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42529 DB Schnellzugwagen-Set der Einheitsbauart 1928 bis 1930 / Ep.IIIa [Maerklin-Reisezugwagen]

昨日発表された2023年のインサイダーモデル01.10形に合わせた客車セットが同時に発表されました。
これが久しぶりに完全新設計のGruppe 29形客車で、私個人はこちらも機関車同様サプライズでした。
早速、メルクリン公式上の特設ページではなく、このモデルのページを検索してみたのが以下のリンクにあります。

Schnellzugwagen-Set der Einheitsbauart 1928 bis 1930

驚いたのは、Gruppe 29形モデルは、樹脂製モデルとして既にメルクリンH0の製品プログラムにあるためです。27cmや26,4cmモデルが28,2cmモデルとして登場して以来の新しい製品ラインナップと思われます。
以前のGruppe 29形のモデルは、ラインナップとしてはやや貧弱で、非常にあっさりしたディテールは扱いやすい一方で、やや物足りなさを感じたモデル群でした。そこに登場したのが今回のモデルです。
車種は、1/2/3等合造車(ABC4ü-29)、1/2等合造車(AB4ü-28)、3等車(C4ü-28)、食堂車(WR4ü)、荷物車(Pw4ü-29)です。食堂車と荷物車を除いて全て区分室車であり、以前のモデルとは形式的にも異なるため、今回のモデルのように同形式グループで揃った編成でも、以前のモデルと組み合わせても良いかも知れません。(当時のD-Zugは、編成写真などを見る限り、揃った編成は珍しかったように思います)
まだ、詳細を調べていないので、同じGruppe 29でも以前のラインナップのモデルの比較詳細など、ここでお示しすることができればと思います。

- - -
[参考]
Gruppe 29-Wagen / DB Ep.III まとめ|Spielkiste

[EDIT] 2022-12-04
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次世代NightJet車両のインテリアが完成・公開されました [Maerklin-Reisezugwagen]

欧州西側では、NightJetの登場以来、夜行列車の復活が日本のメディアでも報道されてきました。ただ、現在はCNLから運行を引き継いだNJが車両も同様にCNLから引き継いでいるなど、簡易寝台車は1970年代の車両が使われていていて、決して現代の指向に合致した車両とは言えません。

そこで、NightJetを運行するオーストリア国鉄(ÖBB)が、SIEMENS-MobilityにRailJetと同じViaggioをベースにした新たに3種のインテリアの夜行列車(NJ)向け客車33編成を発注、現在鋭意製造中です。
今回そのインテリアが完成し、昨日報道公開されました。以下はウィーンのORF放送局の記事です。

Neues Innendesign für ÖBB-Nightjets

この記事によれば、4人用クシェット(簡易寝台車)、ミニスイート、寝台車が発表されています。新しい4人用クシェットは照明などのインテリアデザインに拘りがあり、居心地の良さそうなわかりやすい空間デザインです。ただ、上段ベッドが畳めない構造なので、日中の乗車は難しいかも知れません。
ミニスイートは日本のカプセルホテルにリスペクトしたデザインで、鉄道用寝台の新しいカテゴリになります。新しいだけに営業開始で利用者からの評価が気になるところです。
寝台車は、2段ベッドが車体の長手方向にレイアウトされています。以前のCG画像では、横手方向のインテリアで(旧CNLの)2階建寝台車や、173.1形寝台車など既にあるトイレとシャワーは自室にある設備なので、新しい寝台車もこの2つの仕様でベッドの位置が異なるのかも知れません。
他にも、座席車両や供食設備もある7両編成なので、完成すれば見所の多い新しい夜行列車の姿になる期待が膨らみます。

この新しいNightJet編成は制御客車を含めた固定編成でRailJetと同じコンセプトの客車列車ですが、車内が異なることと、制御客車の前面がRailJetのTaurus顔に対して、NightJetはVectron顔です。
これらの新型車両の最初はウィーンとミュンヘンからローマ、ベネチア、ミラノを結ぶ予定です。
そして2025 年までに33 編成すべてのNightJetがオーストリア、ドイツ、イタリア、スイス、オランダの夜行列車に使用され、既存の列車の大部分が置き換えられます。

予定では、来年から登場するとされる久しぶりの新型車両による夜行列車は運行が楽しみです。

[追記]

より詳細な説明と画像、映像が掲載されているページを発見しましたので以下リンクします。

[AT] ÖBB and Siemens present: The new Nightjet interior! [video]

