SSブログ

BR 01.10のまとめ [Maerklin-Lok]

BR01.10b.jpg

メルクリンH0からEp.IV仕様の012形モデルが初めて登場したのは1984年でした。当時、メルクリンH0モデルは伝統的な頑丈で良く走り、耐久性の高い鉄道模型として世界に確固たる地位を築いていましたが、一方で競合他社からはより精密でディテールフルなモデルが次々と登場し、メルクリンはそれまでのイメージを如何に保ちながら競合他社に負けないモデルを世に送り出すかが問われていました。

この012形(3310)を初めてカタログで見たときは、その時の1つの答えであったように感じたものです。同時に、それまでリリースされていた01形は既に販売終了で、003形よりもひと回り大型で重油焚きの炭水車に5軸の車輪が備わるほどのこの急客機関車に魅了され、どうしても欲しいと思わずにいられませんでしたが、当時の日本での販売価格は大学生だった私の小遣いではおいそれと購入できる金額ではなかった..というのも確かで、まさに高嶺の花のモデルでもありました。

IMG_9170b.jpg
▲ メルクリン総合カタログ1984/85 Eで新発売の3310ページ

翌年の冬、大学時代の同級生を引き連れて欧州デザイン旅行を企画し、ドイツをはじめとして、オランダ、スイス、イタリア、フランスなどを駆け足で初めての海外旅行をした時に、ようやくドイツの模型店でこのモデルを購入できました。

さて、その「012 081-6」(3310)モデルは、1984年当時まだメルクリンからデジタルが発表される前で、アナログモデルのみでしたが、翌年の1985年にメルクリンから鉄道模型業界初のデジタルH0が発表され、それに合わせて車体番号を「012 066-7」(3610)に変更した同形のデジタルモデルが2年ほどリリースされました。その後1987年から3610は3310と同じ車体番号の「012 081-6」として6年ほどリリースされ、7年目の1993年には5極回転子の直流DCMモーターと4つのファンクション、更に漸次加減速機能を持った第2世代デジタルのc90デコーダーを搭載した車体番号(製品番号)を「012 063-4」(3710)に変更した上でデジタルモデルが1997年までリリースされた少々複雑な経緯があります。

1992年には石炭焚きの011形「011 056-9」(3390/3790)も登場しました。そしてようやくEp.III仕様の01.10形「01 1087」(33102/37102)がAdenauer首相列車のMHIモデルとして1998年に限定製品で発表。メルクリンH0モデルがEp.III時代のモデルに注目し始めたきっかけのモデルでもありました。(その前年の1997年に動態保存されていたUEF(Ulmer Eisenbahnfreunde)の「01 1066」が実車が事故を起こした同機の修理代の一部にとメルクリンモデルの売り上げの一部を寄付する形で同機のモデル(33101/37101)の限定製品化が実現したのもきっかけの1つかも知れません)

こうして少しづつリファインされながら、01.10形モデルはバリエーションも増やしつつリリースされ続けましたが、2006年に完全新開発の01形モデルが登場し、2008年からはスタートセット(29010)に初めて01.10形が同梱されるなど、やや格落ち感のある扱いとなっていますが、単品モデルとしての01.10形は、先行機として初号機の1001号機モデルが2010年に„Bellingrodt-Edition Teil 5“(37104)登場以降リリースがありません。それでもなお、メルクリンファンに愛され続けているモデルでもあります。
そして2022年末に2023年のインサイダーモデルとして、先頭部のボイラ上部の形状が特徴的な旧型ボイラを搭載した新設計の01 1088モデルが登場します。今後の新製品のバリエーションにも注目したいところです。

その背景にあるのは、実車が1939年に55機が製造されて以来、70年代のDBの蒸気機関車終焉まで西ドイツで走り続け、多くが動態・静態を問わず保存されていたことから、その人気のほどがうなづけます。

そこで手元にある3台の01.10形モデルを始め、メルクリンH0でリリースされている01.10形モデルをできる限りこのページに集約し、Ep.IIIa/IIIb/IV/Vと石炭/重油焚きに分類して「まとめ」ました。
今後、01.10形の旧型ボイラのリリースが増えることでこのページの更新に際して、分類が変化することがあるかも知れません。旧ボイラ仕様の様々なバリエーションにも期待したいですね。

[製品番号と機能の要約]

33XX(X): 3極DCMモーター+アナログ・デルタデコーダー搭載モデル
36XX: 3極DCMモーター+c80デジタルデコーダー搭載モデル(第1世代デジタル)
37XX(X): 5極直流DCMモーター+c90デジタルデコーダー搭載モデル(第2世代デジタル)
37104: 5極直流DCMモーター+mfxデコーダー搭載モデル(第3世代デジタル)
39XXX: Cサインモーター+fxデジタル搭載モデル(第2世代デジタル)
*39760: 缶モーター+mfx+デジタル搭載モデル
29XXX: スタートセット 5極直流DCMモーター+mfxデコーダー搭載モデル(第3世代デジタル)


