmodus」が加わったことである。そこを開くと4種類の「遊び方」から選択ができる。

Standard(スタンダードモード):今迄のmfxデコーダーと同じ操作。
Halbprofi(セミプロモード):コントロール画面は同じだが、「砂量」「燃料」などの機能表示付き
Profi(プロモード):シミュレータ画面で電気、ディーゼル、蒸気機関車の運転台が表示される。制御は、実車と同様に操作。
Spezialist(スペシャリストモード):モデルをこのモードで運転する場合、機関車の位置を把握出来るリードコンタクトなど正しく設置されたレイアウトであることが前提。

*今回は設備されたレイアウトがないため、「Profi」を選択。

「レ」を触れることでコントロール画面に戻る。

15.35.30a.jpg
▲ mfx+デコーダー付きのBR101(37358)を呼び出したもの。「Control」画面では、ほとんど違いがないが、「137 Kg」と「Sand」の文字、レンチマークの右側にシミュレータ(a)とスタンド(b)が見える。

上画像の「137 Kg」と「Sand」は、この機関車の残りの砂量である。砂量が「0」になるとこの機関車は走らない。
101形のような電気機関車は、「砂量」だけに気を遣えばよいので比較的運転はラクといえようか。ディーゼル機関車だと、更に「軽油量」が加わる。蒸気機関車は、「水量」、「蒸気圧」などもあって操作は更に難しいと思われる。

レンチマークの右に新しいマークが2つ表示されている。中央のマーク(a)は運転台(シミュレータ)画面へ移動するときにタップする。左側のスタンドマーク(b)は、「砂量」を表示/追加する画面へ移動する時にタップする。

15.36.19.jpg

まず、スタンドマーク(b)をタップすると上画像の画面になる。「砂量」がグラフで表示されているので、最初にスタンドマークをタップして「砂量」を満タンにしておくのが良いと思う。

満タンになったら「レ」をタップしてコントロール画面に戻り、中央の運転台(シミュレータ)マーク(a)をタップすると、いよいよ運転台画面に移動である。

15.41.20a.jpg

上画像が、運転台(シミュレータ)画面である。これは機関車タイプによって画面がことなるようである。101形は電気機関車なのでICE1運転台のようなグラフィックである。

ただ、この状態では全く機関車は動かない。まず、下段に並んでいるスイッチの左から6番目にある「An/Aus」(メインスイッチ)(c)を上側になるようにタップする。さらに、上段右側のパンタグラフのマークが記されているパンタグラフ昇降スイッチ(d)を白い部分が左側に回すようにタップする。(ちなみにモデルのパンタグラフは昇降しない...)

以上が、この機関車を動かすための最初のステップである。

15.42.18.jpg

すると、計器類に速度計やら電子運用表やらが表示される。「砂量」は右側の速度計などが表示されている画面の左側にグラフで表示されている。ここには実車同様、運転者へのメッセージなども表示され、ちょっと高揚感も上がって来たりするが、肝心の速度計や電圧計などのアナログ表示っぽい計器類の文字が大きすぎたりして判別不能だったりするのがβ版らしいところか。後に改善されるべきところであろう。

左側の表示板には電子運用表が記されていて、現在の経過時間と各駅の通過(到達)予定時間が表示されている。「ダイヤ通り走れ」と言う意味らしい。(駅名はABCDと並んでいるが、ハイフンの後には、最初の文字に合わせた現在のドイツの駅名になっているところが面白い)

左表示板下の矢印は進行方向である。変えたい時には矢印をタップする。
画面上段左右にある四角い箱のピクトグラムは、モデルのファンクションスイッチである。

15.48.27.jpg

走行は、下段左から4番目のレバーを上になるようにタップする。するとモデルも動き始める。(最初はちょっとした感動を憶える..)ブレーキは、走行レバーの右隣のレバーを下になるようにタップする。するとブレーキ音とともに制動する。

走行を始めると、窓の外の景色が走ってるような動きをみせる。実車が運転士の操作不能時に制動が自動的に掛かるように、このシミュレータでも同様に下段左から3番目の「SIFA」ボタンを定期的にタップしなければならない。これを怠ると右表示板画面上に赤文字で「SIFA(X)」と表示される。(X)の数字が(0)になると、急停止となるので注意。(一説では、CS2本体のスピーカー端子に外部スピーカーを接続すると、実車同様「SIFA SIFA...」と音でも警告されると聞いたのだが、イヤホンを接続したところ無音であった。)