これによれば、簡易寝台が2種(クシェット、ミニ・キャビン)あるようです。(ミニスイートは名称がミニ・キャビンに変更)
寝台車は2種(コンフォート、コンフォートプラス)あるようです。コンフォートは個室に2つのベッド(車体に対して長手方向にレイアウト)と洗面台、トイレつき。コンフォートプラスは、個室に2つのベッド、洗面台、トイレ、シャワー付き。
今回は紹介されませんでしたが、座席車と供食車両があると思われます。

つまり新しいNightJetは5種のカテゴリーから選択できるはずです。
最高制限速度は230Km/hです。日本であれば新幹線レベルの速度ですね。

[EDIT] 2022-09-08
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InterRegio / DB, DBAG Ep.IV-Vのまとめ [Maerklin-Reisezugwagen]

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[実車について]
今年日本の鉄道開業150周年の記念年ですが、ドイツのニュルンベルクとフルトに初めて列車が走ってから150年の1985年は、ドイツ連邦鉄道(DB)最後のCIが発表され、InterCityの赤(Orientrot)からS-Bahnのオレンジまでの列車種別によって色彩が変わる4つのカラーを制定。それまでのD-Zugに変わる新しい種別名称InterRegioとブルーの塗装色がお披露目されました。

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InterRegioは、UIC-X(Am 203、Bm 234/235、ABm 225)を種車として台車・台枠・車体構体を除いて全て新設計となった改造を新しくDBとガラスメーカーのFlachglas AG社の共同出資で設立されたPFA(Partner für Fahrzeugausstattung GmbH)社で製造することになりました。
本社工場のある場所は、バイエルン州のWeiden i.d.Opfという人口4万人ほどの小さな町で以前DBのAW(Ausbesserungswerk: 修理工場)として機関車や貨車の修理を行ってきた所謂鉄道城下町の鉄道施設だったのですが、この工場を閉鎖し工場用地を最新鋭の設備を持つ民間の車両改造専門メーカーとして生まれ変わりました。
工場完成前には、Talbot社にてInterRegio2等車のプロトタイプが完成。3年後の1988年からPFA社にて順次量産されたInterRegio(IR)が走り始めました。

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私が丁度ドイツに留学した年が1988年で、当時語学学校に通っていたクラスメイトと夜行列車で南ドイツのガルミッシュにハイキングに出かけた時、夜のハノーファー中央駅ホームに佇むブルーの車体のInterRegioが車窓から遠くに見えたのが最初でした。
ガルミッシュのハイキングからBremenに戻ってすぐ、もう1度InterRegioに逢いたくて出かけたのがハンブルクでした。当時まだ1〜2路線だけのIRネットワークでしたが、ここから真新しい2等車でゲッチンゲンまで旅をしたことを思い出します。この時は、よもやInterRegioを製造しているPFA社に就職するなど夢にも思っていなかったので縁の不思議さを感じます。

それまでのD-Zugは、連結や解放のある順不同な組成で成り立った編成で、ダイヤも整理されたものではありませんでしたが、InterRegioは2時間毎の定刻ダイヤで基本的に6両編成で以下のような1等車1両、Bistro Café/1等合造車1両、2等車4両で組成されていました。

Aim - ARkimz - Bim - Bim - Bim - Bim

InterRegio車両は、リニューアルによって種車とは全く異なる空間を実現し、快適で見違えるようになったインテリアデザインや軽食が取れるビストロ・カフェも好評でした。車内は、1等、2等車ではそれまでの12の6人用区分室から、2区画と3区画の区分室スペースを繋げ側廊下との仕切りドアを無くした半解放室とした中央部分と、車端部の5人用区分室を織り交ぜた車内レイアウト、手荷物ロッカー、折りたたみ式のチャイルドシート、シートのスイッチで操作可能な読書灯など様々なアイデアが織り込まれた明るい色調(1等車はローズ系、2等車はブルーグリーン系のシート)の車内も好評でした。
Bistro Café車両は、1等部分が車椅子対応のため、乗降ドアの開口部が拡大可能で側廊下も幅広とし、大型テーブル付きのオフセットされた対面4人用シートが並んでいます。供食車両合造車であったことから、注文した食事や飲み物を座席までサーブされたり、InterRegioで唯一エアコンも完備されていたので当時のIC列車用1等車より充実したサービスと設備でした。
当初はサボ(行き先表示板)1つ取っても独自の斜め表記でInterRegioは洒落た印象のプロダクトであることを印象づけていました。

この成功は、単に車両を新しくしただけでなく、同時に等間隔同時刻出発の2時間ヘッドダイヤも含めた総合的なコンセプトの元に完成された列車種別として成し得たもので、順次路線を増やし順調に増備も進みました。

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▲ ARbuimz 262 "Bistro Café" レイアウト

