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43855 DB Avümh 111 / Ep.IV記事をリニューアルしました。 [アナウンスメント]

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ここのところTEE Rheinpfeil関連のモデルについて続けて記しています。一応全てのモデルを満足のゆく形にして次のテーマに移ろうと考えておりますので、今しばらくお付き合いください。

さて、今回はメルクリンの尾灯付き1等区分室車モデル(43855)の記事を大幅に写真とテキストを加えて以下にリニューアルしました。

43855 DB Avümh 111 / Ep.IV

このモデルは、切妻屋根仕様のAvümh 111形モデルですが、同形式の3次車に当たるため、当初からTEEカラーでUIC表記です。そのため、屋根形状だけをみれば後期形に見えるのですが、エアコンの空気孔など小型なので切妻屋根の最初期の車両をプロトタイプにしたモデルです。最高速度も160Km/h時代なので、まだ最高速度200Km/hを誇る103.1形が登場前に運用についた客車ということがわかります。

111形も深掘りすればかなりのバリエーションがあり、興味深い客車です。
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T23425 DB Avümz 111 / Ep.IV [Maerklin-Reisezugwagen]

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▲ 区分室(手ブレーキ)側

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▲ 廊下(非手ブレーキ)側

2007年にメルクリン/TRIX H0から28,2cmモデルとして登場したTEE Rheinpfeil 1971のシリーズは、実車の編成を調べてみたり、モデルを改めてじっくりと観てみると新しい発見が様々あり、このTRIX H0モデルについても新たに記事を起こすことにしました。

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▲ TRIX H0モデルですが、3線式集電シューが見えます

2007年から2009年までの3年間リリースされたこのモデルは、1971年のTEE Rheinpfeilとして101形ドームカーや131形瘤付き食堂車などと共にメルクリンからは112形機関車とのセット(26540)や幾つかの1等区分室・開放室客車モデルと共に同時リリースされたのですが、当時の私は何もわからずとりあえず車体番号は被らないだろうと全て注文して手元に届きました。その後いくつかのメルクリン・TRIX H0モデルが同じサボ(同じ号車番号)で印刷されていたことから、ダブりでリリースされたことに気づきました。最近改めてこれらのモデルを眺め、整理し直していたら、実車を知りたくなり、編成表を作成したところ、新たにこれらのモデルのうち8両が組成されて1つの列車になっていたことが理解できるようになりました。しかも編成両端のモデルが尾灯付きでメルクリン・TRIX H0それぞれ1両あり、実車の号車番号と一致していたことがわかりました。

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▲ 尾灯を点灯した状態のモデル

その両端のうちの1両がこの1等区分室車(21号車)になります。つまりこの尾灯付きモデルは、Nürnberg - Münchenを走る時最後尾に組成されます。

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このモデルの実車は、1971年に製造された当時最新の車両だったようで、主に初期車両が当てられていたTEE Rheingold/Rheinpfeilですが、年々需要が増えていたためでしょうか、当初からTEEカラーとUIC番号で登場した6次車あたりの1等区分室車になります。そのため、廊下側車体側面にあるエアコン用空気孔も大型の仕様になっています。

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台車は、車軸発電機のないタイプで電磁吸着ブレーキの付いた高速対応のMD36のようです。モデルには表現されていませんが、ディスクブレーキが付いている仕様かも知れません。

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サボには、TEE Rheinpfeil、号車番号(Wagen 21)、出発駅のAmsterdam CS、途中駅、到着駅のMünchenが印刷されています。これは実車と同様で、Amsterdam CSからはTEE Rheingoldに連結され、途中のDuisburg HbfでDortmundから到着したTEE Rheinpfeil編成に組み変えられます。

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車体中央のDBマークの下に車両番号、車両形式がレイアウトされています。この車両の実車「61 80 19-70 012- 8」は、この列車の仕様である1971年3月にWegmann社にて11415として落成、1977年にAvmz 111.1に形式変更、更に1982年にAvmz111.2に変更されています。
現在、廃車になっているかは未確認です。

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RICラスターは、製造当初から200Km/hの制限最高速度の仕様になっています。これは200Km/h運転可能な103.1形機関車が1971年から登場しているので、それに合わせた仕様になっているものと考えられます。航送許可、19カ国の鉄道に入線可能な仕様です。よって4電源仕様と思われます。