15.52.26.jpg

走行中に時々移動する景色上に「スタンド」マークが表示される。もし「砂量」が0になれば走れないので、表示が出たとき、停止してこのボタンをタップすると「砂量」を増やすことが出来る。
なお、シミュレータ画面からコントロール画面に戻りたい場合は、画面下段一番右側に赤色の「X」をタップすれば良い。

上画面では、残り1駅であるが、予定時間が「01.00」に対して、現在時間が「01.02」と既にオーバーしている。この後も随分時間を掛けて走ったのだが一向に終着しなかった。途中で諦めたのだが、そう簡単には、うまく運転出来ないのである。また、シミュレータで運転していると注意(視線)が画面のみにいってしまい、本来の鉄道模型を見ながら運転と言うことが、少なくと最初の時点ではできない。シミュレータ運転に慣れてしまえば、それも可能かも知れないが、色々な意味で鉄道模型とシミュレータ運転の面白さと大変さ、そしてやや矛盾も感じたのである。

今回運転した電気機関車は、シミュレータの中でも最も易しいと思うのだが、これで蒸気機関車の運転など出来るのだろうか?とも感じた次第である。運転の習熟度によっては面白くもなるかも知れないし、レイアウトを整備して「スペシャリストモード」での運転、また計器類の表示なども改善されれば、更に楽しみは広がる可能性は秘めているとも思う。
今後に期待しつつ、次は蒸気機関車の運転も試してみたい。

[ご注意] ここに記す設定など操作については、すべて個人で行ったものです。これら操作を行う場合は各自の自己責任においておこなってください。

MS2 V 1.82 アップデート [Maerklin-Zubehoer]

b3337.jpg
▲ MS2アップデートは、CS2に接続することで可能。

b2659.jpg

先日CS2のV 3.0.0をアップデート後にMS2のアップデートもされているか確認したところ、MS2もV 1.81からV 1.82へのアップデートが行われていたので、早速アップデートをした。(2011年からV 1.82へのアップデート情報があったので、CS2 V 3.0.0以前からMS2 V 1.82のアップデートファイルは存在していたかも知れない)

b2725.jpg
b2749.jpg

早速CS2の画面表示に従ってアップデート作業を進める。

b2706.jpg

MS2側もアップデートが行われるのはいつものとおり。(最初の画像のアップデートをするかどうかの質問に「Ja レ」のボタンを押すとアップデートが始まる。)

b3109.jpg

MS2の「MS2 Information」を呼出すと上画像のV 1.82にアップデートされたSW:(ソフトウエア)の状況が表示される。

b3124.jpg

LDB(機関車データベース)は、V 010からV 012へアップデート。
Sprachdatei(言語データ)は、V 1.46からV 1.48へアップデートされている。

b3131.jpg

Dateisystem(データシステム)は、V 1.0のままで更新されていない。

b2524.jpg

Sprachdatei(言語データ)は、デンマーク語が追加されている。(ドイツ語方言はシュバーベン語だけのようである..)

Digital-Anschlussbox(60113)のファームウエアはV 1.39から更新されていないのを確認。

今回のアップデートは、主に登録機関車のデータベースの更新のようである。デンマーク語を母国語とするメルクリンファンには嬉しいアップデートであろう。

[現時点でのメルクリンMS2/CS2関連の最新バージョン]
MS2: V 1.82 / Digital-Anschlissbox: V 1.39
CS2: V 3.0.0 (0)

[ご注意] ここに記す設定や更新など操作については、すべて個人で行ったものです。これら操作を行う場合は各自の自己責任においておこなってください。

CS2 V 3.0.0 (0) アップデート [Maerklin-Zubehoer]