1990年のドイツ統一は、鉄道という移動に関わる重要インフラにも大きな影響を及ぼしました。InterRegioは、それまで旧西ドイツ側のDBのみで運行され、またネットワークの充実化の計画もドイツ統一により、東西ドイツの2つの鉄道事業者の統合は当面先延ばしにされたものの、旧東ドイツのDRは徐々にDBのCIに合わせた変更がなされてゆきました。1991年の春から夏にかけてミュンヘンのDB DesignCenterでインターンシップしている時にDRの代表団が私のいた職場にも視察に来たことを覚えています。当時は服装や眼鏡など外見で東西ドイツ人の違いがハッキリと分かるほどの差があったことが印象として残っています。

DBとDRのCI統合により、InterRegioネットワークも急速に整備されてゆきました。このためDR路線のIRネットワークの増加による車両増備については、PFAのみでの改造が難しくなったことからHalberstadtの車両工場でDRのD-Zug用車両をDBの車両と同様のインテリアで改造し、主にDR路線で運用されることになりました。ただし、Bistro Café車両のみは、種車の関係でRAW Halberstadtでは製造されずPFAの担当になりました。完成したDRのIR車両は、外観上はほとんど見分けがつかないほどDBとソックリですが、DBの丸屋根に対してDRは切妻屋根を持ち、車体側面に記された赤いDBのロゴに対してグリーンのDRロゴがその違いを際立たせていました。メルクリンを含めてDR仕様のInterRegio車両のH0モデルがリリースされていないのは少し残念です。

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余談ですが、PFA本社工場の所在地であるWeiden i.d.Opf. は非電化亜幹線ということもあって、InterRegioネットワークでは1992年頃整備され、同じバイエルン州の中心であるミュンヘンへの移動が飛躍的に便利になりました。しかし、投入された路線はLeipzig - Hof - Regensburg - München - Oberstdorfで起点が旧東独地域になっていることもあって、RegensburgまではLudmila機関車の牽引するDR車両で組成されていました。(Regensburgからは電化されていたので電気機関車に交代)PFA社工場脇を通過するInterRegio編成が、PFA社の製造した車両はBistro Caféのみだったのが少し残念に思えたものです。
私も月に1度程度、日本食材の買い出しなどでミュンヘンへの移動に早朝Weidenから乗車してミュンヘンまでの3時間程度の旅を楽しみましたが、車窓に流れるNaab川から発生する朝靄の中を走る幻想的な光景を眺めながら、丸パンとクロワッサン、チーズやハム、コーヒーの朝食セットが楽しみの1つでした。

以下はDBとDRが共存していた1992/93年ダイヤのInterRegioネットワーク図です。

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▲ 2023年に発表されたモデルの仕様時の1992/1993年のInterRegio Netwerk(クリックすると拡大されます)


DBとDRがDBAGとして民営化した1994年、そのままの塗装色で新しいロゴに変わりました。その後はICやIR列車のプッシュプル化が進み、これに合わせた制御客車が改造・増備され、また2等車の一部に自転車区画を設けた車両も登場し、利用者の要望に応えた仕様に変わってきます。制御客車は、ミュンヘンやフランクフルト、ストゥッツガルト中央駅などの行き止まり駅での機関車交代の時間ロスを減らすための施策でした。

DBが民営化して12年後、新たなCIを策定した中でInterRegio車両はInterCityや新種別のInterRegio-Expressなどに変更となり、塗装色もICカラーと呼ばれるICEに準じた塗装色や地域列車向けのVerkehrsrot色ベースに塗装変更され、2006年冬ダイヤを最後にDBのInterRegioの種別は消滅しました。

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[モデルについて]
実車が登場した1988年当時、メルクリンからはまだInterRegioのモデルは発売されず、1等車と2等車のみがリリースされたのが1990年でした。InterRegioの華でもあるBistro Caféは、4年後の1994にようやくリリースされています。(実車が改造車両ということもあってか、登場時のカタログでも地味な扱いでした。)ただ、この1等/ビストロ・カフェ合造車モデルについては新規開発だったこともあり、窓わりがそれまでの1等車や2等車のモデルと異なり、より小さいスケールになりました。編成にしても違和感はさほど感じませんが、サボ受けが小さいなど気づけば気になるところもあります。リリースは2006年までです。

27cmモデルはショーティながら、UIC-Xモデルをベースに適度にリファインされていて、塗装色以外でも窓のサッシ形状(一部固定化)や、屋根上のベンチレータなど特徴を良く掴んでいます。1つだけ気になるのは貫通扉の形状で、実車は改造時にBpmz 291と同じ新らしいタイプに交換されていますが、モデルはそのまま流用しています。目に付くところだけに、ここだけは満足がゆかない部分です。

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▲ モデルのサボは自作したものを貼り付けています。私のプリンターではこれが限界でした。