- - - - - - - - - - -

Ep.IIIa
BR 01.10 (Kohletender)
37104 DB 01 1001 (Neubaukessel) „Bellingrodt-Edition Teil 5“
39760 DB 01 1088 (Altbaukessel)

Ep.IIIb
BR 01.10 (Kohletender)
33102/37102 DB 01 1087 „Adenauerlok“
39104 DB 01 1053

BR 01.10 (Öltender)
37105 DB 01 1054
39103 DB 01 1057
29010 DB 01 1060
29011 DB 01 1103 (Produktionsabsage, wegen Insolvenz von Fa. Märklin)
29094 DB 01 1103

Ep.IV
BR 011 (Kohletender)
3390/3690/3790 DB 011 056-9
29740 DB 011 083-3

BR 012 (Öltender)
3310/3710 DB 012 063-4
3610 DB 012 066-7
29012 DB 012 077-4
3310/3610 DB 012 081-6

Ep.V
BR 01.10
33101/37101 UEF 01 1066

- - - - - - - - - - -
[関連記事]
43919+43928 282mm DB UIC-X のPOPカラー / Ep.IV

[Zugbildung]
D 167 Riviera-Express 1959 Sommer (Karlsruhe Hbf - Hamburg-Altona)
F 38 "Hans Sachs" 1963 Sommer
D 373/376 um 1965


参考文献:01.10ものがたり / HUHさん
参考サイト:DR-Baureihe 01.10 / Modellbau Wiki

[EDIT] 2023-01-29
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

V160 Familie のまとめ [Maerklin-Lok]

IMG_8714bm.jpg

これまで古いV160シリーズのV160/216/218形の記事をリニューアルしてきましたが、このあたりで長らくDBで非電化区間の主力として多種多様に渡り活躍し、メルクリンH0からも多くのモデルがリリースされている興味深い箱型ディーゼル機関車をまとめてみたいと考えるようになりました。

ただし、前にも記しましたようにこの多種にわたる機関車モデルとその実車の違いについて、どのようにして纏められるだろうかというという自らへの疑問と、これがある程度明確に分類し理解できれば得る知見も大きいのではないか..という葛藤を以前から抱いていました。

しかし、やらないよりは少しづつでも前に進むのが良いだろうという思いに至り、ここでそのまとめを記そうと思います。もちろん足らないモデルも当初は少なからず出るでしょうから徐々に当記事をリファインさせながら進めてゆきたいと考えています。どうかこの記事をご覧になる皆様には暖かい目でみていただき、ご助言いただければありがたいです。

なお、V160形は1車種の形式ですが、ここではV160 Familie(ファミリー)としてV160形から210形、217形、そして218形に至るこれらディーゼル機関車全てについてメルクリンH0としてリリースされているモデルを記します。

- - - - - - -
Ep. III
BR V160 Vorserie (001 - 010)
2664/2864 DB V160 003 (Original)
3379 DB V160 003 (Purpurrot)
37741 DB V160 004 (Original)
37766 DB V160 005 (Original)
3675 DB V160 010 (Purpurrot)

BR V160 Serie (011 - 224)
3075 DB V160 025 (Purpurrot)
29820/29825 DB V160 026 (Purpurrot)
29845 DB V160 029 (Purpurrot)

Ep. IV
BR 210 (001 -008)
39189 DB 210 001-4 (Purpurrot)
39188 DB 210 003-0 (Purpurrot)

BR 216 Vorserie (001 - 010)
29740 DB 216 004-2 (Purpurrot)
3379/3679/3879 DB 216 005-9 (Purpurrot)
37740 DB 216 006-7 (Purpurrot)


BR 216 Serie (011 - 224)
3075/3175 DB 216 025-7 (Purpurrot)
3074 DB 216 090-1 (Ozeanblau / Elfenbein)
3674 DB 216 127-1 (Ozeanblau / Elfenbein)
3774 DB 216 127-1 (Ozeanblau / Transparent)
29710 DB 216 178-8 (Purpurrot)
3374 DB 216 188-3 (Ozeanblau / Elfenbein)
3375 DB 216 199-0 (Ozeanblau / Elfenbein)

BR 218.1 (101-170)
37745 DB 218 109-7 (Orientrot)
39182 DB 218 143-6 (City-Bahn)