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所属はミュンヘン連邦鉄道局、所属駅はMünchen-Pasingと印刷されています。これは他のモデルと同様です。

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REV表記は、1971年3月5日です。これは実車の落成日と一致しています。

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車端部の正面です。私にとってTEE客車のイメージはこの切妻屋根の1等区分室車なので、一番「らしい」姿に見えます。また画像では尾灯が点灯していますが、これは本来TRIX H0で2線式なのですが、注文時に3線式用にお願いしたので最初から集電シュー取り付けと尾灯パーツに結線、車輪交換までされて手元に届きました。(いいサービスと感じています)


そろそろ、メルクリンから今年の新製品のアナウンスが期待されますが、せっかくここまで実車に合わせてメルクリンとTRIX H0モデルが協調して完成させた列車編成なので、今度は同じ時代のTEE Rheingold編成も是非リリースしてほしいと期待してしまいます。そういえば62系列ではTEE Rheingoldが中々リリースされないのはなぜでしょう?何か溜め込んでいて一気にリリースさせるつもりなのかも知れません。
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Zugbildung TEE "Rheinpfeil" 1971 Sommer [Zugbildung]

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▲ 画像をクリックすると拡大します。

全長28,2cmのTEE客車モデルのまとめページをリファインしていたら、メルクリンの26540セットなどのTEE Rheinpfeil 1971の編成表を作成していないことがわかり、それ以来この列車の編成表の必要性を感じてしまいました。

そこでこの列車の編成表を作成してみた訳ですが、調べてみると、中々面白いことがわかってきました。また、このTEE Rheinpfeilも1971年はTEE種別でしたが、1972年には当時新しくできた種別「Intercity」に種別変更されているため、Rheinpfeil最後のTEE列車と考えられます。

この列車はDortmund Hbfを午前9時台に出発、この時は12両編成で2両のドームカーが1つの列車に組成されています。
Duisburg Hbf到着後、オランダ方面から来たTEE Rheingoldと20分以上かけて車両の入換を行い、両列車の編成が整うと先にTEE Rheingoldが出発、TEE Rheinpfeilが後を追う形で出発します。このRheinpfeilは、ドイツ国内のみの運用のため、本来はTEEとしての国際列車であるという条件を満たしていないのですが、TEE Rheingoldと共通部分が多いこともあって、特別な形でTEEの種別を冠しています。当時TEEになると、DBの他の長距離列車と異なり各種割引適用除外など利用者にとってはマイナス面もある一方で、ビジネスマン主体の1等専用であるだけでなく、TEE種別ならではの列車秘書サービスなども受けられます。

2つのTEE列車は、ライン左岸線を南下しTEE RheingoldはKarlsruhe Hbf経由でライン川に沿ってBaselへと進みます。一方TEE Rheinpfeilは、途中から進路を東に向けFrankfurt/Main Hbf経由でNürnberg Hbf、そして終点München Hbfへと向かいます。
TEE Rheinpfeilのルートは様々ありましたが、1971年のダイヤでは、Stuttgart経由ではありませんでした。

この編成表を見ると、メルクリン/TRIX H0でリリースされているモデルで組成できる列車区間は、Frankfurt/M Hbf - Nürnberg Hbf - München Hbfの編成になります。

牽引機関車は、112形牽引最後のTEE Rheinpfeilと思われます。1971/72冬ダイヤ改正で種別がTEEからIntercityに代わり、機関車もBR 103.1の牽引になったようです。また、Nürnberg - Münchenについては時折103.0(試作形旧E03)形が牽引に当たったとの報告も受けていますが、基本的には112形牽引とのことで、編成表には反映させていません。

以下はメルクリン/TRIX H0モデルに印刷されているサボの号車番号です。

(12) 43855 Avümh 111(尾灯付き)
(14) T23421 Avümh 111
(15) 26540 ADümh 101
(15) T23423 ADümh 101
(16) 26540 Avümh 111
(17) 43865 Apümz 121
(17) T23422 Apümh 121
(18) 26540 Avümh 111
(21) T23425 Avümz 111(尾灯付き)