メッセに合わせてか、メルクリンからの最新ニュースレターが届いた。新製品のmfx+デコーダーに対応するCS2 V.3.0.0のネットワーク経由アップデート配信の案内があった。(以下、ドイツメルクリンサイトのページ)

http://www.maerklin.de/de/produkte/tools_downloads/software_updates.html

そこで、新しモノの好きとしては、mfx+デコーダーがないが、取りあえずアップデートしてみたので、以下その模様をレポートしてみたい。

b6076.jpg

アップデート方法はいつのように、家の無線LANルータのEthernet端子とCS2の同端子をストレートケーブルで接続し、CS2のアップデートボタンにタッチするだけ...である。
すると、いつものような画面に変わってアップデートが開始される...が、最近のアップデート作業中の画面は色々変わるので暫く見ていると、今回は中々終了しない。そして上画像のように突然画面が消える。しかし、STOPボタンの赤いLEDは弱く点滅が続いている。

b6077.jpg

この変化には、正直不安を憶えた。一瞬、電源を切ってしまおうかと頭をよぎったほどである。しかし、それはこの状態以上に高いリスクを伴う。そして、その状態で待つこと10分ぐらい、合計20分ぐらいであろうか、突如、上画像の画面が出現。ほどなく終了した。今回のアップデートでは、終了前の確認画面が出て来なかった。アップデートの時は不安を憶えることがあるが、今回は特にそう感じた。何か、心配にならないようなアナウンスが表示されれば良いのだが...。

b1001.jpg

さて、アップデートが無事行われたか「setup /バージョン」画面で確認すると、「Softwareversion」が3.0.0 (0)と表示されているのを見つけることができた。

b1005.jpg

早速アップデートされた情報を見てみると、今回は昨年12月と、今行われているメッセ向けとして、2回の更新情報が記されている。
大きく変わったのは、もちろん「GUI Version 3.0.0」と記されている部分である。ただ、これはmfx+デコーダーに対応したプログラムなので、それのない今は確認のしようがない。

b1002.jpg

他に何か変化がないかと少し見てみると、機関車選択画面にグラフィックの変化が見られることを確認した。これは機関車画像の右上に赤い「m」マークが付いている。おそらく..であるが、これはmfxデコーダ搭載機関車を認識するマークと考えられる。

ちなみに、今回のアップデートは、メルクリン技術者の話では、初期バグが少なからず残っているようで、USB版のアップデータ(メルクリンウエブサイトからの配信されるファイルデータ)が3月ぐらいにリリースされるまでは、あまり利用することをおススメしていないそうである。..との話をアップデート後に知りました。アップデートされる方は呉々も自己責任でお願いします。


[ご注意] ここに記す設定など操作については、すべて個人で行ったものです。これら操作を行う場合は各自の自己責任においておこなってください。

CS2 V 2.2.0 (1) アップデート [Maerklin-Zubehoer]

b5997.jpg

久しぶりにCS2の(Ethernet経由の直接接続による)アップデートが行われたので報告したい。
昨年末前からドイツの鉄道模型ファンフォーラムでCS2のアップデートがされる(た?)と話題になっており、その当時1度試してみたものの、アップデートに不具合が見つかったようで更新はされていなかった。その後暫くして表題にあるV 2.2.0 (1)に更新されていた報告を見掛けるようになり、手元のCS2(60213)でアップデートを行った。その方法はいつもの通り、無線LANルーターとCS2をストレートケーブルで結び、CS2を立ち上げ「setup」画面の「ソフトウエアアップデート」ボタンをタッチすることでアップデートは始まる。

b5998.jpg
▲ アップデート途中で画面が再起動になるため、上画像のような終了画面とリブートの表示になる。

b5999.jpg
▲ 再起動となる。

最近の更新はアップデート毎に画面の表示が異なるのでちょっと不安になったりもするが、そこは心を落ち着かせてじっと待つ事が大事である。今回は更新途中で自動的に再起動してしまった。これは初めての経験である。

b6000.jpg

再起動後、GFPバージョンが2.0から2.10にアップデートされる旨が表示されるので「レ」ボタンをタッチし先に進める。

b6001.jpg

すると、今度はGFPアップデート作業中のため電源を切らぬよう注意表示が出る。
その後、更新作業は無事終了となる。

b0002.jpg

アップデートが無事行われたか「setup /バージョン」画面で確認すると、「Softwareversion」が2.2.0 (1)と表示されているのを見つけることができた。

bCSv2.3.0s.jpg

さて、アップデートは無事終了したのだが、何が前のバージョンから変わったのであろうかとスクリーンショットで見たところ、上記のようなプロセスを経て今回の更新に至ったことが記されている。面白いのは、1番上に「GUI Version 2.3.0 Betatest」と記されている。今回の更新は2.2.0なので、この更新項目は不具合が見つかって元に戻したため、このような記載になったようである。この「2.3.0 Betatest」以下には、今回の更新である2.2.0の記載がある。しかもその日付は昨年12月となっているので2.3.0更新日の昨年10月より新しい。