BR 218.2 (171-298)
29043 DB 218 209-5 (Purpurrot)
39181 DB 218 215-2 (Purpurrot)
30747 DB 218 217-8 (TEE Farbe)*
37747 DB 218 217-8 (TEE Farbe)*
39184 DB 218 217-8 (TEE Farbe)
37765 DB 218 220-2 (Purpurrot)
39180 DB 218 231-9 (Purpurrot)
37764 DB 218 245-9 (Purpurrot)
37767 DB 218 247-5 (Purpurrot)
39186 DB 218 250-9 (Ozeanblau / Elfenbein)
39183 DB 218 256-6 (Ozeanblau / Elfenbein)
29051 DB 218 257-4 (Ozeanblau / Elfenbein)
37768 DB 218 265-7 (Ozeanblau / Elfenbein)
37218 DB 218 286-3 (Orientrot / Versuchsreckierung)
P3019 DB 218 286-3 (Orientrot / Versuchsreckierung)

BR 218.4 (400-499)
39215 DB 218 401-8 (Ozeanblau / Elfenbein)


Ep. V
BR 216 Serie (011 - 224)
3079 DBAG 216 014-1 (Orientrot mit Schild "Märklin Sonderfahrt")
28425 DBAG 216 050-5 (Orientrot)
29060 DBAG 216 059-6 (Orientrot)
36216 DBAG 216 059-6 (Orientrot)
3373/2923 DBAG 216 068-7 (Orientrot)
29426 DB Cargo 216 094-3 (Verkehrsrot)
33744/37744 DB Cargo 216 139-6 (Verkehrsrot)
36218 DB Cargo 216 140-4 (Verkehrsrot)
33743 DBAG 216 219-6 (Orientrot)

BR 217 Serie (011 - 022)
39270 DBAG 217 014-0 (Ozeanblau / Elfenbein)
39271 DBAG 217 020-7 (Verkehrsrot)
37769 DBAG 217 020-7 (Verkehrsrot)
39272 DBAG 217 021-5 (Verkehrsrot)
37769 DBAG 217 021-5 (Verkehrsrot)

BR 218.1 (101-170)
39740 DBAG 218 112-1 (Phantom der Oper)
26218 DBAG 218 161-8 (Verkehrsrot)

BR 218.2 (171-298)
- - - - DBAG 218 200-4 (Verkehrsrot)* Zugset "Märklin Finanzpräsentation 2004"
P3019 DBAG 218 286-3 (Orientrot/Versuchslackierung)*

BR 218.3 (299-398)
33745 DBAG 218 319-2 (Verkehrsrot)*
29446 DBAG 218 338-2 (Verkehrsrot)*

BR 218.4 (400-499)
39218 DBAG 218 416-6 (Touristik)
39219 DBAG 218 418-2 (Touristik)
29445 DBAG 218 419-6 (Orientrot)*
29476 DBAG 218 424-0 (Verkehrsrot)*
29477 DBAG 218 424-0 (Verkehrsrot)*
37749 DBAG 218 473-7 (König Ludwig II)*
26526 DBAG 218 473-7 (König Ludwig II)*
29445 DBAG 218 491-6 (Orientrot)*

83019 218 (Europa Lok)*


Ep.VI
BR 218.2 (171-298)
39185 DBAG 218 260-8 (Verkehrsrot)
37742 DBAG 218 287-1 (Goldgelb)

BR 218.3 (299-398)
39276 DBAG 218 341-6 (ICE-Farbgebung)

BR 218.4 (400-499)
39187 DBAG 218 497-6 (FZI Cottbus)
39216 DBAG 218 499-2 (Verkehrsrot mit Schneeräumern)


BR 218 / PRESS
39220 PRESS 218 057-0 (UIC-Nr. 92 80 1218 462-0 D-PRESS)[解説]

BR V31 / HEG
3378 HEG V31

BR V216 / FS
37746 FS Cargo V216 T2752 K055

Wiebe
37748 Wiebe Nr.6

TSO AT3
37743 TSO AT3 PE 239

Rail Systems
39273 Rail Systems 218 469-5 "Betty Boom"

*) BR 218 von Basis 3075
- - - - - - - - -
関連ページ:
218形モデルのサウンド機能拡充
218形の煙突位置


参考文献:
218 / Eisenbahn Journal 2/2009 Sonder-Ausgabe

参考サイト:
DB-Baureihe V 160 / Modellbau Wiki
DB-Baureihe V 162 / Modellbau Wiki
DB-Baureihe 218 / Modellbau Wiki
DB-Baureihe 210 / Modellbau Wiki
Diesellokomotive BR 218 / Eisenbahnmedia

[EDIT] 2024-05-08
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

29845 DB 03 1022 / Ep.IIIa [Maerklin-Lok]

IMG_8316b.jpg

久しぶりに蒸気機関車を紹介します。今回は03.10形のEpoch IIIa、F-Zug向け青ボイラー仕様です。メルクリンからは、03形を様々な仕様で以前から数多くリリースしています。この仕様は、第二次大戦後DRGからDBに生まれ変わり、ようやく戦後の復興が軌道に乗り始めた1950年代初頭にDBも悲願のF-Zug Rheingold-Expressの運行をはじめた頃のことです。客車は戦前の濃緑色のSchürzenwagenの一部をF-Zug専用色である鉄青色に塗り替えられました。そしてライン左岸線の路線を運行する蒸気機関車も戦前の18.3形から流線型ボディを外しリニューアルした3シリンダ機03.10形の車体を客車と同じ鉄青色に塗り替えられたことで、美しい編成美が蘇りました。