その後、ドイツ連邦鉄道の民営化で新しいDBマークを纏ったモデルが2009年に登場しました。車種も実車に合わせて、新たに自転車区画の付いた2等車と2等制御客車もリリースされ、それまでの3種から5種に増えています。リリースは2017年までで、途中から年少者向けラインの「Start up」プログラムになっています。
また、全長24cmの鉄板モデルAim(4027)とBim(4032)の2種類が1992年から2003年までの12年間リリースされています。

そして残念ながらメルクリンH0で長らくInterRegio客車モデルはリリースされず、客車モデルの標準サイズとなっている全長28,2cmモデルも登場まで長くかかりましたが、27cmモデルが生産完了して6年後の今年、ようやく2023年のMHI新製品モデルとして1993年(Ep.IV)のIR 2670列車仕様で全長28,2cmの3つのセット6両が発表されました。
MHIモデルのため、全車室内照明付き、1両は尾灯付き、室内装備もこれまでの練り込み樹脂1色ではなく、多色で作り込まれているようで期待が持てます。何よりも貫通路扉が新しい実車に忠実な形状になり、印象が一段とリアルで全体のイメージが格段に向上しています。
種車の同スケールであるUIC-Xモデルは既にリリースされているので、設計に関わるコストも大きくはなくマーケットもある程度期待できるモデルになると思うので、ようやくのリリースに喜ぶIRファンも少なくないと思います。またRAW Halberstadt製造のDR仕様InterRegioも期待したいところですが、これは望みが薄いです。

牽引機関車ですが、先のネットワーク画像にも記した通りドイツ全国で路線網があるInterRegioは、その時々の時代に合わせた多くの旅客用機関車が似合います。電化区間であれば、TEEカラーや2023年新製品のOrientrotの103.1形(39152)、タルキスカラーやOrientrotの111形、TEEカラーの112形など。非電化区間であれば218形でしょうか。旧東独地域ではLudmilaも牽引していました。

このまとめでは、現在までリリース予定も含めて全てのIRモデルの24cmモデル(Ep.IV)、27cmモデル(Ep.IV、Ep,V)、28,2cmモデル(Ep.IV)の全長と時代区分で4つに分類した上で以下リストを作成しています。

- - -
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[24cm モデル / Ep.IV DB]
[1. Klasse]
4027 Aim 260

[2. Klasse]
4032 Bim 263


[27cmモデル / Ep.IV DB]
[1./2. Klasse]
2862 ABm 241 (IR-Demowagen)

[1. Klasse]
4281 Aimh 260

[1. Klasse / Bistro Café]
4384 ARbuimz 262.0

[2. Klasse]
4282 Bim 263


[27cmモデル / Ep.V DBAG]
[1. Klasse]
43500 Aimz 261.6 (265)

[1. Klasse / Bistro Café]
43502 ARkimbz 262.4 (256)
43841 ARkimbz 262.4 („50 J. deutsche Geschichte“ )

[2. Klasse]
43501 Bimz 264.6 (266)

[2. Klasse mit Fahrradabteil]
43503 Bimdz 268.6

[2. Klasse Steuerwagen mit Fahrradabteil]
43300 Bimdzf 269.0


[28.2cm モデル / Ep.IV DB]
[1. Klasse]
43900 Aim 260.5

[1. Klasse / Bistro Café]
43900 ARkimbz 262.2

[2. Klasse]
43900 Bimz 264.2
43901 Bimz 264.7
43902 Bimz 263.5

[2. Klasse mit Fahrradabteil]
43901 Bimdz 268.2 (mit Schlussbeleuchtung)


[関連記事]
2つのInterRegioパンフレット / DB Ep.IV
BR111 + InterRegio / DB Ep.IV

[参考資料]
Interregio (Deutschland) / Wikipedia.de
・KOLL'S PREIS-KATALOG 05/2

[EDIT] 2023-04-16
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42265 DRG Hechtwagen-set / Ep.II Insidermodell 2022 [Maerklin-Reisezugwagen]

昨日のインサイダーモデル06形の告知と共に発表されたDRGの客車セットについても記さなければならないでしょう。

この客車セットは、いわゆるHechtwagen(カマス客車)と呼ばれる前後の出入口部分が極端に狭まっているタイプの1/2等座席客車 x1、3等座席客車 x3とプロイセンのV4形荷物車 x1の5両のモデルセットです。以下リンク先の公式ページに詳細があります。

Schnellzugwagen-Set „Hechtwagen“

その説明によれば、全ての車両に明るさ調節可能な暖色系白色LEDの室内照明や3等車の1両に尾灯ランタンが装着、各客車に10名の乗客と荷物車に1名の乗員、合計41名のフィギュアが添付されているとのことでインサイダーモデルらしい特別な仕様となっています。