さて、肝心の内容であるが、全てを記すのは多すぎるのでここでは割愛する。新しい機能としてWindows PC(XP以上)+CS2を使ってmSD/mLDデコーダーへの機関車ファイルデータの書換えが出来るようになったとのことである。もちろんCS2だけでもmSD/mLDデコーダーのデータ書換えは可能であるが、今回Windowsパソコンで機関車1台1台のデータをファイルとして作成/管理できるソフトウエア「mDecoderTool」(mDT)アプリケーションファイルと取扱説明書(ドイツ語)が以下メルクリンドイツサイトで用意されている。

http://www.maerklin.de/de/produkte/tools_downloads/decoder-updates/decoder-tool.html

私自身は、このmDTアプリケーションを昨日インストールしてみたが、モーター制御を始めファンクションに至るまで詳細な設定が可能なようで、手が付けられなかった。これからここをご覧になっている専門知識のある方々と一緒に使い方をマスター出来ればと思う次第である。

このアプリケーションは、ドイツ語の他、英語、仏語、蘭語表示が可能なので専門知識と共に英語が理解出来ればマスター出来るように思う。更にmDT作成に必要なmSDデコーダー用サウンドファイルに付いても最新版データのファイル「Soundbibliothek」として以下ページに用意されている。

http://www.maerklin.de/de/produkte/tools_downloads/decoder-updates/soundbibliothek.html

ドイツ語のみであるが、ドイツのファンフォーラム上には、mDTアプリケーションの使い方解説も既に出ている。

http://www.stummiforum.de/viewtopic.php?f=5&t=86482

今回のアップデートは、IT分野の素人である私にはハードルの高いものではあるが、一方で機関車1台1台のデータ作成や管理がパソコンで可能になるのは新しい取り組みとして注目したい。願わくば、もう少し設定が簡単なGUIやWindows以外のMac OSなどでも対応してくれればと思うものである。このあたりは今後のバージョンアップに期待したいところである。

また、この記事に関して誤りなど見つけましたら、ご指摘頂ければ有り難いです。

[ご注意] ここに記す設定など操作については、すべて個人で行ったものです。これら操作を行う場合は各自の自己責任においておこなってください。

Sounddecoder Update Aug. 2012 [Maerklin-Zubehoer]

ドイツメルクリンサイトの蒸気機関車用mSDデコーダーサウンドファイルの更新が8月に行われていたので紹介しておきたい。以下ファイルのページ。

http://www.maerklin.de/de/produkte/tools_downloads/decoder-updates/dampfsounds.html

新たに更新されたサウンドファイルは以下形式のファイル。

Dampfspeicherlok
BR 42.90 Franco-Crosti
BR 45
BR 78/T18
BR 94.5
Mikado PRR / US

サウンドファイルの書換えは、プログラミング可能なmSDデコーダーの他、CS2、パソコン、USBメモリが必要。プログラミング手順は以下ページで動画で見ることが可能。

http://www.maerklin.de/de/produkte/tools_downloads/decoder-updates.html

[ご注意] ここに記す書換え操作を行う場合は、各自の自己責任においておこなってください。

60948 märklin Sound Decoder mSD(〜ER 20 "alex"のサウンド付きmfxデコーダー化改造) [Maerklin-Zubehoer]

入手した廉価版機関車(ディーゼル機関車サウンド)用mSDデコーダー(60948)をER 20 "alex"(36848)に組み込む改造を行ったので、それをレポートしたいと思います。

まず、用意するものは機関車とデコーダーの他に、精密ドライバー(メルクリン純正を推奨)と電子工作用ハンダごて(温度調節出来るタイプが推奨)です。

b15401.jpg

上画像は、機関車のボディを外したところ。この機関車の場合は、台枠中央付近にプラスネジ1本で止められているので分かりやすいです。

b15402.jpg

廉価版機関車はデコーダー基板に左右の前照灯からのケーブル基板が差込まれているので、これ両方共外す。

b15403.jpg

基板と接続している4本のネジを外してから、モーターから左右にカルダン棒で駆動台車と接続されているので、2本のカルダン棒を外します。

b15404.jpg

モーター上の基板に接続されている3カ所のケーブルをハンダごてを使って外す。更にモーターも基板とハンダで接続されているので、これも外します。

b15405.jpg

台枠から外したモーターと基板。

b15406.jpg

60948のデコーダー台座となる基板をモーターにハンダ付けします。

b15407.jpg

スピーカーに接続する2本の白いケーブルは、基板の外側に向けて配線されているので、1度上側に向けてから、台枠下のスピーカー台座に向かう穴に通すと、ケーブルがボディに触れません。(TRAXX機関車では、ボディにケーブルが引っかかるため、それを1度外し逆方向にハンダし直すという手段もあるという話も聞いていますが、TRAXXでは試していないので未確認です。)