IMG_8317b.jpg

さて、その03.10形モデルですが、メルクリンでは何故か厚遇されず、リニューアル前の2シリンダの旧ボディのままボイラーの塗装だけ変更し、03.10形の番号が印刷されリリースされています。ここに紹介する03 1022は、先に紹介したV160 029と同じPremium Startset(29845)に同梱されていたものです。

このプレミアムスタートセットは、メルクリンが初めてデジタルコントローラ(Control 80f)を同梱したセットで、かつファンクション付きの2台の機関車牽引の旅客列車と貨物列車、レールには退避ができるポイントもセットにした充実したもので、ファンの間でも話題になったスタートセットでした。

IMG_8319b.jpg IMG_8320b.jpg

キャブに印刷された表記類です。DBマークはなく「Deutsche Bundesbahn」の文字のみ。所属はED Essen(エッセン鉄道局?)、Bw Dortmund Bbf(ドルトムント操車場駅機関区?)と印刷されています。テンダーの表記は、ブレーキや車重、積載量などが印刷されています。

IMG_8321b.jpg IMG_8322b.jpg

前面とテンダー側の正面画像です。色以外はほとんど従来のモデルと同じです。

また、それより前にリリースされた同じ仕様の03 1043(3097)は、アナログのHOBBYブランドでリリースされています。つまり、メルクリンは敢えて新規金型で03.10形を作製せず、スタートセットやHOBBYブランドでのリリースに留め、価格も押さえる戦略を取っています。そして2007年の新製品でも2機の03形機関車を2機で1機分の価格にしたリーズナブル戦略でリリースするのですが、このうちの1機(37955-01)が03.10形鉄青色仕様(それも銀帯付き)です。(下の画像は、03 1022と03 1043の並びと03 1014の並び)

また、その後2010年には新開発モデルとしての換装後のボイラを載せた03.10形モデルのリリースに伴い鉄青色のモデルも少数ながらリリースされたのですが、これも実車が換装前のボイラなので印象が異なり正しい仕様ではありません。 ちなみに、鉄青色塗装に変更された03.10形は1950年台初頭で、03 1014/1022/1043の3両のみとのことで、この3両は全てメルクリンからリリースされています。(2010年3月7日追記)

IMG_8325b.jpg

IMG_8330b.jpg

とは言うものの、今回紹介する1022号機は、それでも当時最新仕様のデコーダーを積み、サウンドはないとは言え、新しく動輪等の点灯や標準装備の発煙装置など、嬉しい仕様となっています。そしてメルクリンの03形は、長きに渡ってリリースされているに相応しく、実に気持ちの良い走りをするのです。

IMG_8331b.jpg

私が03形モデルを好きな理由の1つがこのディテール。小型の鐘?がボイラー上部に付いています。実際にこの03 1022に付いているのかは未確認ですが...。

IMG_8334b.jpg

Ep.III時代のモデルを集めているファンとしては、当時の最高種別であったF-Zugとその牽引機関車は外せない存在であり、そしてその中でもF-Zug専用塗装を纏った03.10形は、最も重要な機関車と言っても過言ではない..と思っています。そういう意味ではメルクリンの03.10形でも走らせていれば気にならないと言えばそうなのですが、ファンの気持ちとしてはROCOの同形機に負けない03.10形をリリースしてもらいたいという気持ちがあります。それは、もちろんメルクリンらしく。それはダイカストボディであり、過剰なディテールアップで走行性能を犠牲にしては欲しくないからです。

*当ブログ記事は2007-06-13の記事に画像を加えてリニューアルした記事です。

[EDIT] 2020-04-25


29785 DBAG 402 022-8 / Ep.V [Maerklin-Lok]

IMG_8242b.jpg

ICEスタートセット(29785)に同梱されている402形先頭動力車(ICE2)です。
このモデルは、1999年から2001年までの3年間リリースされたスタートセットです。デルタデコーダーを搭載したこの機関車のために32VAのアナログトランスとデルタコントロール(6604)が入っています。
その後は、29786として車両モデルの内容は同じですが、デジタル用トランス(6002)とコントローラ一体型のデルタコントロール4f(66045)に変わり、2002年から2004年までリリースされました。