これをみると、興味深いのはメルクリン/TRIX H0で号車番号が重なっているのは、Apüm(1等開放室-/17号車)とADüm(ドームカー/15号車)、そしてWRüm(食堂車)の3種のみで、8両編成全てを組成させようとすると、このうち5両は、メルクリン/TRIX H0の両方のモデルを揃える必要があることです。また編成表で編成の両端に組成された客車には尾灯付きモデルが用意されていることです。編成表をみる限り、Frankfurt/M - Nürnbergでは12号車(43855)が最後尾となり、Nürnberg - Münchenは21号車(T23425)が最後尾となります。
メルクリンやTRIXから上記のアナウンスはないものの、しっかり検証した上で両ブランドのモデルを使って8両編成の組成が可能ということが読み取れました。

メルクリンとTRIX H0の開放室客車(43855/T23422)が異なる仕様のモデルであったのは、同じ17号車なのは、敢えて違うバリエーションのモデルにして、好みでどちらかのモデルを購入してほしいとの意図が見えてきました。
流石にドームカーと食堂車については、違うバリエーションができづらいのか車両番号違いに留まっています。(ドームカーの1両は広窓仕様にしても良かったカモですが...)


ここでTEE Rheingold 1971もメルクリン/TRIX H0でリリースされれば、2つの混成する列車も含めて組成が可能になるので面白いと思うのですが、今後に期待したいです。

*この編成表はあくまで基本的な組成を示しているものです。実際は車両の増減などがあることもあり得ます。

参考サイト:TEE Rheinpfeil / www.welt-der-modelleisenbahn.com

[EDIT] 2021-1-7
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43865 DB Apümz 121 / Ep.IV [Maerklin-Reisezugwagen]

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▲ トイレ(手ブレーキ)側

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▲ 荷棚(非手ブレーキ)側

前回の記事で紹介したTRIX H0モデル(T23422)と同じ2007年から1年間のみメルクリンブランドでリリースされた「TEE Rheinpfeil 1971」仕様の1等開放室客車モデルです。
通常、メルクリンH0とTRIX H0のモデルは同じモチーフを設定した場合、車両番号の違いはありますが、このモデルについては、完全に仕様違いのモデルです。このあたりについては以前記事にしたページがありますので、そちらをご覧ください。

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その違いの最も目に付く部分は、上画像にあるように切妻屋根の仕様であることです。(TRIXモデルは丸屋根)形式も若干異なりApümz 121となります。こうした仕様の異なるモデルをリリースするのは、当時多くのファンが待ち焦がれていた全長282mmモデルの様々な仕様のモデルを同時リリースすることで、コアなファンに両方のモデルを買ってもらおうというマーケティング戦略があったのではないかと想像できます。

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このモデルの台車は、MD34と考えられます。車軸発電機は装備されていません。

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車体の中央付近にある大型のエアコン用空気孔です。丸屋根の初期型車両の空気孔より大型化しているのはエアコンの容量が増加しているためと想像できます。

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サボは、「TEE Rheinpfeil」号車番号の「Wagen 17」、そして出発駅のDortmundと終着駅のMünchen、そして途中停車駅が表記されているのは、号車番号も含めてTRIXモデルと全く同じです。

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車体中央のDBマーク、その下に車両番号「61 80 18-70 005-4」、形式「Apümz 121」が表記されています。
このモデルの実車は、1969年12月31日に製造メーカーのWegmann社からDBに引き渡されました。当初の車体番号は、「10 529」と手元の資料には記されていますが、1966年以降はUIC番号に統一されているので、資料の番号は誤記の可能性もあるかもしれません。このUIC車両番号は、電気暖房のみの4次車の仕様であるため、若番となっています。
この車両は1977年には最高制限速度を200Km/hに引き上げられ、1982年10月にApmz 121.1と変更、その後Apmz 121.2と更に変更、2004年1月15日に廃車されています。

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REV表記は最高制限速度160Km/h、航送許可、17カ国の入線許可、4電源仕様です。所属は、Mü(ミュンヘン連邦鉄道局)、München-Pasing駅が所属駅となっています。

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REV表記は1969年12月31日です。つまり新製時の日付です。この辺りの表記は史実に基づいていることが理解できメルクリンの実車検証が正確であることが手元の資料からも裏付けられました。