b15408.jpg

左右のカルダンシャフトを元の位置に取付けます。

b15411.jpg

基板を台枠にネジ止めします。この基板は、台枠のネジ穴やケーブルの接続位置が外した基板と全く同じ位置に配置されているので気持ちよく工作が出来ます。3本のケーブルを元と同じ場所にハンダ付けします。

b15413.jpg

キットのスピーカーに、裏側に向けた台座から出ている2本の白いケーブルをハンダ付けする。(この場合極性はどちらでも構わない)

b15414.jpg

スピーカー台座にスピーカーを載せ、スピーカー止めを押し込みます。この時、スピーカーの向きは両面を試してみましたが、ケーブル側が下向き(表側)の方が良いサウンドを得られました。

b15417.jpg

最後に再び左右の照明ケーブルを、基板ソケットに差込みます。その後、mSDデコーダーを21ピンソケットに(浅く差込むとすぐに外れるため)深く差込みます。(mSDデコーダーの差込む向きに注意してください)

b15419.jpg

レールに台枠車体を載せてテスト。

b15420.jpg

テストで結果が良好であれば、ボディを載せてネジ止めし完成です。

b1SS_mSD_D.jpg

CS2で自動認識された、この機関車の表示は上画像左側である。機関車名は「mSD Diesel」とあり、機関車画像も「???」であるため、CS2上で表示のカスタマイズを行ないます。

b1cs2er202.jpg

機関車名については、日本語表示がバグ*だらけなのでドイツ語表示に変更し、ネーミングを「ER 20 "alex"」に設定
*)現在はソフトウエアのアップデートで改善されています。

b1cs2er203.jpg

機関車画像もCS2の機関車画像リストから取込み表示させます。CS2画面のファンクションを見ると、様々なファンクションの存在を確認出来ます。例えば、レールのジョイント音などは以前VT137の専用ESUデコーダーでの存在があったくらいではないでしょうか。以下にファンクションの説明を記します。

f0: 前照灯
f1: バッファ衝突音
f2: 走行音
f3: 警笛(低音)
f4: 漸次加減速 off
f5: 連結器連結音
f6: 連結器開放音
f7: 警笛(高音)
f8: 圧搾空気排出音
f9: ブレーキスキール音 off
f10: 空気ポンプ音
f11: 出発合図笛音
f12: 出発アナウンス音
f13: ドア閉め音
f14: レールジョイント音
f15: 検札案内音

これで全て完了です。適切な撮影環境ではない中で撮った映像がありますので以下にそれを..。

mSDデコーダーを取り付けた試走動画を以下YouTubeにアップしました。
Märklin H0 36848 ER20 002 SIEMENS Dispolok "alex" mit 60948 mSD Decoder.

走行映像は以下にあります。
Märklin 36848 (ER 20 "alex") + 60948 mSD Decoder.

全体の印象としては、ハンダごては必要なものの、mSDデコーダーとは、21ピンのプラグ/ソケットで接続される構造のため熱の影響を受けにくく、またケーブルも適切な位置にしかハンダ付けできないため、誤配線のリスクが極めて少ないです。結果として改造に伴うデコーダーを壊すようなリスクが少なく、失敗しにくい構造であるのは良いと思います。
今回私も久しぶりにハンダごてを握って工作したのであるが、老眼が進み以前のような作業が困難になって仕上がりも酷いものになったのは残念の極み。結果、時間は掛かったものの、上記の理由でなんとか問題なく機能し、工作としては簡単な部類だと感じた次第です。(ちなみに60760デコーダ取付け時の工作より遥かに簡単かつ短時間に出来た)