サボには「Köln – Koblenz – Mainz – Frankfurt」の表記で、ライン左岸線経由であることを示唆したものです。1940年の仕様とのことです。

*当記事は製品内容の保障をするものではありません。
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49961 DB Dienst üm 312 / Ep.IV [Maerklin-Reisezugwagen]

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久しぶりにメルクリンモデルを紹介します。このモデルは2004年にリリースされたMESSWAGENです。当時は、パンタグラフの上下がピエゾモーターで可動するモデルが出始めていて、このモデルもそうしたモデルの1つです。

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▲ ドイツ式の集電舟

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▲ スイス式の集電舟

動力のない客車なのですが、屋上に2種類のパンタグラフを装備し、デジタルで各パンタグラフが上下に動作します。

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また、架線を張ったレイアウトでは、集電舟が架線に触れると、導通されているかどうかを車体側面のインジケーターが点灯し状況を知らせてくれます。

このモデルの実車はもちろん実在しています。

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台車はMD形です。

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表記は、Ep.IV試験車両の黄色地に赤文字です。車体番号は、「61 80 99-92 005 -9」です。Ep.VIになると、形式は同じ「Dienst üm 312」ですが、車体番号は、「D-DB 63 80 99-92 005-7」に変わりました。

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RICラスターは、最高制限速度200Km/h、航送許可、19カ国の入線が許されています。

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所属表記には、ミュンヘン連邦鉄道局管理下でMünchen-Milbertshofen所属です。

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REV表記は、1976年10月1日です。

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ドイツ式パンタグラフ側の正面です。前照灯はデジタルファンクション f0で点灯します。

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反対側は、スイス式パンタグラフ側の正面です。前照灯はデジタルファンクション f0で点灯します。
尾灯は、両側とも点灯しません。

レイアウトのない我が家では、ほぼ出番がなく長い間箱にしまわれていましたが、久しぶりにモデルを出してレールに載せて通電すると、パンタグラフの上下も動作し、レイアウトが欲しくなる1台であると再認識しました。

[EDIT] 2021-02-24
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Gruppe 62 Wagen/DBとReihe 1200/NS Neuheiten 2021から [Maerklin-Reisezugwagen]

今回のメルクリンH0の新製品では客車の新開発モデルはありませんでしたが、現行モデルの再生産は幾つか発表されています。

その中で私が気になったのが、TEEカラーの62系列客車(1973年仕様)群です。これらは既にリリースされていたモデルですが、今回車体番号を変えて再発売されるとのことです。
再発売されるのは、以下5つのモデル。

43862 Avümz 111(1等区分室車)
43863 Avümz 111(1等区分室車)
43864 Apümz 121(1等開放室車)
43845 Avümz 111(1等区分室車)
43894 WRümz 135(食堂車)

これら全てSteildach(切妻屋根)仕様です。2019年にリリースされたモデルは、「IC Gambrinus 1973」を想定していてサボは印刷されてなかったようですが、今回も画像を見る限り印刷がされていないように見えます。

これら客車モデルは、当ブログの「28,2cm TEE-Wagen / DB Ep.IIIb-IVのまとめ」に追記掲載したかったのですが、モデルの車体番号が不明のため、現在は更新できず記していません。

これら客車に合わせた機関車は、なんとNS(オランダ国鉄)の紺色仕様の1200形(37025)が新製品として告知されていて、新製品パンフレットにはロッテルダム駅に佇む1200形に牽引されている62系列客車編成の実車の写真が掲出されています。

この機関車モデルは以前のモデルと異なり、側面の空気孔が変更(Krap & Lexと呼ばれているようです)されていて、前照灯も実車と準じて2色(黄色2灯+白色1灯)となり、下部2灯と上部右1灯が点灯するようです。
デコーダーは、サウンド付きmfx+です。
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T23425 DB Avümz 111 / Ep.IV [Maerklin-Reisezugwagen]

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▲ 区分室(手ブレーキ)側

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▲ 廊下(非手ブレーキ)側

2007年にメルクリン/TRIX H0から28,2cmモデルとして登場したTEE Rheinpfeil 1971のシリーズは、実車の編成を調べてみたり、モデルを改めてじっくりと観てみると新しい発見が様々あり、このTRIX H0モデルについても新たに記事を起こすことにしました。

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▲ TRIX H0モデルですが、3線式集電シューが見えます