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妻部分の詳細画像です。TEE客車らしい姿をこのモデルから観ることができます。

今のところ、1971年のTEE Rheinpfeilの編成表を作成していないので、なんとも言えないのですが、編成表を作成することで、これらモデルの新しい発見があるかも知れません。
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T23422 DB Apümh 121 / Ep.IV [Maerklin-Reisezugwagen]

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▲ トイレ(手ブレーキ)側

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▲ 荷物棚(非手ブレーキ)側

TRIXの1等開放室客車です。F-Zug時代からの1960年代製造の初期仕様である丸屋根で小型のエアコン通風孔がついた仕様です。
2007年から2009年までの2年間リリースされたモデルです。この時同時期にリリースされたメルクリンH0の同形式43865は、切妻屋根で大型のエアコン用空気孔である後の仕様です。当時はこのような微妙な作り分けを2社ブランドで同時リリースし、TEEフリークなファンの心を掴む戦略をしていたように思います。

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丸屋根仕様のTEE客車は独特な雰囲気を持っていて、TEEが無くなってICやECの運用に就いてからもどことなく当時のブルジョアな雰囲気を保っていたように感じました。(ただ、私がいた1980年代末にはほとんど見ることは叶いませんでした)

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台車は、MD33だと思いますが、2つの台車に片側1機づつ水平にレイアウトされた車軸発電機が装着されています。通常の車輪制動器のほか、電磁吸着ブレーキも装備されています。

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車体片側2箇所のサボの印刷は、TEE Rheinpfeilの他、号車番号(Wagen 17)、出発駅Dortmundから終着駅のMünchenと途中停車駅が記されています。1971年の運用を模型化した仕様となっているようです。

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車体中央のDBマークとその下の車両番号「61 80 18-80 101-8」が印刷されています。この番号は、1965年にエスリンゲンのMaschienenfabrik Esslingen社にてAp4üm-62(10 512)として落成。1966年9月にUIC表記化されています。その後1979年にApmz 121に変わり、2000年11月30日に廃車されています。この車両のプロトタイプは、2次車グループ(10 512 - 10 525)の1両として製造されたと考えられます。
塗装色は1965年からF-Zug Rheingold/RheinpfeilはTEE化され、またTEE Helvetiaも同年に客車化されているため、製造時からTEE色であるとも考えられます。

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RICラスターには、最高制限速度160Km/hの表記のほか、4カ国(西ドイツ、スイス、イタリア、オランダ」のTEE Rheongold運用で入線する国への入線が可能な仕様になっています。おそらく製造時からこの車両はF-Zug/TEE Rheingoldと、その兄弟列車であるF-Zug/TEE Rheinpfeilの運用専用に使われていたと考えられます。
また所属はMünchen連邦鉄道局で、München-Pasing駅が所属駅として印刷されています。

RICラスター左側の白地に記された極小の黒文字列は、流石にカメラを通しても判別不能でした。印刷データとしては正しく文字が記されているのかも知れません。この文字が判別できるレベルになれば大変な進歩だと思いますが、どのみちヒトの肉眼では判別できないレベルですからこれで十分といえば十分です。

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REV表記は、1969年3月6日にFrankfurt/Mの検査であることが記されています。

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妻部です。丸屋根の特徴が良く見えています。
同じTEE Rheinpfeil 1971の同形客車であるメルクリンモデル(43865)は、切妻屋根で仕様違いであることを記しましたが、サボの号車番号は同じ「Wagen 17」であることが気になります。流石に同じ号車番号の車両を1つの列車に組成しづらいというのはありますが、一方でこのような些細な文字列などほぼ見えないので気にしないというのもあります。あくまで趣味の世界の話なので気にしないのが一番かも知れません。
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謹賀新年 2021 [アナウンスメント]

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新年あけましておめでとうございます。

昨年は、世界中で社会生活が激変する1年となりました。それだけに新しい年は、あるべき社会を模索し、見出す1年になると感じています。

このブログも細々ではありますが、変化する社会に合わせながら続けてゆきたいと考えています。明日はどうなるかわからない不安な日々ではありますが、継続することも大切なことと考えていますので、今まで同様、私自身の忘備録として、また資料としても使えるブログになるよう更新を重ねてゆきたいと考えています。

今年もよろしくお願いいたします。
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