取扱説明書に日本語はないが絵で表示されているため、文章が読めなくてもこれを傍らに置いて見ながら作業されることをお薦めします。

mfxサウンド化がなされた廉価版機関車は、既にその域を出て立派なメルクリンモデルです。単純で明快な構造自体は、むしろメルクリンらしさすら感じるモデルとなっていることを改造を通して実感したました。そして何より今までより遥かに運転して楽しい機関車になったことは、読まれているファンの皆様がご承知であると思います。

[ご注意] ここに記す改造や設定などは、個人で行ったものです。これらを行う場合は各自の自己責任においておこなってください。

[EDIT] 2020-12-16
タグ:Alex MSD DIGITAL ER20

60948 Märklin Sound-Decoder "mSD" (Für 36xxx Serie mit Dieselsound) [Maerklin-Zubehoer]

b11055.jpg

既にリリースが開始されてから久しいので、少なからずのファンは、この新しいmSDデコーダーを入手され、既にサウンド化を実現されているであろうが、今回私の手元にも初めてこの魅力的なサウンドデコーダー(60948)が届いたので報告したい。

b11149.jpg

このmSDと呼ばれるサウンドデコーダーは、幾つかある機関車のモーターや車体、そして(蒸気、電気、ディーゼルなど)サウンドの種類に合わせ、メルクリン機関車のほぼ全てに対して用意されている。今回のデコーダーは、廉価版機関車と言われるシリーズモデル(36xxx)に対応したもの。(電気機関車サウンドが記録されている廉価版機関車向けのmSDデコーダー60949も用意されている。)

b15397.jpg

このデコーダーを私の手元にあるSIEMENS Dispolokと呼ばれるレンタル機関車のER 20 "alex"塗装のディーゼル機関車(通称Hercures)モデル(36848)に取付けるために購入したものである。

b15398.jpg
▲ デコーダー台座となる基板。廉価版機関車のモーター形状に寸法が合わせてある。

b15399.jpg
▲ 21ピンのmSDデコーダー。

b15400.jpg
▲ スピーカーとスピーカー抑え。

箱の中は、デコーダー台座を兼ねた基板、mSDデコーダー、スピーカー、スピーカー抑えの合計4つの部品で構成されている。(上画像参照)
mSDデコーダーは、メルクリンが独自に開発したmfx機能を持つサウンドデコーダーで、別途用意された様々なサウンド音源ファイルをネット経由でダウンロードし、USBメモリを使ってCS2に取り込んで書換えが可能である。まだサウンドファイルの種類は充分とは言えないが、今後も徐々に増えてゆくことが期待される。廉価版機関車の価格とほぼ同額という決して安くはないデコーダーではあるが、mfx/MM2/DCCに対応し、音源を書き換えられるなど様々にカスタマイズ出来るデコーダーとして今後の標準になるものと考えられる。

折角なので、次回以降このデコーダーを取付けるプロセスを記事にしたいと思う。

参考サイト:
märklin SoundDecoder mSD.
http://www.maerklin.de/de/service/suche/details.html?page=&perpage=10&level1=2341&level2=2346&art_nr=60948&search=1&era=0&gaugechoice=0&groupchoice=0&subgroupchoice=0&catalogue=0&features=0&searchtext=&backlink=%2Fwww.maerklin.de%2Fde%2Fservice%2Fsuche%2Fproduktsuche.html

Dokumentation mSD-Diesel-Hobby(PDFファイル)
http://mediencms.maerklin.de/media.php/de/produkte/soundloads/Dokumentation%20mSD-Diesel-Hobby.pdf
タグ:mfx DCC MM2 DIGITAL MSD

CS2 2.0 Kommunikationsprotokoll GUI <-> GFP [Maerklin-Zubehoer]

b111 33 35.jpg

メルクリンドイツの公式ウエブサイトでタイトルのCS2 V 2.0上でのGUI/GFPのCANプロトコルについての詳細が以下PDFで配信されている。

http://medienpdb.maerklin.de/digital22008/files/cs2CAN-Protokoll-2_0.pdf

全68ページに及ぶ長大な資料でありかつ基本的にドイツ語である。私個人は専門外のネットワークについての記述ゆえ、内容に何が記されているか全くわからないが、解読の出来そうなご興味のある方は参照されたい。

また、この資料を持って現行バージョンのCS2に対して何か出来ることがあるのであれば、さらっと教えて頂ければ嬉しい...。(詳しく教示されても多分チンプンカンプンであろうから..)