IMG_8243b.jpg

前面サイドから撮影した画像です。車体プロフィールは401形と基本的に変わるところはありません。

IMG_8250b.jpg

このICE2は、私がDBデザインセンターでインターンシップをしていた1991年にはまだ製造前でしたが、既にプロジェクトは進んでいてエクステリアデザインの課題は議論されていました。基本的には、ICE1の造形に準じていることは決定済みで、車体断面の異なる制御客車を先頭動力車と同じイメージにすることが問題になっていました。私自身は、この造形のデザインが始まる前にインターンを終えたので関わることはできませんでしたが、登場したICE2を見る限り見事に同じ印象になっています。

IMG_8244b.jpg

402形と妻部分と連結された中間車805形の側面です。

IMG_8245b.jpg

車体番号の表記です。ICE1やICE2の先頭動力車については機関車ではあるものの、他のICE客車と同様の表記表現になっています。番号は、402 022-8です。

*DBの車両表記区分では400番台は電車の扱いですが、実質機関車のこの車両を電車と定義はしづらいので先頭動力車と表現しています。

IMG_8246b.jpg
IMG_8248b.jpg
IMG_8247b.jpg

各種表記類です。機関車にRICラスターが表記されているのはICEぐらいでしょうか。ドイツの他にスイスとオーストリアの入線許可が示されています。
一番下の画像は、「GB Fernverkehr」「NL München」と表記されていますが、「GB」は「Geschäfts Bereich」(事業分野)、「NL」は「Niederlassung」(支店)を意味し、民営化によって事業名称の変更が行われたようです。

IMG_8256b.jpg
IMG_8255b.jpg
IMG_8254b.jpg

上画像は運転席の側面窓です。401形と違いはありません。この窓は前部分が窓ではなく上からガラスをはめ込んだだけのものですが、ノイマイスターデザインで初めてデザインされたICE-Vのまま、営業用の401形や402形の造形に引き継がれました。ICE-Vでこの(飾りとしての窓の)造形を承認されるのに前例がなかったことから大変な決断だったと聞きました。

ICE-Vと401形や402形の前面造形の大きな違いは、ICE-Vが屋根の曲面と顔部分の面構成が異なることです。この402形は屋根の曲面がそのまま同じ大きさで前面に回り込みます。そのため、ICE-Vとの印象が異なり、401形や402形は単純な印象になります。一方でICE-Vの410形の造形は、自然な印象で私は410形の方が良いと思っていますが、デザインセンターでちょっとした論争になりましたw
ちなみに401形や402形のエクステリアデザインは、DB デザインセンター内部で行われました。

IMG_8251b.jpg
IMG_8252b.jpg

屋根上のパンタグラフです。パンタグラフの集電舟はスイス仕様に似ています。ドイツ仕様の集電舟とは形状が異なりますが、スイスではドイツ仕様の集電舟を使えません。スイスに入線許可があるためでしょうか。401形にはスイス入線向けに2つの異なるパンタグラフを載せた機関車が用意されています。

IMG_8253b.jpg
IMG_8257b.jpg

正面と妻面です。ICE1の401形とはよく似ていますが、12両編成のICE1の両端が機関車であるのに対して、このICE2は、8両編成で機関車は片側のみにあります。反対側には制御客車が組成されています。ICE2は、2編成併結されることもあるため、連結器カバーの部分中央部が左右に開いて連結器が出てくるためヒンジがついていて、そこが401形先頭動力車との大きな違いです。

このモデルは、旧来の3極交流モーター、デルタデコーダー内蔵で、今のメルクリンモデルとは全く異なる走りではありますが、少しモーターを回し続けると昔嗅いだブラシの匂いが漂ってきて懐かしい思いが蘇ってきました。そしてボディは樹脂製ですが、動力車の下回りはダイカスト製でズッシリと重いです。これを客車2両だけ連結させて走らせるのは勿体無い限りで、購入者が増結させたくなるのは常です。

そこで、メルクリンからは2種の中間車であるICE2等客車(43741)と食堂車(43742)が増結用としてリリースされていましたが、ICE1のため特に食堂車の連結に違和感を持ちました。メルクリン初心者向けのスタートセットではありますが、せめてICE2のモデルをスタートセット同様の簡略版モデルでリリースしてほしいと思ったファンはいたように思います。
合計で8両のフル編成になるようなセット2種程度をリリースしても良かったのかなと思ったりしています。


参考文献: KOLL'S PREIS KATALOG BAND 1 MÄRKLIN 00/H0 2005
参考サイト: ICE 2 BR 402 Daten und Fakten / Deutsche Bahn

[EDIT] 2012-04-04
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

26610 DRG 61 001 / Ep.II [Maerklin-Lok]

IMG_7666b.jpg

IMG_7686b.jpg

久しぶりに機関車モデルを紹介します。第2次大戦前のドイツの鉄道技術の最高峰はいくつかあり、ハンブルグ-ベルリンを結ぶ最速気動車SVT877 "Fliegender Hamburger" や流線型カウルを持つBR05もその中の1つですが、これはベルリン-ドレスデンを結ぶ流線型機関車61形です。この機関車には数々の最新の技術のアイデアが詰め込まれているのですが、それらに触れてゆきたいと思います。