2007年から2009年までの3年間リリースされたこのモデルは、1971年のTEE Rheinpfeilとして101形ドームカーや131形瘤付き食堂車などと共にメルクリンからは112形機関車とのセット(26540)や幾つかの1等区分室・開放室客車モデルと共に同時リリースされたのですが、当時の私は何もわからずとりあえず車体番号は被らないだろうと全て注文して手元に届きました。その後いくつかのメルクリン・TRIX H0モデルが同じサボ(同じ号車番号)で印刷されていたことから、ダブりでリリースされたことに気づきました。最近改めてこれらのモデルを眺め、整理し直していたら、実車を知りたくなり、編成表を作成したところ、新たにこれらのモデルのうち8両が組成されて1つの列車になっていたことが理解できるようになりました。しかも編成両端のモデルが尾灯付きでメルクリン・TRIX H0それぞれ1両あり、実車の号車番号と一致していたことがわかりました。

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▲ 尾灯を点灯した状態のモデル

その両端のうちの1両がこの1等区分室車(21号車)になります。つまりこの尾灯付きモデルは、Nürnberg - Münchenを走る時最後尾に組成されます。

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このモデルの実車は、1971年に製造された当時最新の車両だったようで、主に初期車両が当てられていたTEE Rheingold/Rheinpfeilですが、年々需要が増えていたためでしょうか、当初からTEEカラーとUIC番号で登場した6次車あたりの1等区分室車になります。そのため、廊下側車体側面にあるエアコン用空気孔も大型の仕様になっています。

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台車は、車軸発電機のないタイプで電磁吸着ブレーキの付いた高速対応のMD36のようです。モデルには表現されていませんが、ディスクブレーキが付いている仕様かも知れません。

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サボには、TEE Rheinpfeil、号車番号(Wagen 21)、出発駅のAmsterdam CS、途中駅、到着駅のMünchenが印刷されています。これは実車と同様で、Amsterdam CSからはTEE Rheingoldに連結され、途中のDuisburg HbfでDortmundから到着したTEE Rheinpfeil編成に組み変えられます。

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車体中央のDBマークの下に車両番号、車両形式がレイアウトされています。この車両の実車「61 80 19-70 012- 8」は、この列車の仕様である1971年3月にWegmann社にて11415として落成、1977年にAvmz 111.1に形式変更、更に1982年にAvmz111.2に変更されています。
現在、廃車になっているかは未確認です。

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RICラスターは、製造当初から200Km/hの制限最高速度の仕様になっています。これは200Km/h運転可能な103.1形機関車が1971年から登場しているので、それに合わせた仕様になっているものと考えられます。航送許可、19カ国の鉄道に入線可能な仕様です。よって4電源仕様と思われます。

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所属はミュンヘン連邦鉄道局、所属駅はMünchen-Pasingと印刷されています。これは他のモデルと同様です。

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REV表記は、1971年3月5日です。これは実車の落成日と一致しています。

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車端部の正面です。私にとってTEE客車のイメージはこの切妻屋根の1等区分室車なので、一番「らしい」姿に見えます。また画像では尾灯が点灯していますが、これは本来TRIX H0で2線式なのですが、注文時に3線式用にお願いしたので最初から集電シュー取り付けと尾灯パーツに結線、車輪交換までされて手元に届きました。(いいサービスと感じています)


そろそろ、メルクリンから今年の新製品のアナウンスが期待されますが、せっかくここまで実車に合わせてメルクリンとTRIX H0モデルが協調して完成させた列車編成なので、今度は同じ時代のTEE Rheingold編成も是非リリースしてほしいと期待してしまいます。そういえば62系列ではTEE Rheingoldが中々リリースされないのはなぜでしょう?何か溜め込んでいて一気にリリースさせるつもりなのかも知れません。
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43865 DB Apümz 121 / Ep.IV [Maerklin-Reisezugwagen]

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▲ トイレ(手ブレーキ)側

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▲ 荷棚(非手ブレーキ)側

前回の記事で紹介したTRIX H0モデル(T23422)と同じ2007年から1年間のみメルクリンブランドでリリースされた「TEE Rheinpfeil 1971」仕様の1等開放室客車モデルです。
通常、メルクリンH0とTRIX H0のモデルは同じモチーフを設定した場合、車両番号の違いはありますが、このモデルについては、完全に仕様違いのモデルです。このあたりについては以前記事にしたページがありますので、そちらをご覧ください。

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その違いの最も目に付く部分は、上画像にあるように切妻屋根の仕様であることです。(TRIXモデルは丸屋根)形式も若干異なりApümz 121となります。こうした仕様の異なるモデルをリリースするのは、当時多くのファンが待ち焦がれていた全長282mmモデルの様々な仕様のモデルを同時リリースすることで、コアなファンに両方のモデルを買ってもらおうというマーケティング戦略があったのではないかと想像できます。

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このモデルの台車は、MD34と考えられます。車軸発電機は装備されていません。