CS2の操作(26)Märklin Central Station 2 (Tools) [Maerklin-Zubehoer]

b1CS2Toolsstart.jpg

ドイツのファンフォーラム上でMS2のV 1.82のバージョンアップについての記述を見つけ、確認しようとCS2をアップデートしたのであるが...、その画面をいつものようにスクリーンショットで表示させるためにパソコンと接続し、CS2のIPアドレスをパソコンのウエブブラウザに入力して確認したところ...パソコン上のCS2画面のGUIがいつもと異なるではないか?既に前回行ったアップデートの時には気づかなかったのである。。

CS2のアップデートは成功し、CS2のバージョンアップ自体はもちろんない..ことを確認の上、MS2をCS2に接続したところ、MS2も最新バージョンの状態で、MS2のV 1.82というのは一時的なものであったようである。現在配信されているMS2は、V 1.81である。

さて、先程気づいたCS2のパソコン表示画面が変更されているのは、MS2のバージョンアップより興味深かったのは言うまでもない。上画像をみれば理解出来るように、今迄のCS2画面のスクリーンショットとヘルプページのある「Start」の他、7つのページが用意されている。
今回はそれを紹介しつつ、CS2+パソコン接続による新たな進化を検証してみたい。

[Start]
b1Hilfeseiten.jpg
▲ 「Start」からリンクされているヘルプページの言語インデックス

b1CS2HELPEN.jpg
▲ ヘルプページの英語版ページ

「Start」ページは、今迄通りスクリーンショット(Bildschirm-Foto)とヘルプページ(Hilfsdateien)への案内がある。ドイツ語のみなので、ここで他言語を母国語としている場合は、ここでつまづいてしまいかねず残念な部分。

「Bildschirm-Foto」をクリックすると、CS2の表示画面がpngファイルで表示されるのは既に紹介済みである。
「Hilfsdateien」の言語インデックスは、独語、英語、仏語、蘭語の4カ国語対応である。残念ながら日本語版はまだである。紙媒体の取説が表面的な説明だけなので、このヘルプページの日本語含めた各国語版は是非実現してもらいたいところである。


[Change-Log]
b1CS2ToolsChangelog1.jpg
b1CS2ToolsChangelog2.jpg

今回のGUI変更で一番の驚きがこのページである。今迄は、CS2の「setup」の「Version」から「?」をタップすれば、更新されたデータの紹介を見る事ができたのであるが、これがなくなり、どうなったのか?と心配していただけに、こういう形で復活するとはちょっと意外でもあり、またパソコン画面になることで、読みやすくなっているのはポジティブだと思う。但し、この情報も全てドイツ語のみというのは、まだ改善の余地のあるところ。

[ScreenShot]
B1CS2ToolsScreenShot.jpg

ここにアクセスすると、現時点でのCS2の表示画面がページに埋め込まれて出現する。CS2画面のみを表示させたいときは、「Start」ページから「Bildschirm-Foto」を選択する。

[UpdateLog]
b1CS2Toolsupdatalog.jpg

ここでは、アップデート履歴が表示されているのだろうと想像できるが、プログラムに精通していない私は確認できないのが辛いところである。

[icons]
b1CS2Toolsicons.jpg

このページは、1番楽しい。CS2に登録された全ての機関車画像が表示されるからである。

[backup]
b1CS2ToolsBackup.jpg

このページは、CS2でバックアップされたデータの表示画面であると想像できる。

[lokcvs]
B1CS2Toolslokcv.jpg

ここは、機関車のCV値データの表示画面と想像できるが、ここも私は確認できない。リスト下のボタンは機能しない。

[confog]
b1CS2Toolsconfig.jpg

設定データのリストだとは思うが、ここも私は確認できず。

以上が、新しく発見したパソコン画面で見る事のできるCS2の詳細データ表示機能であるが、ここにも記したように、ここのページには専門的知識が必要な部分とドイツ語であるということが、CS2の操作に対して少なからず敷居を高くしている一因になっていることは否定出来ないと思う。特に表示言語については今後の大きな要改善点であるように思う。

上記記事がCS2をお持ちの皆様に少しでもお役に立てれば幸いと思う。
今回、ここを紹介しながらも分からないことだらけなので、詳細を解読出来る方は説明して頂ければ有り難い。

[ご注意] ここに記す設定など操作については、すべて個人で行ったものです。これら操作を行う場合は各自の自己責任においておこなってください。