[実車について]
IMG_7685b.jpg

この機関車は2'C2'の軸配置ながらテンダーを持たない機関車です。その理由は、ベルリンとドレスデンを結ぶ際に始発・終着駅で牽引機関車をターンテーブルで転回させず、そのまま客車の反対側に連結させて後進運転で同じ最高速度で走らせる性能を持つことが特徴です。それに伴い始発・終着駅での待ち時間を最小限に抑えることができます。同時期に似た形態で登場した北ドイツのLBEの2階建列車は、プッシュプル方式でしたから、連結・解放時間の手間も必要ありませんでしたが、いずれも新しい技術のため、4両の客車を牽引するHWZは前方機関車で試したのかも知れません。

また、その連結や解放の時間短縮のために世界初の自動連結器(Scharfenberg-Kupplung)をHWZの機関車と客車の双方に装備されています。この自動連結器構造は現在まで引き継がれていることや、世界の鉄道にも大きな影響を与えた技術の1つでしょう。(61形は1942年に通常のスクリューカプラーに換装されています)

それまでの蒸気機関車の常識を覆すコンセプトで出来たこの機関車は、製造がKasselにあるHenschel社で、1935年に落成しました。この機関車と組む専用客車はWegmann社で製造されたので、Henschel-Wegmann-Zugと呼ばれています。
一方、この機関車の2機目である002号機は、1939年の落成で全長の他、シリンダ数、デフレクタが新たに付けられているなど仕様も異なりました。

1936年に001号機はBerlin - Dresdenを1日2往復走りました。最高速度は175Km/hだったようです。当時の01形や03形の牽引する列車が最高速度130〜140Km/hであったことを考えれば、速度向上は大きな恩恵であったに違いないでしょう。しかし、この時期から終戦まではドイツにとって暗黒の時代とも言えるかも知れません。ベルリンとドレスデンの両都市は、戦争によって大きな被害を被りました。

戦後は、旧西独の英国領域に残りましたが、1952年に廃車、57年には解体されています。002号機は旧東独のソ連領域にあり、1958年に廃車、台枠や動輪などの主要部分は流用され、18 201になっています。

[モデルについて]
このモデルは、特徴的な美しい流線型スタイルで米国のミドセンチュリー時代の流行スタイルとは一線を画した形状です。それは単に造形的な美しさというより理詰めで出来上がった機能美と言えるものでしょう。

IMG_7751b.jpg
IMG_7683b.jpg

画像は上から俯瞰したところです。直径2,3mの動輪を3つ持つ機関車ですが、ほとんどフルカバーでカウリングされているので、機構を眺めることは出来ません。一方で、DRGの優等列車だけに許された紫とベージュの塗装を蒸気機関車に塗装してしまうところは、フルカウルボディならではです。旧満鉄のタブサ形機関車もこの機関車にリスペクトしたらしく、同じようにフルカウル、テンダーレス、ツートンカラーでした。

IMG_7678b.jpg

キャブ窓下の表記は形式のほか、所属機関区名、直近ブレーキ検査日などが精彩に印刷されています。

IMG_7676b.jpg

シリンダ付近には、KasselにあるHenschel社の銘板が印刷されています。今一歩シャープに撮影出来ずぼやけています。

IMG_7682b.jpg

正面から観たところです。先に記した旧満鉄のタブサと造形がよく似ています。個人的にはスラントしていないスマートなプロポーションの61形の方が好みです。

IMG_7687b.jpg

機関車を裏返すと、この機関車の軸配置がわかります。先台車の1位側と2位側が同じもので、その間に3軸の動輪がありますが、R1を通過できるように3軸の動輪が固定されておらず左右に振ることが出来ます。上画像は動輪を上側に降らせた状態です。この機構により急曲線通過が可能になっています。

IMG_7755b.jpg

ファンクションは、フルサウンドのmfxデコーダーにダブルチャンバーのスピーカーx2を装着しているので音量は十分です。ただ、2005年モデルということもあって音源は限られていて、走行音の他、ホイッスルと、機械音1種のみです。他にこの機関車や05形に装着されているヘッドライト(信号灯ではない)が個別にファンクションスイッチでon/offが可能です。

この機関車はおそらく地上から眺めると相当巨大な機関車に見えるはずです。その視点に近い位置で撮影したのが上画像ですが、中々立派に見えますね。

以下YouTubeに動画をアップしましたのでご興味のある方はどうぞ。
YouTube: Märklin 26610 Insidermodell | 61 001 (HWZ) / DRG Ep.II

参考サイト:DR-Baureihe 61 / Wikipediaドイツ
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