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車体の中央付近にある大型のエアコン用空気孔です。丸屋根の初期型車両の空気孔より大型化しているのはエアコンの容量が増加しているためと想像できます。

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サボは、「TEE Rheinpfeil」号車番号の「Wagen 17」、そして出発駅のDortmundと終着駅のMünchen、そして途中停車駅が表記されているのは、号車番号も含めてTRIXモデルと全く同じです。

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車体中央のDBマーク、その下に車両番号「61 80 18-70 005-4」、形式「Apümz 121」が表記されています。
このモデルの実車は、1969年12月31日に製造メーカーのWegmann社からDBに引き渡されました。当初の車体番号は、「10 529」と手元の資料には記されていますが、1966年以降はUIC番号に統一されているので、資料の番号は誤記の可能性もあるかもしれません。このUIC車両番号は、電気暖房のみの4次車の仕様であるため、若番となっています。
この車両は1977年には最高制限速度を200Km/hに引き上げられ、1982年10月にApmz 121.1と変更、その後Apmz 121.2と更に変更、2004年1月15日に廃車されています。

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REV表記は最高制限速度160Km/h、航送許可、17カ国の入線許可、4電源仕様です。所属は、Mü(ミュンヘン連邦鉄道局)、München-Pasing駅が所属駅となっています。

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REV表記は1969年12月31日です。つまり新製時の日付です。この辺りの表記は史実に基づいていることが理解できメルクリンの実車検証が正確であることが手元の資料からも裏付けられました。

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妻部分の詳細画像です。TEE客車らしい姿をこのモデルから観ることができます。

今のところ、1971年のTEE Rheinpfeilの編成表を作成していないので、なんとも言えないのですが、編成表を作成することで、これらモデルの新しい発見があるかも知れません。
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T23422 DB Apümh 121 / Ep.IV [Maerklin-Reisezugwagen]

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▲ トイレ(手ブレーキ)側

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▲ 荷物棚(非手ブレーキ)側

TRIXの1等開放室客車です。F-Zug時代からの1960年代製造の初期仕様である丸屋根で小型のエアコン通風孔がついた仕様です。
2007年から2009年までの2年間リリースされたモデルです。この時同時期にリリースされたメルクリンH0の同形式43865は、切妻屋根で大型のエアコン用空気孔である後の仕様です。当時はこのような微妙な作り分けを2社ブランドで同時リリースし、TEEフリークなファンの心を掴む戦略をしていたように思います。

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丸屋根仕様のTEE客車は独特な雰囲気を持っていて、TEEが無くなってICやECの運用に就いてからもどことなく当時のブルジョアな雰囲気を保っていたように感じました。(ただ、私がいた1980年代末にはほとんど見ることは叶いませんでした)

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台車は、MD33だと思いますが、2つの台車に片側1機づつ水平にレイアウトされた車軸発電機が装着されています。通常の車輪制動器のほか、電磁吸着ブレーキも装備されています。

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車体片側2箇所のサボの印刷は、TEE Rheinpfeilの他、号車番号(Wagen 17)、出発駅Dortmundから終着駅のMünchenと途中停車駅が記されています。1971年の運用を模型化した仕様となっているようです。

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車体中央のDBマークとその下の車両番号「61 80 18-80 101-8」が印刷されています。この番号は、1965年にエスリンゲンのMaschienenfabrik Esslingen社にてAp4üm-62(10 512)として落成。1966年9月にUIC表記化されています。その後1979年にApmz 121に変わり、2000年11月30日に廃車されています。この車両のプロトタイプは、2次車グループ(10 512 - 10 525)の1両として製造されたと考えられます。
塗装色は1965年からF-Zug Rheingold/RheinpfeilはTEE化され、またTEE Helvetiaも同年に客車化されているため、製造時からTEE色であるとも考えられます。

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RICラスターには、最高制限速度160Km/hの表記のほか、4カ国(西ドイツ、スイス、イタリア、オランダ」のTEE Rheongold運用で入線する国への入線が可能な仕様になっています。おそらく製造時からこの車両はF-Zug/TEE Rheingoldと、その兄弟列車であるF-Zug/TEE Rheinpfeilの運用専用に使われていたと考えられます。
また所属はMünchen連邦鉄道局で、München-Pasing駅が所属駅として印刷されています。

RICラスター左側の白地に記された極小の黒文字列は、流石にカメラを通しても判別不能でした。印刷データとしては正しく文字が記されているのかも知れません。この文字が判別できるレベルになれば大変な進歩だと思いますが、どのみちヒトの肉眼では判別できないレベルですからこれで十分といえば十分です。

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REV表記は、1969年3月6日にFrankfurt/Mの検査であることが記されています。

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妻部です。丸屋根の特徴が良く見えています。
同じTEE Rheinpfeil 1971の同形客車であるメルクリンモデル(43865)は、切妻屋根で仕様違いであることを記しましたが、サボの号車番号は同じ「Wagen 17」であることが気になります。流石に同じ号車番号の車両を1つの列車に組成しづらいというのはありますが、一方でこのような些細な文字列などほぼ見えないので気にしないというのもあります。あくまで趣味の世界の話なので気にしないのが一番かも知れません。
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T23421 DB Avümh 111 (Runddach) / Ep.IV [Maerklin-Reisezugwagen]

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▲ 区分室側

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▲ 廊下側

このTRIX H0モデルは、以前他のメルクリン H0客車モデルと一緒に短く紹介したことに過ぎませんでしたので、改めてこの初期型の111形1等区分室客車について記してみたいと思います。

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さて、このモデルは2007年に発表され2009年まで3年間リリースされました。当時は28,2cm客車モデルが新開発製品として次々にリリースされ始めた頃で、1970年代の24cm鉄板客車から人気のTEE客車の新しいスケールでのモデルの登場は待ちに待った新製品で、心躍らせて購入した1両でした。鉄板客車時代は、当時の主力であった初期形の丸屋根仕様で、その後リリースされた27cmの同形モデルは、切妻屋根仕様でした。今回リリースされたモデルは、単に車体長が長くなっただけというわけではなく、丸屋根仕様と切妻屋根、また積載エアコンのタイプの違いによる車体側面の空気孔のサイズや位置、台車の違いなど、細かく仕様違いが作り分けられ、よりディテールに凝った設計になっています。

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台車は、MD34でしょうか。2つの台車には両方とも片側に車軸発電機1台が装着されています。(つまり1両に2つの車軸発電機があります)発電機は斜めにレイアウトされ、カルダンシャフトで車軸に連結されています。また制動器は車輪左右を押す(Krotzbremse)の他、電磁吸着ブレーキが付いています。

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車体横の片側2か所に印刷されたサボは、列車種別・愛称の「TEE Rheinpfeil」の他、号車番号「Wagen 14」、出発駅のDortmundから経由駅、終着駅のMünchenが記されています。ここから、この客車が、途中Duesburg HbfでのTEE Rheingoldとの解放・連結時に特に移動せず、TEE RheinpfeilとしてMünchenに向かう列車に組成されていることがわかります。

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車体のほぼ中央にはDBマーク、その下に車両番号、車両形式が記されています。このモデルについては、これら表記が区分室側では車体中央、廊下側では空気孔の位置関係に影響されたのか、車体中央よりやや右側にずらしてレイアウトされています。(モデルの印刷ミスの可能性もあります)
車両番号は、61 80 19-80 007-6です。このモデルの実車は、1962年にAv4üm-62の「10 407」としてDonauwörthのWMD(Wagen und Maschienenbau GmbH)にて製造されました。1966年9月30日よりこのUIC車体番号に改められています。(同時にF-Zug色からTEE色に変更されていると思われます)
現在、この車両が現存しているかは不明です。

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RICラスターには、最高制限速度160Km/h表記の他、4カ国(DB、NS、SBB、FS)の入線許可が印刷されています。おそらく当初のTEE Rheingoldの運用に合わせた仕様と考えられます。当時のTEE Rheingoldはオランダからドイツ経由でスイスのBaselまでがその運用でしたが、一部Kurswagenとしてイタリアのミラノ中央駅まで行く車両もありました。
また所属の「Mü」ミュンヘン連邦鉄道局、所属駅の「München-Pasing」(ミュンヘン・パージング)が記されています。

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REV表記は、「Ffm 9.10.67」と記されています。フランクフルトにて1967年10月9日が検査日です。

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妻部の正面です。特徴的な丸屋根が理解できます。(TEEカラーの丸屋根車両は少ないです)

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モデルの室内装備は青色です。これは実車のシートの色に合わせたものと思われます。
この111形客車のシリーズは、数度に分けて大量に製造されています。このモデルの実車はTEE Rheingold、Rheinpfeil向けに製造された最初期のもので、後にVT11.5が担っていたTEE列車の客車化に伴い順次増備されていますが、それらは切妻屋根の仕様になりました。

戦後、DBが新しい全長26.4m標準型客車の最高峰のGruppe 62形シリーズで最も多く製造された111形は、エレガントでゆったりとした9つの区分室が並ぶ高速対応の客車ですが、その設計は秀逸で、その後改良が重ねられ、今も少数ながら運用に就くほどの車両であり、DBを代表する客車の1形式であることは疑う余地がありません。
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