37856 DB BR 185/Traxx 2 / Schenker Rail Scandinavia A/S [Maerklin-Lok]

今年の秋の新製品に185形電気機関車(Traxx 2 / Typ F 140 AC2)が発表されましたが、この機関車塗装色がVrekehrsrotのDB塗装ベースですが、側面の1部がシルバーで、ちょっと目を惹きます。
昨今、ドイツ以外のオランダ、北欧や東欧などでDB塗装色の機関車を見かけるようになり、鉄路上ではドイツが欧州を侵食しているようにすら見えますが、これもオープンアクセスの浸透によるものなのかも知れません。

で、この185形電気機関車37856ですが、車籍はデンマークでしょうか。メルクリンの解説を見ると、DB Schenker Rail Scandinavia A/Sとなってはいるものの、ドイツのDB Schenker Rail Deutschland AG とスウェーデンのGreen Cargo ABを合わせて3社の共同体のようなことが記されています。

先ほど述べた、シルバーに塗装されたところにDB SchenkerのロゴとGreen Cargoのロゴが記されています。また前面下部のステップはゼブラ模様で、北欧仕様なところも興味深いところです。
この機関車は、デンマーク国内に配置されているようですが、ドイツにも顔を見せるとか。
こうしてみると、もはやドイツの機関車であるのか、他国の機関車であるのか理解するのが難しくなってきています。これも時代の流れで、欧州の鉄路にはもはやボーダーの存在が薄くなってきていると感じざるを得ませんね。
ドイツの旅客列車も民間事業者が次々登場して、国際線と名がついた特別な列車であるのも欧州内ではなくなるのが時間の問題なのかも知れません。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

39677 DSB MY1110 / Ep.V [Maerklin-Lok]

先ごろ、メルクリン公式ウエブショップで今年の新製品の1つ、DSBのNOHABディーゼル機関車MY形がリリースされました。以下メルクリン公式サイトページです。

Diesellok MY

このNOHABタイプのディーゼル機関車モデルは、メルクリンから数多くリリースされていて、DSBのモデルも様々なバリエーションで登場しています。
今回のモデルは1998年当時の仕様で、入換用デッキが前後に設備されているタイプです。今までスノープロウや多灯式前照灯がついたものなどもリリースされていますが、このモデルもNOHAB機関車ながら個性が強いです。塗装も1970年代にJens Nielsen率いるデザインチームによって整備されたCIがベースになっています。

今回のモデルでは、牽引車両として戦車積載貨車セット(48795)が予告されています。

私個人は、このMYにUIC-Xの夜行列車用客車を牽かせて走らせたいです。

タグ:NOHAB my DSB Ep.V
nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

39436 K.Bay.Sts.B. S 3/6, "Die Hochhaxige"(ちょっと詳細) [Maerklin-Lok]

昨日の当ブログで、突如の告知となったメルクリンH0のS 3/6機関車についてお伝えしましたが、このS 3/6形(後のBR 18.4)は、メルクリンH0では定番モデルの1つで、またS 3/6?と思われたファンもいらっしゃったかも知れません。

この新しいS 3/6形モデルのメルクリン特設ページには、冒頭に長々とこの機関車についての解説が記されていますが、ここを読むと漸くこのモデルが「新しいS 3/6モデル」と言うことに気づくことができます。このように記している私もその1人です。

このモデルのプロトタイプとなったS 3/6は、1908年7月にマッファイ社から登場したことから始まります。1911年までに16機の同機が落成し、1912/1913年には18機(3624-3641)の落成を見ることになります。この18機は、それまでの直径1,870mmの動輪に対して、直径2mの大動輪を持つS 3/6形となりました
つまり、同じS 3/6形でも特徴的な動輪を含む幾つかの形態が異なる機関車の登場となったわけです。

今回発表された「Die Hochhaxige」と言う愛称を持つS 3/6形(機番3624)は、この2m動輪を持つ機関車をプロトタイプとしたモデルになります。これまでメルクリンから登場したS 3/6形モデルはいずれも1,870mm動輪をプロトタイプとしていましたので、完全新開発で製造するに相応しいモデルと言えると思います。

S 3/6形の大まかな特徴としては、動輪径とキャブ形状の違いで3種の違いの見分けがつけられます。

1. 動輪 1,870mm、キャブの前妻面が尖っているタイプ
2. 動輪 1,870mm、キャブの前妻面が平面タイプ
3. 動輪 2,000mm、キャブの前妻面が平面タイプ

メルクリンH0でリリースされているS 3/6形は、「1.」と「2.」です。今回のモデル(39436)は、「3.」に当たります。

この2mの巨大動輪を持つS 3/6は、長距離ランナーとしての性能が優れていて、急行列車としてノンストップでMünchen - Würzburg (277 km / 3:20 h) を、また München - Nürnberg (199 km / 2:15 h)で走りました。

DRG時代になると、制式機関車としての新しい形式が与えられBR 18.4となりました。この機関車が与えられた機番は18 441 - 458で、長距離列車の運用に当たったようですが、第2次大戦後はそのほとんどが早期に廃車となり、唯一例外として18 451が1950年2月からゲッチンゲンの機関車試験機関所属となり、1951年5月2日に2階建客車を牽引してハンブルグ - ミュンヘン(約820Km)を途中機関車交換なしで走破する偉業を余裕で成し遂げたとあります。
DRG時代にこれら2m動輪の18.4形機関車の一部は看板列車のRheingold-Expressの牽引に当たりました。(18 447の牽引するFFD 102を1928年撮影写真で確認済み)

1952年4月には試験機関所属から外され、1958年までインゴルシュタット工場に留置。
現在は、ミュンヘンのドイツ博物館に展示されているとのことです。

少し話題は逸れますが、2009年のTRIX H0新製品(T22040/機番3624)として、同形機関車が発表されました。しかし、この年はメルクリン社が破綻した年で、どうやらこの機関車はリリースされなかったようです。(TRIXサイトで番号検索しましたが出てきませんでした)
この機関車のパンフレット写真ではボイラーが樹脂製だったので、今回のモデルはこれとは別に設計し直したものと考えられます。

そう言う意味でも、今回のモデルはメルクリン社にとっても再びこのモデルがメルクリンH0/TRIX H0で全金属製で蘇ると言うこともあって、メルクリン社の再生を象徴するモデルとも言えるのかも知れません。(TRIX H0モデルの製品番号はT22403です。)

Special thanks: Y.K.さん

参考サイト:
Schnellzuglokomotive Gattung S 3/6 / Deutsches Museum

参考文献:
DER RHEINGOLD-EXPRESS A.B.Gottwald/E. Bündgen著 / Motorbuch Verlag Stuttgart
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

3099 DRG 38 3553 / Ep.II [Maerklin-Lok]

IMG_4410b.jpg

先日、メルクリンから今年のインサイダーモデル第2弾、38形機関車改造の78.10形機関車の発表があり当ブログ記事でもお伝え致しました。種車となった38形(P8)機関車は非常に優秀で数多く製造され、ドイツでは今も数両が動態保存機関車としてイベントなどで走る機会があるようです。
以前、当ブログでアナログのBR 38モデル(3099)について記しましたが、サイズの小さな画像1枚だけだったので、ここではより多くの画像とモデルの詳細説明を改めてしたいと思います。

このモデルの実車は、プロイセンの2'Cの軸配置を持つP8形機関車がDRGに編入され制式化、BR 38.10-40に改番されました。これらは、1906年から1928年までの23年間に3800両以上製造されました。このうちドイツ領土の鉄道事業者に向けて製造されたのは、1925年までの20年間で3431両とのことです。この機関車の車番は38 3553なのでBR 38.30と振り分けられています。
元々貨物のほか旅客用急行列車にも牽引できる性能を併せ持つ汎用機関車でしたが、一時期はドイツの看板列車であるRheingoldの牽引にも当たるなど、この機関車の優秀さは世界的にも有名です。

続きを読む


nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

BR 78.10 DB + Personenwagen-Set „Donnerbüchsen“ / 2. Clubmodell 2019 [Maerklin-Lok]

昨日メルクリンから届いたニュースレターにインサイダークラブモデルの2番目のH0モデルが2種類アナウンスされていました。これらは、蒸気機関車とそれに合わせた客車5両セットです。以下にそのアナウンスの詳細があります。

2. Clubmodell 2019

リンク先の画像を見れば、この機関車、いわゆる78形蒸気機関車の形状ではなくテンダーの付いたP8形機関車に見えます。それもそのはずで、当時近距離運用に使われていたタンク機関車の増強を目指してプロイセンのP8形のテンダーを小さくしてキャブにくっつけるような形に改造し、進行と逆行の最高速度を同じ100Km/hにしたものとのこと。そのため炭水部分が極端に短くそれが特徴的な姿になっています。そのため、形式を敢えてタンク機関車と同じ78形としたと言われています。
しかしながら、折からの無煙化の進捗が進んだこともあって、この改造された78.10形は2両に留まったとのこと。

インサイダーモデルの顧客ターゲットには、こうした少量生産された、しかし特徴的な機関車をモチーフにするというのはこれまでのリリースされた機関車モデルからも想定の範囲内ですが、この機関車の存在自体が私は知らず、勉強になりました。

客車セットは、Donnerbüchsen(カミナリ缶?)の愛称で知られる2軸のデッキ付き客車の5両セットです。とにかく乗っていて煩い客車だったようです。

参考文献:全盛時代のドイツ蒸気機関車 篠原正瑛著
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー